死んだら神になりました

叉龍

74-第2部隊 初日

調査一日目。夜。

「こちらHQ1。こちらHQ1。各隊、応答せよ」

『こちらHQ2、感明良好』

『こちらHQ3、感明良好』

初日、一応各隊無事なようだ。
俺達は今尚戦闘継続中だけど

「HQ2、損害を報告せよ」

『了解』

-第2部隊   初日-

カーリックとオルクスが率いる第2部隊。
ジンの率いる第1部隊とは反対方向に山に沿って移動していた。

「ドラッヘが斥候。互いが見える位置で距離をあけて動いてくれ。パンターが前衛を、ティーガーが後衛を担当する。
よし、行くぞ」

近距離戦闘職種で挟んで、敵の急襲に備える。戦闘を主にしていた元騎士なら索敵も奇襲にも備えられるだろうということだ。
この集団ならばだれであっても可能だろうが、安全を重視していくつもりだ。

「敵を発見したら即報告。相手を見て全軍で襲撃する」

基本的な動き方としてはジンたち第一部隊と同じ。しかしジンという最強がいないからこそ、安全性を重視していく。

しばらく歩いた後。

『こちらドラッヘ21。接敵』

斥侯が敵とあった。

「こちらHQ2、詳しい情報を」

『こちらドラッヘ21。敵はコボルト4、コボルトロード1』

「HQ2了解。そいつらがどこから来たかわかるか?」

『こちらドラッヘ21。大体の方向なら見当がついている。
偵察に行くか?』

「こちらHQ2。そちらには新しい監視を送る。交代して敵後方の索敵を行ってくれ」

『ドラッヘ隊了解。交代して敵後方へ向かう』

ノーマル4体にロード1体というロードが率いる割には規模の小さい群れ。
その後ろにもっと大きな群れがあることを警戒して敵の後方まで偵察を送る。

「パンター21、ティーガー21、ホルン21はドラッヘ隊と替わり監視をしてくれ。
コールサインはスポットを与える」

「了解」

数分後、スポット隊と入れ替わり、ドラッヘ隊が敵後方を探りに行った

「これで何も見つからなければいいが…」

「まあ、あと数分でわかるだろう。俺たちが考えているような大軍がある。もしくは別の同じような小規模な群れが見つかるだろう」

おそらくはコボルトロードの一段階、二段階上の種だろうという見当だ。

『こちらドラッヘ21。さっきと同じ規模の敵を発見した。離れたところにもう二つの群れある。
コボルト4、コボルトロード1が三個だ一つも群れは他と逆に進んでいる。
こちらはそのまま偵察を続ける』

「HQ2了解。注意して引き続き偵察を続けろ」

全く同じ規模の群れが複数、それも規律的な行動をしていたら自然発生した複数の群れとは思い難い。
これほどの規模ならばキング種、エンペラー種の可能性もあり得る。

『こちらドラッヘ21。コボルトキング発見。
さっきの規模の群れが複数集まっている』

「HQ了解。そいつらを討伐する。すぐに向かうから待っていてくれ」

予想に反して見つかったのはコボルトキング。このことから考えるとここではコボルト4、ロード1の群れが複数存在し、その上にキングがいるということになる。
しかしロード種はキングの次に強い種だ。それが斥候に出されているという現状が皆信じられない。

「とにかく、そこに向かって進む。ドラッヘ隊はそこまで誘導。分散して散らばっている敵を撃破する。
いつも通り小隊規模に別れて行動する。目標はドラッヘ隊のいる敵主力だ。遭遇した敵はできるだけ隠密に殺してくれ」

そうしてそれぞれが行動を開始する。

「こちらHQ2スポット01。現在地まで誘導せよ」

『スポット01了解。周波数30で送る』

ただの魔力は電流で言うところの直流。すべての生物は魔力を使うときには安定させるために直流を無意識に使っている。そのため周期的に来る魔力波は感知しづらい。
それを利用した通信方法をつかっている。無線の周波数のようなものだ。
現在地を立体映像で誘導するため空中投映のデータを魔力で送る。

「こちらHQ2。受け取った。そこまで向かう」

『スポット01了解。待機する』

数分後、スポット隊と第二部隊の本隊が合流した。

「あの5体に仕掛ける。頭を狙って確実にしとめるぞ」

適当に標的ターゲットを割り振る。

「撃て」

複数の銃声。放たれた弾すべてがコボルトの頭に吸い込まれるように当たる。

「目標撃破…よし、ドラッヘ隊のところへ向かうぞ」

そうしてまた無線で呼ぶ。位置情報を受信したところで行動開始。

「各隊集まったな?」

数分後、何事もなくすべての部隊が集結した。

「確実にしとめるぞ」

キングだけは生き残る可能性があるため足や心臓なども狙って行動不能にさせる安全を確保する。

「撃て」

複数の銃声。オーバーキルというほど銃弾を浴びせた

「目標沈黙…撃破確認…」

想像以上にあっさりと撃破。最前線と呼ばれたこの森で魔物が弱いということはないだろうからおそらく銃が強かったのだろう。

-第一部隊 夜-

『という感じで、何事もなく終わりました。
そのあとにその規模が少し大きい群れを発見したため、この森におけるコボルトはこのような生態なのかもしれないという調査結果です』

さすがだ。初日にして調査結果を出すとは。

「そうか。これは後で生態調査をしないとな」



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