死んだら神になりました

叉龍

閑話-NW2 4

-皇都-

『第一砦陥落』その報告はつい先程まで騒がしかった会議室内を沈黙させた。

「続いて第二砦からの定時連絡も途絶え、陥落したものと思われます!」

「一気に…二つも、だと?」

沈黙が続いてほとんどの者の思考が止まっていた。

「敵の現在地は!」

沈黙からいち早く脱する者がいた。
カトレア皇軍後方支援軍広域レーザーレーザー部隊指揮官   ニクス=アナハルム
後方で敵の前線基地、拠点を撃破することを主な任務とするこの部隊は、次の体勢を整えようとしていた。

「あ…はっ!   現在、第二砦には敵が見えないとの報告が入っています!」

「第一砦を拠点とするか…偵察は」

「現在、第三砦に集結中の部隊より出ています。今夜には到着し、敵に襲撃します」

ニクスと通信兵が話しているうちに他の者達の思考もしっかりとしてきた。

「直ちに第一砦に向けて広域レーザーを放て」

「陛下、敵が第一砦にいるとは限りません。偵察兵の報告を待つべきです」

「この短時間でそこまで移動はできん

「敵の異常性を考えねばなりません。奴らに常識は通じません」

「ぬぅぅ…」

頭がいい指揮官は、考えすぎてしまう。
敵を自分と同等、もしくはそれ以上として考えてしまう。
戦略に置いて敵の裏をかくことは基本。
だから自分ならこうするから、と考えてしまう。
本当にすごい指揮官というのは『自分なら』ではなく、『あの国家方針なら』『あの部隊の隊長なら』『あの編成なら』と、相手を見て判断する。そして、もしこのような行動をしても、ということも考える。
つねに『if』を考えるのだ。

「わかった…いつでも打てるようにはしておけ」

「はっ!」

-第三砦-

「指揮官!  第一砦からの者が来ました!」

「何?  通せ」

「失礼します!   第一砦駐屯部隊のロレです!   敵の規模について報告します!」

「なに!?   いつ見た!   どこで見たのだ!」

「は、はい!   脱出直前に、隊長が…
では、報告します。
敵の移動方法ですが、航空戦力があります。上空より音がして見上げると、鉄の塊が浮いていました。魔力反応はなく、余程強力な隠蔽をしてあるか、魔力を使用していないでしょう。そして、その塊から人が落ちてきて、後方に爆炎を噴いて飛んできました。間合いなどは一瞬で詰められてしまいます。次に攻撃手段。攻撃手段は、ほとんどが遠距離よりの攻撃です。しかし、魔法などのように目視は不可能でした。
扉を破壊したものは目指できましたが、人間と同じように爆炎を噴いていて、扉にあたると爆発しました。これらも全て魔力は感知できませんでした」

「ご苦労だ。対策はこちらで考える

指揮官はそう言ってロレを下がらせようとしたが、彼は下がらなかった。

「では最後に隊長からのお言葉です。
『奴らは理を外れる。常識が通じない。我々の持つ馬無しの馬車と似たような技術を持つ。
奴らは次元が違う』以上です」

「…そうか…ご苦労だった。ゆっくりと休め」


役目を果たしたとばかりにロレは下がって行った。逆に指揮官は、これからが仕事だ、と意気込んでいた。

「奴らは理を外れる、か…いくら理を外れようと、死の荒野の突破は不可能だろう。
いや…奴らには航空戦力が…む、もうこんな時間か…」

既に外は暗くなり始めていた。そろそろ連絡の頃か、と指揮官は通信室へ向かった。

-第三砦通信室-

「連絡は来たか?」

「指揮官!   いえ、まだです。後1分ほどの予定です」

「そうか」

「来ました!   敵の規模について報告です!
敵の索敵範囲が不明なため、離れた高台からの報告ですが、薪などからして、規模は一個増強騎士団程。馬車などは見えませんが、鉄の箱状のものがあると」

「そうか…」

「夜襲作戦を開始します」


なんかだんだん短くなってきている気が…
閑話をサクサクッと終わらせたいけど本編の行動とかで度々おかしい所が出てしまう…

コメントで多数の誤字の指摘を頂き、11、12、22話の訂正をしました。
コメントしてくれた方ありがとうございます!

それでは次回も楽しみに

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