虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
残りの天
「──と、いうわけなんだが……残る二人の『天』の持ち主(表)と何人いるか分からないたぶん二人の(裏)を探してほしい」
《畏まりました》
突然だが、俺は『天』の所持者を探してみることにした。
タクマの知り合いということは俺の知り合いという可能性も高いし、プレイヤーの中でも優れた存在とはどんな奴かを見てみたいというゲーマー心が疼いている。
何より──子供たちが気になっている情報なんだから、調べないわけにはいかない!
「残っているのは『魔天』と二つの裏『天』だが……名前が分からないからな」
《名前だけならばすでに──『暗天』と『壊天』、これらでございます》
「速いな……もう調べてくれたのか」
《どうやら裏では称号に関する情報が漏れていたらしく……闇ギルドが運営する情報網を探ることで、どうにか確認しました》
「つまり、暗は暗殺で壊は破壊……みたいな条件で獲得ってことか。PKプレイヤーとかなんじゃねぇの? ソイツら」
ちなみにマイは『孤天』、ソロで戦う際は能力やスキルに補正が入るそうだ。
そこに従魔も含まれるらしいので、使役するものが多ければ多い程、有利になるチートな能力ですね。
《義賊めいたことをするプレイヤーもいますので、断定はできません》
勧善懲悪ってヤツか。
どんな場所でも正義を謳う奴ってのはいるもんだし、気にする必要はないみたいだな。
「インビジブルが可能なドローンを飛ばし、可能な限り情報を集めろ。おそらく自分の手に入れた力を試すために一度は動くはず……そこを捉えておけ」
《畏まりました》
ここからは根競べ、尻尾を出した方が負けだろう。
『◯天』の効果は凄まじいので、表はともかく裏はすぐにバレる。
──そこを突いて調べるしかないな。
称号はたぶんプレイヤーオリジナルものなので、『超越者』などの関係各所に尋ねることはできない。
かと言って、プレイヤーの知り合いには誰とも会わないし……悩みに悩んだ。
「──そして作った『◯天』判別機!」
《すぐにドローンに持たせます》
「ああ、頼む。ただ、能力を使うシーンは見たいから作戦はそのままな」
《心得ました》
かつて『超越者』判別機を作った要領で、パパッと作成してみたぞ。
サンプルとなる力は四つもあるので、それぞれの力を観測して共通の部分を見つけだして、装置に読み取らせる仕組みを付けた。
これで称号をセットさえしていれば、簡単に見つけだすことができる。
「称号をセットといえば……『生者』がの効果が『◯匠』と『◯天』にまで影響したのはなんでだろう?」
《すべての称号の効果を、おそらく発動していたのでは? 旦那様の称号は生と死に関する物以外は知覚しづらい称号が多いようですので……》
「……まあ、そういうことにしておくか」
使えるものは使っておこう、虚弱な俺が生き残る術は多い方がいいからな。
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