俺のバカな学校生活

無灯秋一

バカしてしまった入学式

~学校まで~
チュンチュン、チュンチュン
辺りは小鳥のさえずりと桜でいっぱいだ。
そんな中、黒い服の二人とその間にいるお坊っちゃまらしき人物が堂々と歩いている。周りの人々は彼らを見るたび「何処のお坊っちゃまだ?」、「黒服怖っ」などを口ずさむ。
黒服の一人が突然「お坊っちゃま、そろそろ学校につきます。心の準備は大丈夫でごさいますでしょうか?」と言い出した。
お坊っちゃまらしき人物は「大丈夫だ」と返して、しばらくの間沈黙した。
……「はっ!」お坊っちゃまらしき人物がふ抜けた声をあげた。その途端黒服二人が息を合わせてが「どうされました?」と聞いた次の瞬間、お坊っちゃまらしき人物が顔を赤くして怒鳴った。「お前ら何してんだ!」その声に辺りはギクッとしてお坊っちゃまらしき人物に目線をよせた。
「僕…いや、俺にこんな格好させて何してんだよっ!恥ずかしいだろが!」
黒服は慌てた様子で「お坊っちゃま、お熱でもあるのですか!?」と返す。
お坊っちゃまらしき人物は、とうとうキレたのか両手を黒服の腹めがけてストレートを笑顔で決めた。
「黒服、俺の怒れる拳で頭を冷やせ…」お坊っちゃまいや、怒れるお坊っちゃまはその一言を言って一人で学校に向かう。
それを言われた黒服二人は「お坊っちゃま、成長しましたね(TдT)」と言って怒れるお坊っちゃまの後を付いて行く。
彼らを見ていた周りの人達は、唖然として彼らを見送った。
~入学式~
「竜也、俊太何してんだよ!入学そうそう恥ずかしい思いをしちまったじゃねぇかよ!」入学式までお坊っちゃまとして二人に遊ばれていた宗一が小声で二人に怒鳴る。それに対して竜也は、「いやいや、君はもう一年生の間では注目の的なのだよ。僕達のお・か・げ・で。」それに続けて俊太が、「気になるあの子もゲットできるz!」二人の言動に対して宗一は、「いや、逆だよ!逆!一年生の間で注目の的?それはいい意味じゃなくて、あいつおかしくねとかだろ!気になるあの子もゲットできる?変な目で見られてふられて黒歴史に残るだけだ!お前らのせいで生涯で一番華やかな青春がほぼ終わったじゃねーか!」二人はにやけて宗一の方を見て声を合わせて言う「宗一君、どん底から這い上がるね頑張ってねー。」と、そんな二人の言動にキレた宗一が、「おぉーい 」と言おうとした瞬間、竜也と俊太が「ちっちっチー」と言って、呆れた顔で宗一を見る。「君は高校をわかってないねぇー体育祭、学園祭、修学旅行その他いろいろ挽回出来るチャンスはある!その一つが入学式だ!かっこよくきめようぜ!頑張れ宗ちゃん!」それを聞いた宗一は希望ができたように「そうだな、さぁ張り切って行こうぜ!」と言って前を向いた。
とうとう、入場だ。華々しい高校への入学、青春、そんな気持ちを胸に、ある一年生(宗一)は、入場した。だが、事件いや、災難は起きた。
たまたま誰かが食べて床に捨ててあったバナナの皮に宗一は足を滑らせ、高く飛んで巨乳の女子の胸に顔面をダイブさせた。巨乳の女子は宗一をラッシュし、宗一をぶっ飛ばした。宗一は、「あの女子、空承◯輪かよ、、、。」と思ってぶっ飛ばされた。ぶっ飛ばされた先には、運命のイタズラか、バナナの皮があった。
なんと、バナナの皮もろとも滑って、宗一は退場していった。しかも女子のスカートの下をくぐって。
無論女子は、宗一に「変態お坊っちゃまがー!! 」
と言われ、100発近くビンタを受けた。
「救急車ーーーーーーーー!!!」と声が上がると同時に、笑い声が聞こえた。




~病院~
「ん、何があった?」宗一が目をさました。気付いた俊太と竜也が「大丈夫か?」と聞いた。
俊太と竜也が事情を宗一に説明すると、宗一は顔が青ざめた。彼がやっと声を出した言葉は、「彼女できねーじゃねーかあぁぁー!」だ。その一言は、周りを唖然とさせた。
その後も、宗一は呪われたように「カノ、ジ、ョ、カ、ノ、ジョ。」と繰り返して言っていた。
これから、史上最低で最高の高校生活が彼を襲うことになることは、誰も知る予知もなかった。







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