死んだら神になりました

叉龍

閑話-NW2 2

第二次北部大戦、トータス王国の大臣たちの反乱により首都が落ち大陸北部を占領し終戦を迎えたかのように思われた。
しかし、カトレア皇国の進行はとどまらなかった。
当然のように関門を通り抜け、スーデリア王国領内を侵犯。周辺の農村を襲撃し、スーデリア侵攻の意思を見せ宣戦布告。さらにカトレック教国もの農村も襲撃し、こちらはカトレック側から宣戦布告をした。
しかし彼らは、魔族領やエルフ領を含め大陸全土を征服するつもりでもあった。

「へ、陛下! たった今…関門が陥落したとの報告が…」

「何!? 何があったのだ!」

皇帝の間にて、一人の老齢の男性が報告をしていた。

「生還者からの情報によりますと…敵が降ってきた、扉が爆発して敵がなだれ込んできた、音と光とともにに仲間が倒れた、など、ほとんど錯乱していて正確な情報が得られず…」

「爆発…だと…」

「いえ、陛下、兵たちも混乱していて…そこまで心配することはないと思います」

「しかし、堕ちたという情報は本当なのだろう?」

「はい。駐屯軍一個騎士団、侵攻軍輸送歩兵三個騎士団が壊滅。生還者は10人ほどです」

「四個騎士団が壊滅だと!? 敵の兵力は、敵は今どのあたりだ?」

「敵兵力の情報はなし、現在はおそらくスタンドへ向けて進行中と思われます」

「急ぎ兵を集めよ! 第一砦に集結させるんだ!」

「し、失礼します!」

1人の若い兵士が入ってきた。

「何事か?」

王は先ほどまでの動揺している状態と変わり、王の威厳を保ちながら訪ねる。

「はっ、たった今…スタンドが陥落いたしました…」

「なんだと!? 関門が落ちたのはつい先ほどではないか!」

関門が落ち、皇帝に老齢の男性が報告をしていた数分間の間に次の街が陥落した。
敵の異常な侵攻スピードと火力。それに驚かずにはいられなかった。

「駐屯していた一個騎士団と関門へ向かう輸送歩兵二個騎士団が壊滅。
敵の規模は三個中隊ほどで報告によると空から攻撃されたということでしたので、おそらくもう一個中隊ほど。増強騎士団と思われます」

たいていの騎士団は基本三個中隊。まれに四個中隊で形成された騎士団があり、それは増強騎士団を呼ばれる。しかし、ジンたちは四個中隊+三個小隊。少しだけ常識から外れている。ほんの少しだけ。

「四個中隊だと…? 増強騎士団1個だと!? それだけの数に七個騎士団が壊滅したのか!?
何をしていたのだ!」

数分のうちに、自国の七個騎士団をたった一つの騎士団が壊滅させるという異例の事態に皇帝は怒りを感じていた。

「敵は空から卑劣な奇襲をかけてきまして…」

「もう良い! 敵の現在地は!」

「はっ、おそらく、現在はスタンドに滞在中かと思われます」

「おそらくではだめだ! すぐに偵察兵を出せ!」

「「はっ!」」

若い兵士と老齢の男性は部屋を出てすぐに指示を飛ばし始めた。

「どういうことだ!? ものの数分でここまでだと!? どうなっているんだ!」

皇帝は怒りを抑えきれずにいた。

「そんなに怒っていては見えるものも見えませんよ」

「なんだ…おぬしか」

そういってはいってきたのは他大陸の科学者、オルター=スーヤードだ。

「なんだとはひどいですねぇ。 私は助言をしに来たのですよ」

「助言だと? まあいい。言ってみろ」

「では…敵の通るルートは予測できますよね? そのルート上に塹壕を掘るのですよ」

「塹壕?」

「地面に穴を掘り弓兵を入れるのです。
弓兵はそこから頭を出して狙い撃つのです」

塹壕は歩兵の進軍を阻む。そしてそのために作られたのが戦車だから戦車を持つ人たちには効かない。
しかし普通騎士なら、その効果は絶大だろう。

「敵の進軍ルートがまだ分かっておらぬ。それは却下だ」

しかし皇帝は塹壕の有用性を理解できていなかった。
穴に身をひそめるより、塔などの高い位置から狙い撃つ従来の方法に縛られていた。

「失礼します! 敵の所在が判明いたしました! 敵は現在スタンドで進行を停止、新たに軍を編成しなおしている模様です」

「今から第一砦から第五砦の兵を第一砦に向かわせろ近くの派遣軍も終結させるんだ。竜騎兵も出せるな?」

「はっ、ただちに終結させますが到着は二日ほどかかります」

「よい。奴らを確実につぶすのだ!」



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