死んだら神になりました

叉龍

84-野外訓練

今日は待ちに待っ…てないわけではないけど少し微妙な野外訓練。
夏休みは完全に溶けたのだ。ちなみに課題はない。担当俺だしな。
昨日は始業式。めっちゃ長い学園長の話が――なかった。国王陛下万歳。
それはさておき、今回の野外訓練だ。
まあ学校行事ではよくある縦割り学級。その中で何グループかにわかれて行動する。
だいたいは3グループくらいにわかれてそこに先生が投入される感じだ。
グループ分けは先生側で打ち合わせ済み。Sクラスは合計18人。前回より3人多いのは王子ガイルともう一人二年生。あとは俺をカウントしていなかった。
Sクラスも3組に分かれる。
これは上から組まれていて、俺の班は1,2,3年生の主席、次席が集まっている。まあ王族二人が入っているから仕方ないというか当然だな。やはり主席次席だけでは少し心配だけどジン君いたら大丈夫でしょということらしい。他人任せな。
だから俺とクラリアとガイルとカーリックさん。そして2年生の二人、剣士のフォールと魔法使いのコル。
剣士男の魔法女。そうすると俺を剣士と考えて剣士4、魔法使い2となるけど、実質的にはオールラウンダー1、魔法剣士2、ちなみにガイルは俺が剣と魔法を教えていたのでガイルとカーリックさんの2人。
あとは剣士1、魔法使い兼弓使い1、魔法使い1。あれ、なんだか二年生がかすんで見えるなー。
2年生いらねえ。まあ学校行事だから仕方がないとして、この3日間2年生にはしっかりと成長してもらう。
剣士君には魔法剣士。魔法使いさんには近接戦闘を覚えてもらうし魔力量の底上げもしてもらう。
クラリアはそれができているから問題ないないだろう。

「では野外訓練を開始する! 3日間、3年生は1,2年生を助け、1,2年生は3年生の動きをしっかりとみるように!
それでは気を抜かずに頑張ってくれ!」

ちなみのこの掛け声、先生ではなくガイルがやっている。すごいね。
さあこの班は先生がいないからサクッといきましょう。ちなみに移動からもう訓練開始だからさっさと行動を始めた。完全に徒歩。とはいってもそこまで距離があるわけでもないからすぐに着く。
さあ3日。正確には1日と少しが片道分。1日と少しでどれくらい森の奥まで行けるかな。いやー楽しみだな。
強い魔物を一瞬で消しさることほどストレスの発散になるものはない。いや他にも大量の魔物を消し去るとかあるけどね。

「さてみんな。森についたわけだけども調子はどうだい? 疲れていたら言ってほしい。不完全な状態で入っても危険だからね」

おやおや。お優しいことで。まあ一理あるからいいけど。今回のリーダーはガイル。6人だから1班3組構成で班長ガイル。組分けは組長ガイルと俺、組長カーリックさんとフォール、クラリアと組長コル。
などと考えてしまうが、今は軍隊ではないからこんな班やら組やらは想定しない。

「じゃあ問題ないようだから行こうか。浅いところからだんだん慣らしていくよ」」

主に2年生のために。まあ俺たちにとっても、準備運動にちょうど…ならないな。
まあ一人で突っ走っても意味がないので周りと合わせる。

「300mゴブリン8」

索敵担当カーリックさん。クラリアも相当索敵範囲は広いけど常時大規模な索敵をしているわけではない。魔力量はあるんだけど結構精神力がいる。そのため索敵は200mにいつも設定してある。
カーリックさんは精神力が強いので常に索敵範囲が300m~350の範囲で敵を探し出す。
魔力切れでも200を感覚でだいたいは索敵している。さすが大佐。
魔法は魔力量だけでは決まらないのだよ。

「じゃあ誰が狩る? ぶっちゃけ1年とカーリックは瞬殺する未来しか見えないけど…」

「じゃあ俺が行きます。魔法だとほかの魔物を呼び寄せてしまうかもしれないですし」

フォールはいろいろと考えているようだ。脳筋かと思ったらちがったっぽい。
ちなみこれは後で聞いた話だがいつも主席・次席はフォールとコルの接戦らしい。
それぞれがフォールが魔法をがんばるか、コルが剣技をがんばるか、その上達の差で毎回のテストで主席次席が入れ替わってる。筆記は両方満点。ちなみにこの学園は地球の学校のように定期テストがあって、学期ごとに中間テスト、期末テストがあり、一年生はそれに入試が加わり、2,3年生はそれに新学期早々に実力テスト的なものがあるらしい。計18回順位が発表されるテストがあり、現在は五分五分らしい。
要するに専門バカではない。得意不得意はあるが不得意も人から見たら不得意と呼べるほどでもないらしい。
あれ、コル近接戦闘できるじゃん。フォールも魔法できるじゃん。調子に乗って不得意な方を覚えてもらうとか思っちゃったじゃん。

「じゃあ行きます。斬撃」

ただの斬撃。ただ切れ味は抜群だったらしい。横に切ったので8対全員倒れた。距離による威力減衰も考慮済みで、角度を少し変えて被害を最小限に抑えていた。しかも森といっても木と気の間隔が広いところだったので木に当たることもなかった。
完璧かよ。



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