死んだら神になりました

叉龍

86-奥地野営

そういえばよくよく考えてみるとロードが自分で狩りに出るなんて初めて聞くな。
やっぱり自分も動かないと下の者の士気も上がらないということか?
まあ深く考えるのはやめよう。
現在再び行動を開始して夜になってきた。

「野営――はできそうもないね。
辺り一帯を更地にして安全を確保してもいいけど…魔物がよってきそうだなー」

野営しようにも洞窟を離れていて完全に野外。しかも木が多く視界が悪いため歩哨を立てても死角を突かれて襲われてしまう。視界を確保するために周りの木を吹き飛ばせば当然魔物は集まる。
かと言って休まなければこの後がつらいだろう。

「ジン君離れたところに大規模な爆発を。
合わせてこっち側の木を吹き飛ばす」

このあたりの視界を確保するための爆発をさらに大きな爆発で隠すつもりだ。

「魔物が相手だったら魔力波のほうがいいか?」

魔物が相手であっても相手が気付くように派手にやった方が効果がある。
これはガイルがそれを理解しているか確認するためだ。

「それも混ぜてできるだけ派手にやってほしい。ついでに周辺にも飛び火した感じで破壊されていると偽装になるかな」

うむ。理解しているようで何より。まあこんなめんどくさいことしなくても地下に穴掘って入り口をスライムに見張らせておけばいいだけなんだけどなー。
まあここはリーダーの指示通りに。

「よし、行くぞ。『爆発ボム』」

普通なら木一本吹き飛ばせるかどうかの魔法で半径一キロくらいを吹き飛ばす。もちろん魔力を荒れた状態にするのも忘れない。

「なんというかまあ…規格外…」

戦争とかで結構間近で俺を見ていたカーリックさんはあきれたような反応を返す。他は唖然としている。
もちろんガイルはこっちをしっかりとやった。あまり目立たないように魔法を発動し半径25メートルくらい吹き飛ばした。やりすぎた? 大丈夫だよね。

「じゃあ見張りの時間を決めて休憩にしよう」

そして夕食をとり各々が休み始め、何事もなく夜が明け――

「ないんですよねー。はぁ…」

現在絶賛法撃を受けている。森の住人たちが歓迎パーティーを開いているようだ。
大量のオークメイジにゴブリンメイジに、オーガも普通に魔法を使ってくる。
特に火の魔法が多い。放物線を描いてやって来る火投槍ファイヤージャベリン炎槍ファイヤーランス。火矢を何倍にも大きくして脅威度を増したものが多数降ってくる。野砲で大量に砲撃されるのと同じではないだろうか。ファンタジー世界で科学文明の戦争と同じレベルのことかやばすぎだろ。
そして火属性魔法によって相当温度が上がっている部分に水属性魔法をぶつけ水蒸気爆発。魔法と科学。えげつない。まあ障壁展開しているから問題ないけど。

「さてどうする? 障壁を解けば攻撃が当たる。かといって解かなければ攻撃ができず魔力切れで障壁は消える」

現状ほぼ詰み。ただし抜け道がないわけでもない。力技だけど。
たとえば向かってくる魔法をすべて無力化しながら進む。これは俺しかできないため無理。
局所的に自分に当たりそうな魔法に対してだけ部分的な障壁を展開しつつ消滅させる。
これ普通に自分に当たりそうな奴だけで100近くあるからすべてを認識し排除するのはほぼ不可能。
障壁を展開しながら進んでもいいけど集中力も相当いるし、この障壁は自分を中心に展開されているから障壁に当たった衝撃はモロに自分に来る。障壁を全面に展開されていた場合海の中に沈めて解除と同時に溺死とかも狙える。何気に障壁が弱点になる場合もある。

「あー、そうだなーたとえば一人が背面に障壁を展開して四人で正面を守って三人で正面に魔法乱射とか」

力技来ました。たしかにパーティー組んでいて人数いるからこそできる技だな。

「あのー、人数オーバーもしくは重複してるんですけど?」

「おやぁ? そこに剣士で魔法使いで無双できる人がいるけどなぁ?」

ですよねー。俺3役ですよねー。押し付けられますよねー。

「てめえあとでいろいろ請求させてもらうからな」

あの野郎ふざけんな。これで休暇を請求するのは無駄だろうか? 余裕で一か月は飛んでく生活だからな…ああ。ついでにあの野郎に仕事全部押し付けるか。

「3カウントで行くぞ! 障壁、俺! 迎撃、俺、ガイル、カーリック、フォール! 法撃、俺、クラリア、コル!」

ガイルの仕事奪ってる? 知らん。この作戦の主体は完全に俺なんだから。

「3,2,1、行け!」

合図とともに6人で走り出す。走り出してすぐにゴブリンやらオークやらを視認した。
このまま火力で押し切られて死ぬはずだった相手が自分たちに向かって突っ込んできたためさぞ驚いてい
ることだろう。

「前衛切り開け!」

ちなみに俺も前衛。立ち位置前衛でやる事すべて。
ブラックかな。あ、でも公務員は大抵ブラックって聞いた覚えもあるから、貴族で軍人のおれは公務員。
ブラックで当然になるかな…転職…いや冒険者やってるから貴族と軍人やめればいいか。
軍事改革中だから終わらないし終われないけど…










「死んだら神になりました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く