死んだら神になりました

叉龍

87-試作

「はぁ…切り抜けたな。塹壕掘って身を隠せ。認識疎外とこのあたりの魔力の流れを調整しておく。
今は休め」

さすがにこの疲労度で見張りはできない。もしこんな状態で見張りをさせて何か被害があったらおれが何を言われるか…

「ローテーション決めないと…」

「問題ない。それよりもこの場合は疲労してるやつが見張りをやる方がかえって危険だ。
今は休むんだ」

「ありがとう」

魔法で穴を掘ってその中に全員入る。あとはここがばれないように視覚的な阻害魔法と周囲の魔力を調整して魔力反応を出さないようにする。
視覚的な阻害魔法は幻覚を見せるようなものだ。今はここに木が生えていると錯覚するようになっている。

まあ、こうしておけば安全だろうし、暇だからちょっと出かけよう。

「念のため分身を残しておくか」

さあ出かけよう。暇でたまらない。でも出かけても敵を狩ると明日の訓練にならないからな…オリジナル銃でも作ろうかな。

今は銃剣という素晴らしいものがあるが、銃剣はこの世界では結構脆く、格闘中に簡単に吹っ飛んだりしてしまう。特にオークとかだときついな。そのため銃と剣が一体化した銃を作る。

そして完成したのがこちら。
『T-1』
試作品一号です。はっ! Tっていうのは『チェコスロバキア製』ってことで、重さの単位の事ではないんですよ~…はっ! チェコスロバキア製でもなくてテストのTだ。
あ、話がズレて行く気がする。
話を戻してステータス出ると思った? あれめんどくさいからステータスの概念全部消したんだよね。
俺一応神様だからこんなこともできるんだ。
それはさておき、俺が作ったのはパッと見普通の銃。
しかしハンドガード(?)の部分が剣と一体化している。この時点で見た目も普通の銃じゃないな。
そしてグリップは銃床に収納ができる折りたたみ式。マガジンを外しても最大5発まで本体の方に入る。当然グリップをたたんだ状態で射撃も可能。銃剣は薙刀の刃のようになっているため突き刺すだけではなく、斬ることも出来る。こちらの世界には薙刀がないから、やりだと勘違いして突っ込んできた敵はズバッと斬られる。それにためらった後続は攻撃が届かないであろう場所で様子見をする。そうしたら射撃開始だ。
敵からしたら謎すぎて怖いだろこれ。
まあ見た目があまり気に入っていないから没。なんか無理矢理感がするんだよね。
さてどんなのを採用しようか。

などと考えていたら夜が明けていた。結局レールガンを作ってみた。拳銃のような形のやつがガシャッっていって中が開いてバンってなる。
誰も理解できない気がする。まあ気分的に没。何となくレールガンは派手にしたい。

「異常は?」

「ナシ」

ガイル達が起きてきて夜に異常がなかったことを報告する。近くを歩いてたオークが数十体いきなり死んだのは普通だよね。ちなみに朝食はオーク肉。これめっちゃ余ってる。まあ全部売ったら当然市場崩壊するし、王城レベルの城なら2、3個建てられるんじゃないかとも思う。まあ王城がどのくらいの値段なのか知らないけど。

「ほら朝食。これ食っとけ」

そう言ってオーク肉を渡す。

「ああ、ありが…ってこれ、オーク肉じゃ」

「何も言わず、考えず食え。OK?」

「Yes sir!」

少々威圧をしつつやってみました。威圧はただの気晴らし。

「朝食取ったら行動開始だ今日はこの付近の探索。明日の朝引き返す」

帰りは消耗していて行動が遅くなるかもしれないが大丈夫ということにしよう。特にガイルは働かせてやる。

「じゃあ昨日の地点に行こう。ばれた原因も調べたい」

「了解。さっさと食って行くぞ」

魔力反応は完全にジャミングをかけた。熱源は爆発でごまかせている。
視覚は夜に急に明るくしたことで大半は奪っただろう。そもそも近くに敵の反応はなかった。
すると虱潰しか…超音波ということもあるな。それだと木が邪魔になるからやっぱり虱潰しかな。

「よし、さっさと行くぞ。匂いでばれるかもしれん」

数分後、何事もなく襲撃された場所に戻った。ってなるはずがなかった…

奴ら俺たちがいた場所に穴掘って隠れてやがった。当然魔法を撃ってくる。

「もう俺が片づけていいか?」

「どうぞどうぞ。ご自由に」

ちょうどレールガンの試射がしたかったんだよ。

「魔力充填。弾丸よし。射撃準備完了。発射」

俺は奴らが隠れている穴のほうに向けて撃った。
そのはずなのにあたり一帯吹き飛んでしまっていた。もちろん奴らは跡形もなく吹っ飛んだ。
加えて地面も地中深くにまで弾がめり込んでいた。地面は埋めておこう。あとはまあ…仕方がなかったんだよ…

「さて。次はどうする?」

気持ちを切り替えてみんなに聞いてみたが、みんなまだ目の前のことを受け入れていないようだ。
俺はそんなことはお構いなしにガイルを殴って起こし、再び行動を開始した。

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