このバッドエンドしかない異世界RPGで
第3.5話のような何か。ダメだダメだボツだボツだと思った何かのお話しです。
このお話は、箸休めの様なものである。
読まなくても、次のお話しには影響などはないのである。
ショートストーリー2本立て。
~アラタsaid~
さてと、俺は順調にレベル上げをしながら隠れ家に出来そうな場所を探す。
さっきの戦闘でレベルは5に上がった。やはり、というか、なかなかレベルって上がらないもので、ゲームほど単調な作業では無いため、精神、体力共に削られる。
最も嫌なのは死体である。見た目もそうなのだが、臭いがキツイ。しかし、レベル上げという作業は死体を量産する作業でもあるため、ガリガリ精神をむしばまれていくかのようだ。
なので途中から、倒したモンスターはストレージにしまう事にした。
すると、素材とドロップアイテムのみストレージに入り、モンスター自体は消えるという不思議現象が起こった。
ちなみに今のステータスはこんな感じだ。
称号:フォレストハンター
名前:国生 新 HP:420/500
性別:男 MP:100/100
年齢:17 属性:雷
Lv:5 状態:健康
力 :20
耐久:13
器用:25
敏捷:34
魔力:10
スキル:言語理解・ストレージ・隠密・魔力変化
魔法 :サーチ・忍術(初級)
所持金:2307マール
持ち物:ステータスリング・
スマートフォン・漆黒の騎士鎧・鉄の剣・
蔦のロープ・極短剣
なんか、忍者になりつつあるような……
いや、カッコイイからいいか。
新しく覚えた魔力変化だが、MPを自分の属性の性質に変えて発動する事が出来るので、俺の場合は電気として放出する事が可能だ。
応用として、足に電気をまとわせてスピードやジャンプ力を上げたり、武器にまとわせて属性剣のように使える。
MP消費はわりと多い方で全身にまとうことはまだできないのだが、これからレベルが上がればできるようになるだろう。
さて、ちょっと今までと違う雰囲気の場所にきたぞ。注意して進もう。
そこは木々の間に長い草が生い茂るエリアで、草をかき分けて進んで行くと、それはあった。僕はそこを隠れ家に決めて、仙道茜の救出に向かう。
月守の塔へ入る前に、隠密を発動し、俺への認識を阻害させる。塔の周りは警備兵がいたが、特に気がつかれる事無く普通に歩いて進む。
道はわかっているので楽なもんだ。
人が少ないな……もしかして、もう魔女裁判が始まっているのか?電話が出来たら現状確認出来るんだが……そうだ。ちょっといい事思いついたから試してみるか。
スキルの魔力変化で、俺のMPを電気属性として電波を作ってスマホから飛ばしてみた。
場所は牢屋か広間だろう。直接電波をつなげるなら、糸電話の要領で繋がるはずだ。
お!コールが鳴ったぞ!成功か?広間か、もう始まっているのか。ん?あ!繋がった。
仙道さんは混乱してるみたいだけど、まだ無事で良かった。
俺はストレージからカエル爆弾2つと閃光カエル爆弾を2つ取り出して広間の壁と人のいない所に投げて爆発させた。さて、愛しき君へ会いに行きますか。
~草原の砦~
わたしは割り当てられた部屋の掃除に勤しんでいた。鼻歌混じりである。気分は産まれてから1番じゃないかと思うほど良かった。
なぜなら、今日の晩にわたしは初めて男性に抱かれる予定だからだ。
お相手は、実は今日初めて会った男性なのだが、この国ではまず自分と同年代の男性と出会う事が無いため、むしろラッキーだったと言える。
それにわたしは貴族ではないため、振り分けにも期待が出来ないと思っていたのだから、楽しみすぎてやばい。正直ヤバイ。
かっこよかったなぁ。
「ジェシカ!交代の時間だ。いつまで部屋の掃除をしている!」
同僚が呼びに来た。ちっ、とりあえず今はここまでにしておこう。
夜、そろそろ交代の時間かな?と、ソワソワしていると、森の方から駆け込んで来る人影が見えた。
そ、そんなに走って来なくても、わたしは逃げたりしないぞ?むしろ襲ってしまう側かもしれないぞ?
「た、大変です!魔女が逃げました!至急応援お願いします!」
走って来たのは、あの男性ではなく月守の塔の警備の兵士だった。残念。というか何つった?魔女が?えぇー!?今ですか?なんで今なんですか!?
「だが断る!!」
「いやいや、断れないですから!最重要案件ですよ!クエストにしたらAランククエスト並ですよ!?」
「えぇー!?でもわたしはこれから大事な用が……」
その時騒ぎを聞きつけた砦部隊の隊長が出てきて、わたしの頭を片手で掴み、持ち上げた。プラーんってなった。
「じぇーしーかー?」
「はい、隊長!お疲れさまです!仕事ですよ。急いで森に行かないと!」
わたしは行きませんが。とボソッと呟いたら凄く力が入り出した。只でさえプラーん出来るくらいの力で掴まれてるわたしの頭がメリメリ言い出した。ヤバイっす!意識が旅立ちそうです。
「ジェシカ?我々砦部隊は総員で魔女の探索に入る。いいな?」
「だがこ……あ!うそ!嘘です!行きます行かせてください!だからさらに力を入れるのは止めて下さい!凹みます!頭蓋骨凹みそうですから!」
とにかく痛かった!痛過ぎて断れなかった。
クソ!魔女め!わたしの初体験を邪魔するとはいい度胸です。すぐに見つけ出して隊長直伝のアイアンクローをお見舞いしてやるです!
待っていて下さい。
愛しの王子様。
ジェシカはすぐに戻りますよ。
そして終わらぬ捜索は続くのだった。
読まなくても、次のお話しには影響などはないのである。
ショートストーリー2本立て。
~アラタsaid~
さてと、俺は順調にレベル上げをしながら隠れ家に出来そうな場所を探す。
さっきの戦闘でレベルは5に上がった。やはり、というか、なかなかレベルって上がらないもので、ゲームほど単調な作業では無いため、精神、体力共に削られる。
最も嫌なのは死体である。見た目もそうなのだが、臭いがキツイ。しかし、レベル上げという作業は死体を量産する作業でもあるため、ガリガリ精神をむしばまれていくかのようだ。
なので途中から、倒したモンスターはストレージにしまう事にした。
すると、素材とドロップアイテムのみストレージに入り、モンスター自体は消えるという不思議現象が起こった。
ちなみに今のステータスはこんな感じだ。
称号:フォレストハンター
名前:国生 新 HP:420/500
性別:男 MP:100/100
年齢:17 属性:雷
Lv:5 状態:健康
力 :20
耐久:13
器用:25
敏捷:34
魔力:10
スキル:言語理解・ストレージ・隠密・魔力変化
魔法 :サーチ・忍術(初級)
所持金:2307マール
持ち物:ステータスリング・
スマートフォン・漆黒の騎士鎧・鉄の剣・
蔦のロープ・極短剣
なんか、忍者になりつつあるような……
いや、カッコイイからいいか。
新しく覚えた魔力変化だが、MPを自分の属性の性質に変えて発動する事が出来るので、俺の場合は電気として放出する事が可能だ。
応用として、足に電気をまとわせてスピードやジャンプ力を上げたり、武器にまとわせて属性剣のように使える。
MP消費はわりと多い方で全身にまとうことはまだできないのだが、これからレベルが上がればできるようになるだろう。
さて、ちょっと今までと違う雰囲気の場所にきたぞ。注意して進もう。
そこは木々の間に長い草が生い茂るエリアで、草をかき分けて進んで行くと、それはあった。僕はそこを隠れ家に決めて、仙道茜の救出に向かう。
月守の塔へ入る前に、隠密を発動し、俺への認識を阻害させる。塔の周りは警備兵がいたが、特に気がつかれる事無く普通に歩いて進む。
道はわかっているので楽なもんだ。
人が少ないな……もしかして、もう魔女裁判が始まっているのか?電話が出来たら現状確認出来るんだが……そうだ。ちょっといい事思いついたから試してみるか。
スキルの魔力変化で、俺のMPを電気属性として電波を作ってスマホから飛ばしてみた。
場所は牢屋か広間だろう。直接電波をつなげるなら、糸電話の要領で繋がるはずだ。
お!コールが鳴ったぞ!成功か?広間か、もう始まっているのか。ん?あ!繋がった。
仙道さんは混乱してるみたいだけど、まだ無事で良かった。
俺はストレージからカエル爆弾2つと閃光カエル爆弾を2つ取り出して広間の壁と人のいない所に投げて爆発させた。さて、愛しき君へ会いに行きますか。
~草原の砦~
わたしは割り当てられた部屋の掃除に勤しんでいた。鼻歌混じりである。気分は産まれてから1番じゃないかと思うほど良かった。
なぜなら、今日の晩にわたしは初めて男性に抱かれる予定だからだ。
お相手は、実は今日初めて会った男性なのだが、この国ではまず自分と同年代の男性と出会う事が無いため、むしろラッキーだったと言える。
それにわたしは貴族ではないため、振り分けにも期待が出来ないと思っていたのだから、楽しみすぎてやばい。正直ヤバイ。
かっこよかったなぁ。
「ジェシカ!交代の時間だ。いつまで部屋の掃除をしている!」
同僚が呼びに来た。ちっ、とりあえず今はここまでにしておこう。
夜、そろそろ交代の時間かな?と、ソワソワしていると、森の方から駆け込んで来る人影が見えた。
そ、そんなに走って来なくても、わたしは逃げたりしないぞ?むしろ襲ってしまう側かもしれないぞ?
「た、大変です!魔女が逃げました!至急応援お願いします!」
走って来たのは、あの男性ではなく月守の塔の警備の兵士だった。残念。というか何つった?魔女が?えぇー!?今ですか?なんで今なんですか!?
「だが断る!!」
「いやいや、断れないですから!最重要案件ですよ!クエストにしたらAランククエスト並ですよ!?」
「えぇー!?でもわたしはこれから大事な用が……」
その時騒ぎを聞きつけた砦部隊の隊長が出てきて、わたしの頭を片手で掴み、持ち上げた。プラーんってなった。
「じぇーしーかー?」
「はい、隊長!お疲れさまです!仕事ですよ。急いで森に行かないと!」
わたしは行きませんが。とボソッと呟いたら凄く力が入り出した。只でさえプラーん出来るくらいの力で掴まれてるわたしの頭がメリメリ言い出した。ヤバイっす!意識が旅立ちそうです。
「ジェシカ?我々砦部隊は総員で魔女の探索に入る。いいな?」
「だがこ……あ!うそ!嘘です!行きます行かせてください!だからさらに力を入れるのは止めて下さい!凹みます!頭蓋骨凹みそうですから!」
とにかく痛かった!痛過ぎて断れなかった。
クソ!魔女め!わたしの初体験を邪魔するとはいい度胸です。すぐに見つけ出して隊長直伝のアイアンクローをお見舞いしてやるです!
待っていて下さい。
愛しの王子様。
ジェシカはすぐに戻りますよ。
そして終わらぬ捜索は続くのだった。
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