死んだら神になりました

叉龍

62-平穏

『カトレア皇国元皇帝クレンデラ=ベルツェと皇太子カテクレラ=ベルツェこの2名が沿岸部にて死体となり発見された』

NW2第二次北部大戦が終わり、1週間が経った頃、このニュースが伝わった。

皇都決戦が終わった後、東西に分断された皇国軍に対して、連合軍による総攻撃が行われた。
実際には大戦は皇都決戦が終わってすぐに皇妃が無条件降伏を受け入れて、戦争は終結していた。
しかし各地で皇国軍が抵抗していて、連合軍にせっかく集まってもらったのに即時解散は申し訳ないということもあり、連合軍10個騎士団が総攻撃を開始、数日で鎮圧された。
その後、行方不明となっていた皇帝と皇太子を探すため捜索隊を立ち上げた。と言うよりもほとんど俺達がやる事になった。
ブラックすぎない?  戦争で最も活躍した人達に最後までやらせるなんてさあ。
それはさておき、これがなかなか見つからないもんだから、皇妃を呼び出して居場所を聞き出そうとすると、
え?  まだ見つかってないの?
的な顔で、沿岸部に向かったはずだと答えられた。実際あっさりと見つかった

問題はここからだ。その皇帝の死体。小さな穴が空いていた。拳銃で撃たれた跡。
そしてそこにはもっと驚くべきものがあった。

軍港。コンクリートで塗り固められた土台に多くの倉庫のような物もあったが、流石にこれは国家間の最重要機密として知っているのは捜索をした俺達黒竜騎士団と各国の侯爵以上の地位のものだけだった。

領地の問題だが、北部と南部では距離があるため、一応は俺達が作った道から東西に分けて、西が教国、東が王国の領地となったが、ほとんどが自治区となった。
例外は元皇都ベルツェだ。
ベルツェは当然都があったため直接統治しないと反乱の可能性があるのも理由の1つだが、最重要機密となっている軍港が最も近く、且つ例の兵器があるから王国の領地となった。

-連合国会議-

「それでは、第一回連合国会議を始めたいと思います」

リークドの街、その中心にそびえ立つ城の地下で魔王、エルフ族族長、スーデリア王国国王、パトレック教国教皇の4名プラス‪α‬が集まり会議が行われていた。
なぜ俺の家が使われているかと言うと、
最も安全性が高いと言うだけだった。
ついでに戦争の最高功労者とかで呼ばれた。

「それでは、早速ではありますが、沿岸部にて起こった事をアクテリア大公より報告をお願いします」

「はっ、まず沿岸部にて発見されたものでありますが、報告書にある通りに元カトレア皇国皇帝クレンデラ=ベルツェ、同皇太子カテクレラ=ベルツェが遺体となり発見。同地点に大規模な港及び倉庫群を発見。調べた結果、地面は『コンクリート』というもので塗り固められており、耐久性はゴーレム並みと考えていいでしょう。
そして二人の遺体ですが、我々の使う『銃』による攻撃の跡と酷似した跡があり、この大陸にそのような物が作れる技術がないことから、他の大陸の存在。そしてその大陸は魔力を使用せず、大規模な爆発や、馬無しの馬車を製造する技術があると考えられます。恐らくその大陸がカトレア皇国に技術を提供したと考えております」

他の大陸の存在。しかも科学技術だ。
もしその技術と魔法を合わせればとても素晴らしいものとなる。

「他の大陸か…」

「ではアクテリア大公。いかにそれを対処する?」

「はっ、他の大陸の使うものは科学技術。これは魔法がないと相応の物質を用意し、運用しなければなりませんが、魔法で代用が可能です。しかし、大陸間の戦争において、本土侵攻などの陸上戦闘は戦争の後期になると推測され、先ずは大陸間の海と空の安全性を確保するために、航空戦力、海上戦力部隊の編成を早急に進めた方が良いものと思われます。そして、余裕があるならば、障壁を展開し銃弾を防ぐ訓練。銃を撃つ訓練。飛行訓練。今後必要となる訓練が全部隊に必要です。時代は動きます。これからは魔法と剣のみでは戦うことは不可能だと思われます」

「その航空戦力の開発や海上戦力の開発は?」

「航空戦力の開発や海上戦力の開発は、可能ですが、時間がどれだけあるかわかりません。且つ、これらは鉄を大量に消費します。なので航空戦力は人の腰部にのみ小型化した機甲。いえ、簡単な揚力を発生させ、後はジェット機構で機動戦闘ができるようにします。補助機能として脚部にも同じようなものをつけます。そうすることで限定的な鉄の消費量になります。そして海上戦力ですが、こちらはかなり大型のものになってしまうので、簡単な説明となりますが、先ず形状は、通常の船のマストにあたる部分は、艦橋と言って、帆がなく、司令部の集まる部位となります。主装備は、皇国が使ってい新型兵器をご存知でしょうか?  彼の兵器は、光球を大量に敵に撃ち込んで物量により敵を消耗させ、まるで超級魔法のようになります。しかしそれでは無駄が多いので、天災級魔法である光線レーザーを簡略化させ、さらに科学技術で威力をはね上げた兵器を使用します。
後は敵航空機に対する防御用の連射可能な火銃ファイヤーガンを打ち込むものとします。大まかな説明はこの通りです」

こうして、魔法の大陸に近代兵器、科学技術が伝わり、1年程で近代国家の仲間入りを果たした。
まあ大陸の技術はどのくらいのものか知らないが。

〈第二次北部大戦編〜完〜〉


戦争が終わったらまた次の戦争の用意。
一向に戦争から離れられる気がしないです…
次回からはしばらく閑話を投稿していきます。
閑話は視点がコロコロ変わるので、読みにくければすみません。

それでは次回も楽しみに

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