死んだら神になりました

叉龍

85-奥地

まあ2年生も万全だということでどんどん奥地へと進む。
初めはゴブリンやオオカミといった雑魚だったがオークやゴブリンの群れが出てくるようになった。
およそ3時間くらい歩き続けた結果だ。今はだいたい12時。そろそろ休憩の時間だ。
3時間でこれくらいなら最終的にはオーガの群れとかも出てきたりするかもな。

「ゴブリンの巣を発見。洞窟だな」

基本的に討伐されるゴブリンは外に出ている。巣も地下ではなく以前のようなゴブリン村のように地上に出ている。一般的に見つかるゴブリンの巣は地上だ。しかしまれに地下の巣が見つかる。
そして地下にすむゴブリンは基本的に知能が高い。知能が高いというよりずるがしこい。

「どうするガイル? 潰すか?」

「うーん…ここらでつぶすこともいい経験になるだろう」

というわけで潰すことに決定。ただ注意しなければいけない。新人の冒険者や、そこらでうろついていたゴブリンを狩った。地上にあったゴブリンの村なら潰したことがあるから大丈夫だ。そういった連中が稀にある洞窟のゴブリンの討伐を受ける。そして大半は死ぬ。まず一つ。洞窟は狭い。大半の冒険者は長剣を使う。
狭い洞窟内では長剣が壁や天井にぶつかったりしてしまう。そして剣がはじかれているうちに小柄で、探検を持ったゴブリンどもにやられることになる。そのためここで有利なのは短剣使いということになる。
魔法使いは単独行動など論外だ。

「やはり暗いな。だれか松明を」

二つ目。洞窟内は暗い。こちらは暗いため視界が悪い。対してゴブリンは夜目が利くため暗い洞窟内でも問題なく行動している。

「死体だ。おそらくは冒険者だろう。冒険者証だけ持っていこう。
それよりも後ろだ。しっかりと待ち構えてくれているぞ」

三つ目。ゴブリンはたびたび目印となるようなものを置く。そしてそれに気を取られているうち。もしくはそこを素通りさせてから斜め後方に向かって伸びる穴からでて、正面のゴブリンと挟み撃ちにする。
暗い洞窟内で斜め後ろの穴に気付く者はいない。
まあ俺たちはしっかりと気が付いているが。

「残念ながら盾役がいないけど、まあどうする? 魔法で殲滅?」

「この先は続いていないから障壁張ってその中に火を入れる」

酸欠を狙おう。酸欠と直火でじわじわ殺しにかかる。その間に奥まで進んで敵本隊をたたく。
奥にいる人間はゼロ。敵大将はゴブリンロー…じゃない。王らしきやつが存在しない。メイジやソルジャーはいるけど単体で強いのがいない。まさかのゴブリン民主化?

「じゃあ下にいる敵は爆殺の方針で。人はいないから洞窟ごと潰す。上の方は休憩に使うからゴブリンの殲滅だけで。じゃあ魔法使い二人とカーリックは下の爆破。残りは上の殲滅ということで」

洞窟の討伐依頼受けたらほとんどが中に潜入して討伐しているけど中に人がいないことがわかっていたら討伐よりも洞窟自体を崩壊させた方が速い。というわけで浅い部分だけ残して深い部分は潰すことに決定。俺たちは浅い方のゴブリンどもを討伐する。

「さあ行け! スライム軍団!」

俺は相当昔にテイムして訓練をさせていたスライム軍団を召喚し、そいつら隠れていたゴブリンを食わせる。相当な数のため洞窟を埋め尽くしあっという間にすべてのゴブリンを包み込んだ。
後は溶けるまで待つだけだ。

「えっと…今何を?」

「ただのスライムを召喚しただけ。だって休憩にここを使うのにゴブリンが焼けたにおいが洞窟内に充満するのはいやだろ? その点スライムで食い尽くせば匂いどころか跡形もなく消える。さて、向こうは終わったかなー」

そしたらちょうどよく爆発音が響いた。おそらく向こうも終わったな。爆発音のわりにはこちら側は崩れそうにもないが何かやったのかな?

「そっちは終わったか?」

「ああ。にしても二人ともすごいぞ。一撃でこの威力。しかも防御系の魔法も張って浅い部分に影響が出ないようにもしているんだからな」

カーリックさんがほぼすべて説明してくれた。
やはりほかに干渉させないために防御系の魔法を張っていたようだ。

「じゃあここの制圧も済んだし。いったん休憩にしよう」

奥にはたくさんのゴブリンの埋まった死体があり、すぐ下には埋め立ての死体がある状況で平然と休憩を入れるのはおかしいと思う。
そんな俺の疑問をよそに休憩。

「む、敵だな。この反応はロードクラスか?」

ロード登場。おそらく狩りかなんかに出ていたのだろう。
手には獲物、人間を持っている。冒険者だった。まああれも死んでいるから冒険者証だけ持ってってやるか。

「討伐?」

「仕方ない。やるか。めんどくさいからジン君よろしく」

これは結構いい訓練になると思ったけどめんどくさいからという理由でさっさと終わらせることになった。
もちろんワンパン。さっさとスライムに吸収させて休憩に入った。





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