死んだら神になりました

叉龍

80-ミサイル

「こちらリークドタワー。作戦行動中の全機に告ぐ。
これより敵、炎龍に対し攻撃を開始する。200以内に現空域から退避せよ。
繰り返す。200以内に現空域から退避せよ」

上空に上がって哨戒・攻撃をしている味方機に警告を出す。
警告を出していて気が付いたが管制官がいねえな。
さあどうしようか。というか今までどうやって離着陸していた? ササイがいろいろ機転を利かせていたのか?
なんにせよ考えなければいけないな。まあめんどくさいからスライムに任せることになるが。
この作戦が終わったら主要区域にスライム送り込んでおこう。それくらいの教育はできている。
それにスライムのジェル状という特性を生かして俺の細胞を与え、人型になったりとか声を出す仕組みだとかを真似させてしゃべれるようにもした。

「SM-6を起動する。付近に待機中の者は退避せよ。繰り返す。SM‐6を起動する」

次は地上の兵士。といってもそんなところにいるはずがないが。

「SM-6起動。目標敵炎龍。発射」

誰もいない指令室の中で発射の声が響く。
そしてモニターに外の様子が映る。実は各所にカメラが設置してあって、地下でも外の様子がわかるようになっている。

「いったか…」

完全にカメラから消えるのを確認し、哨戒中のラプターに命中を確認させる。

『炎龍の胸部に命中を確認! 敵撃墜!』

「よし! 第101飛行中隊は対地、対空任務を続行せよ」

司令部を出て再び戦場へ戻る。ついでに弾も持ってきたので弾の補給もしておく。
さっきから砲兵が砲撃を開始しているので砲弾の消費が激しい。

「哨戒中のラプターから連絡です。
敵が動き始めました。まっすぐこちらに向かってきます。
接敵までおよそ一時間」

「やけに移動が速いな」

「どうやら狼やらを乗り物にしているらしく」

「了解した。全員出撃準備を整えさせろ」

「了解」

いよいよ決戦だ。決戦といっても大量の敵というだけでそこまで脅威にはならないと思うが。
しかしそれでも油断は禁物。今は塹壕に入る歩兵がいないので圧倒的物量に対する防御が著しく低下している。砲兵がほとんどむき出しの状態だ。しかし今は新装備の兵が足りていない。
一応本格的な訓練は来年からになっているが一年もこれが持つかと言われたら微妙だ。
これから実戦メインの荒業教育で育て上げるか。

「間もなく敵がやってくる。敵は我々よりも圧倒的な物量で攻めてくる。
しかし我々は国の最精鋭だ。負けることは許されない。そして負けることもない。
行くぞ!」

69人の航空歩兵が一斉に飛び立つ。敵の数は今はおよそ一万ほどだろう。
何倍もの数の敵に挑むのだ。しかもそこらの森にすむ雑魚ではなく最前線と呼ばれたところの魔物たち。
これは天と地ほどの違いがある。しかも相手は一個師団規模。
これを耐え抜けばかなりの実力も身につくだろう。

「こちらドラッヘ01。敵地上部隊を発見。砲撃支援を要請する」

『ホルン01了解。ただちに攻撃を開始する』

砲兵が敵を制圧し、歩兵が残敵掃討をし、陣地を占領する。
今回は敵陣地がないため残敵の掃討のみだ。正直一個大隊規模の砲撃というのはなぜか物足りなく感じてしまう。今度は一個師団並みでやってみたいと感じてしまう俺はおかしいのだろうか?
おかしくないと信じたい。

「こちらドラッヘ01。着弾確認。効力射と認む。引き続き攻撃を続けよ」

『ホルン01了解。攻撃を続行する』

1回の弾数が少なくても打ち続けておけばそれなりになるだろう。
砲兵の増強も急務だな。

さて、何を優先すべきか。
歩兵、砲兵、戦車兵、工兵、飛行兵、対空砲兵、衛生兵。あと空軍も増やさないとな。あとは…海軍だな。でもこの近辺の海域は何が起こるかわからないから後回しだ。まずは何が最も脅威かだ。
ドラゴンが最も脅威か? 違う。ドラゴンの出現率は低いし高ランクの冒険者が対応できる。
では今回のような大侵攻か?
これも違う。数には数。大量の冒険者で対応できる。
今最も警戒すべきは海外だ。向こうは産業革命が終わっている。技術レベルが第二次世界大戦なのか第一次世界大戦かはわからない。第一次なら少なくても海上戦闘で勝つことは可能だろう。日本海海戦の要領で砲撃とT字戦法を上手く組み合わせたりしていれば勝てる。
第二次ならどうだろうか。ここは沿岸部に山岳地帯があるため恐らく艦砲射撃は届かないだろう。警戒すべきは空母と強襲揚陸艦だな。
ここは空軍の強化から行こう。主に対艦攻撃メインで。
一応他の兵科も欲しいから陸上は単純に歩兵にするか。
空軍は今まで存在していなかったから航空パレードを開くか。それか適正を見て強制移動か。

やっぱりこれからは航空機の時代だなー。
本当は大和が欲しいけどな…大和を現代改修しようか?主砲はそのままで航空機格納庫にミサイル。対空砲があった場所にはCIWSとかかな。電気系統がやられた場合に備えて手動のものも備えておくか?
いや。大丈夫だろう。喰らっても沈まないのが大和だ。もし向こうが武蔵を沈めていたら大和も沈められるかもしれないが防空能力はどんどん増やしておこう。




「死んだら神になりました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く