死んだら神になりました

叉龍

91-完全勝利

『鮮やかな勝利』『完全試合』『歴史上初大戦果』

このスーデリア、パトリックの戦争は国内でそう報道された。(報道機関は電波ではなく魔力波によるラジオ放送)
これほど鮮やかな勝利は今までにあっただろうか?
あるはずがない。開戦からたった数時間で降伏させたのだ。開戦からたった数時間で大陸地図が塗り替えられた。人属領のすべてが一つの国家に併合されたのだ。すばらしい大戦果である。我々、第00航空歩兵連隊は王都で受勲し、今から駐屯地に帰るところだ。
この10年でリークドの街も相当大きくなり、王都に引けを取らないほどにまでなった。
当然俺はリークドの領主なわけだが、基本的にはリークド駐屯地の司令部で暮らしている。まあ俺の部屋は、空間を少しいじってどちらから入っても執務室は同じ部屋につながっているから問題はない。

「ただいまー」

「おかえり―」

俺が部屋に戻るとクラリア=アクテリア中将がいる。俺とクラリアは数年前に結婚しているから同室になっている。クラリアはこの戦闘団の支援部隊を束ねる戦闘団の副隊長だ。

「今回は意外とあっさり終わったねー」

「当然だ。武器が違いすぎる」

近代兵器と中世兵器の差は第一次世界大戦と第二次世界大戦でのポーランド戦が証明している。

「あ、これ今回消費した備品のリストと発注請求書。
サインよろしくー」

「了解。あ、教会本部立て直そうかな。
信徒たちのためにも必要だろうから。
工兵を指揮して教会本部を建ててくれ。
材料はこっちで引き受ける」

「了解。資材の運搬はどうする?
というか元々の教会本部を知らないよ?」

「そこらの教会をベースにして少し大きめに作ってもらえればいい。神像は残しておいたからうまく組み込んでみてくれ」

神像とは知、魔法、武術、断罪、慈愛、死、生の7柱の像のことだ。俺は存在していない。

「輸送とかはこっちで手配しておくから計画を立てておいてくれ。
明日から復旧などを始める予定だからそれに合わせてくれ」

復旧といっても被害を受けた町は少ない。西部の街が手腰だけ破壊されたくらいで、壊れたのはほぼ砦のみ。あとやるべきは降伏した騎士の扱いだ。そのまま治安維持をさせるのか、解散させるのか。
イグルーシェ山脈以北の地域の治安維持は完全に各都市に任せることが決定している。
解散した騎士が傭兵になって自警団になるんだろうな…騎士団は解散しても大丈夫だな。
砦は破壊して、駐屯地を街の近くに施設しなければいけないか。
そういえばこの10年で各師団の練度が向上した。砦には基本一個騎士団、街には一個師団規模の騎士団があったため、最近はあまりが生まれてきてしまっている。その余ってるのを持ってくればいいか。
国王に確認取れれば直ぐに動こう。しかしそうすると数が少し足りないから中隊規模を出して街の治安維持をすることになるが、まあ大丈夫だろう。

「よし。大方の予定は決まったな。
ちょっと陛下の所まで行ってくる。
留守中頼んだぞ」

「了解」

国王と計画のすり合わせと、起こりうるであろう他大陸との戦争に備える。
そういえばよく考えるとここは不思議な地形だ。まずここは山に囲まれている。
最前線と呼ばれる山脈は、実はイグルーシェだ。つまりこの国とパトリックは山に囲まれていたことになる。
よく考えると海産物を見たことがない。
そして魔族、エルフ族領の端まで行ったら、また山脈が今度は左右に続いた。
そしてそれは人族、魔族、エルフ族。全ての領土を囲っていたことが判明した。
そしてそのさらに奥に行くと木が水没していた。マングローブのように生えているのではなく、水に浸かっていた。そして空を飛んだ時に気がつたが、雲が少し低かった。以前、俺達は雲を見て高度を判断していたが、確かめていると海抜から500m位に乱層雲があった。乱層雲は2000から7000mに発生する。
つまりここのここの高度は地球だと1500mから6500m。普通に生活できて、且つ、下層雲が発生しないということは2000m以上。気圧や温度などの差で多少の変化はあるだろうが、少なくともここは、山の頂上に当たる部分で、麓の方は何らかの要因で沈んでしまったということか。実に興味深い。

おっと。話が逸れてしまった。まあとりあえずは今のは保留だな。それよりも今は対他大陸との戦争を考えなければならない。いや、まだ戦争になるとも決まっていないか。まずは接触からだな。その前に海軍を設立しないと。今は技研で戦艦やら駆逐艦やらを開発し終わって、製造に入ったから、今から編成を考えればちょうどいいくらいか。もちろん戦艦は大和級戦艦大和を旗艦として、近代化した大艦巨砲主義だ。巡洋艦はイージス艦のようにマルチに対応できるようになっている。当然空母も。
訓練の習熟などを含めて、戦艦8、巡洋艦8で構成する88艦隊を形成するのにあと3年は必要だな。どうしようか。空母も8で888艦隊に…ないな。88空母4くらいがちょうどいいだろう。
航空戦力はそのうち航空戦艦ができるだろう。
航空戦艦とは名前のまま、戦艦を空に飛ばす思想だ。戦艦まるまる1隻を飛ばすのは無駄が多いが、某巨大ロボットアニメのム〇イとか、サ〇ミスとかあんな感じに全周に対空砲をつければB-29などの大型爆撃機を超えることが可能かもしれない。実際、今はホワイト〇ースのデッキのようなカタパルト付きの航空空母を開発していて、それも研究の最終段階だ。ネ〇ル・アーガマの右舷と左舷を切り離したような形で、もちろんサブメ〇粒子砲を搭載。当然光球の大量発射による擬似レーザーではなく、魔法として存在するレーザーだ。射角は360°上下に旋回。残念なことにハイ〇ーメガ粒子砲を搭載することは叶わなかった。
しかし、航空戦艦にはメガ粒子砲を搭載することが決定している。
今度はカタパルトの下にハイパーメガ粒子砲を取り付けて、カタパルトの上に連装メ〇粒子砲を二門。側面は46cmの実包になっている。やはり旗艦は大和にしたいところだが、それだと洋上戦艦と被ってしまう。この世界に漢字とかはないからな…やはり、ここはこの世界式で航空戦艦はリークド。航空空母は…王都の…あれ? 王都の名前ってなんだっけ…なかったっけ? そういえばみんな王都王都言ってて…ないな。王都の名前なんて聞いたことがない。困ったな。王都の名前にしようと思ったのに。
空母と言えば…ホーネットとか? うーん…この国には州の概念がないしな…
クーレアにでもするか、それか人名かだな。まあ適当にでもやっとくか。




以前、なろうにも投稿して欲しいというコメントがありましたが、調べてみたら実はなろうの方に同じタイトルの小説がありました。
違いはタイトルの最後に「。」があるかないかだけ。今は完結していて投稿していないようですが、もしなろうに投稿することになったら題名を変えることにします。
ということで今のところなろうに投稿する予定はありません。
もう一作、「殲滅者-俺と銃、混ぜるな危険-」の方は人気があったら投稿するかもしれません。そちらの方も見てみてください。

それでは次回も楽しみに

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