俺のバカな学校生活

無灯秋一

バカなプロローグ

~試験前日~
「なぁ我が友よ、何故高校に入学するには試験を受けなければならないのだ!そんなの時間と労力の無駄ではないか!そう思わないか?」ドンッ!机を叩きながら俺にバカなことを竜也が吹っ掛けてきた。
「うるせぇよ竜也!お前それ今日で何回目だよっ!どんだけ試験嫌なんだよこっちは勉強してんの邪魔なの!」竜也の吹っ掛けにとうとう俺はキレた。そんな俺に対し竜也は俺がキレたことより俺が勉強していることにショックを受けていた。
「とうとう宗一にも勉病にかかってしまったか。くそっ、生き残りはとうとう俺だけになってしまったか。」竜也が床に倒れこんだ。
倒れこんだ竜也に対し俺は「勉病ってなんだよ!今の時期勉強するの普通だろっ!どんだけ勉強するの嫌なんだよ!」とツッコム。
竜也は俺の方ではなく、教室の天井の方を向いて、手を挙げて言った。
「取り残された俺は何をすればいいんだ?あぁ神よ、どうかこの岸本竜也にお告げを下さい。」震えながら竜也は言ったが、俺は(ダメだこいつもうバカの領域を越えている。)と思って死んだ目で竜也を見つめていた。
『勉強をするのだ。』横から俊太が神に変わって(?)竜也にお告げをした。
竜也はお告げに対し、「それでは勉病になってしまいます。もっと他のお告げはないのでしょうか?」
俊太(神?)は『いや、それしかない。自主的にすれば勉病には犯されないのだ。』このお告げを聞いて竜也は震えていた。(こいつ、勉強するの本当嫌いだな。)と俺は思った。
が、竜也は泣きながら「はいっ」と言って自分の机に戻り、勉強を始めた。俊太も自分の机に戻って勉強の続きをする。
俺は「竜也が凄いのか俊太が凄いのか分からんこうなってきた。」と口ずさみ勉強を再開した。
~合格発表の日~
俺と竜也、俊太は同じ志望校だ。だから高校の校門前で待ち合わせていた。だが、二人とも来ない。(あいつら何してんだか。)と思いながら辺りを見回すと周りがざわざわしだした。なんだろうとざわざわしている方を見ると、二人の不良らしき人が見えた。
俺だけは分かった。その不良らしき人が竜也と俊太なのを。
不良らしき人(竜也と俊太)が気付いたのかこっちに寄って来た。
「ボス、俺ら合格しますかね~。」一人の不良(竜也)が言った。
宗一は返答はあえてしなかった。
人ごみの方から「あれがボスか。」、「ボスいんの!?」、「ボス弱そう。」などの声が上がった。
二人の不良(竜也と俊太)に「お前らなにやってんだ!恥ずいだろバカかっ!何不良なってんだしかも俺はお前らのボスになった覚えねーよ!はよ元に戻れやっ!」あまりの恥ずかしさに耐えきれず俺は二人に怒鳴った。
二人は口を揃えて「しょうがないな。元に戻ってやるぜっボス。」と言って元に戻った。(服はそのまま)
竜也と俊太はさっきのことをベラベラ話していた。一方、宗一は生涯で二番目くらいの恥ずかしい出来事になったと思った。
結果は三人とも合格だった。
そして入学式を迎えるのであった。




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