死んだら神になりました

叉龍

92-海軍会議

「それではこれよりスーデリア王国海軍設立について会議していきたいと思います。
まず、海軍とは何なのか。この国にはありませんが、山を越えて更にその先に、海があります。今まで我々は海というものを見ることがありませんでしたが、未だ実態の掴めていないカトレア皇国に裏で加担していた国、もしくは組織は、その海を渡ってほかの大陸から来たと推測されます。
その海を渡るためには、川を渡るよりももっと大きな船が必要です。敵の船が木造船なのか蒸気船なのか魔力式なのかは不明ですが、旧カトレア皇国に建設されていたものから判断するに、鉄製の大型なものと推測されます。更に戦闘能力もあると見ていいでしょう」

王国海軍設立。それはそもそもこの国に海というものがなかったからしっくりこない。

「海軍の任務はなんでしょうか?
また、主戦力は?」

議場のどこかから質問される。
当然海軍というのを今集まっている貴族は知らない。王族ですら知らないかもしれない。
当然海産物がないし、そもそも海すらなくて他大陸すらも知らないので、排他的経済水域はもちろん、領海すらない。
守るべき海は制定されていないが、事前に敵海上戦力を撃破すれば上陸を阻止できるかもしれない。

「海軍の主な任務は敵海上戦力の撃破です。おそらくはこれから海産物。海の魚なども入ってくると思います。その時に、自国の漁船や、近海の制海権を抑えれば安全に、豊富な魚が取れます。
海には魔物がいるのかはまだ調査できていませんが、魔物にも対応できるように設立する予定です。
主戦力は、現在開発している戦艦と洋上航空母艦。それに戦艦よりもマルチに対応できる巡洋艦で主に構成された戦艦8、巡洋艦8、洋空母4の艦隊です。そのほかには水雷艇や潜水艦を使って行こうと考えていますが、開発はまだ始まっておらず、戦艦などの主戦力よりも配備は遅くなります。戦艦、洋空母の開発が間もなく終わりますので、それまでに軍港と海軍の設立を急ぎます」

今までに陸戦力に集中してしまったために海上戦力の配備が遅れてしまっている。このままではドイツのようになってしまうな。また質問が上がる。次はどうやら国王のようだ。

「海軍の設立についてはわかった。ではその主力がそろうまでにあと何年かかる?」

「訓練の習熟までとすると、およそ10年ほど。ただ、その場合、11,2の建造所が必要です」

空母は赤城を参考にして竣工まで7年ほど。そう考えると全艦艇分の建造場所を作れば10年ですべてできるだろう。巡洋艦イージス艦はこんごう型護衛艦こんごうを参考にしておよそ三年。戦艦は大和を参考に4年。空母は一つの造船所に一隻として4つ。戦艦は一つの造船所に2隻として4つ。巡洋艦は一つの造船所に2,3隻として3,4つ。計11,2つ。

「そんなにか…段階的に増やすことはできぬか?
8,8,4ならば2,2,1を繰り返すことは?」

「戦力は落ちてしまいますが可能です。その場合洋空母の投入は遅くなってしまいます。
最低でも造船所は6は欲しいです。それぞれに2づつで、完全にそろうまでに15年ほどかかります。第一陣の完成は最短で5年ほどはかかるでしょう」

「5年…仕方がないか。できる限り急ぐように」

「はっ。すでに設計も最終段階なのであとは造船所を立てるだけです」

コンクリートの研究もできた。魔法を加えることでより強力にする方法もある。あとは場所だけだ。

「して、その造船所の場所も検討はつけているのか?」

「はい。もともと敵の港があった場所を増築して造船所にしようと思います」

「そうか…ならば沿岸一帯をお前の領地にしよう。山頂から海まではおまえがすべての権限を握る。軍港でも何でも好きに作るがよい」

なんと素晴らしいことか。好きに防衛線も作れるし砲台も要塞もいくらでも建設できるんだ。
その前にまずは海軍を創らなくてはならないな。海軍を創ったら偵察機をとばして敵本土を見つけないといけない。姿の見えない敵というのはとても恐ろしい。せめて敵の大陸の位置くらいは知らないといけない。可能ならば戦力、基地も。ただそれよりも今は海軍だ。イージス、戦艦、空母はできた。あとは潜水艦と輸送艦、掃海艇…場合によっては氷砕艦も必要になるかも知れない。掃海艇と氷砕艦はまだいいと思うが、潜水艦と輸送艦は備えておきたいところだ。あとは強襲揚陸艦だな。ノルマンディーをするつもりはないが、攻めるための手段として持っていてもいいだろう。あ、ホ〇イトベース作れば…さすがに無理だな。だがいずれは造ってやるぞ。空中からの強襲揚陸艦を。そうすれば海辺や軍港などといわずに首都を直撃できる。そもそも空中戦艦がある時点で首都の直撃なんてのは簡単にできてしまう。
そうすれば海上戦力なんて使わずに圧勝できるのだが、さすがに無差別爆撃のようなことはしたくないので空挺までにとどめてやるか。そう考えると空中戦艦なんていらなくないか? 某ペガサス級強襲揚陸艦で十分な気がする。そのあたりの運用戦略も必要だな。無駄に船をとばしてただのでかい鉄くずになったらたまらない。
今後の課題は海軍設立を急ぐことと、航空戦艦の運用法とコスパを考えることだな。




悩んだ末に海軍は新しい架空のもの。
モデルは大和、こんごう(イージス)、空母はジェット機だし適当にアングルド・デッキを。某強襲揚陸艦欲しいなー…

それでは次回も楽しみに







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