死んだら神になりました

叉龍

59-戦況報告

「えーと、では現状の報告をいたします。あなた方黒竜騎士団の後続部隊として、我々翡翠騎士団、蒼空そうくう騎士団、白夜しらや騎士団の三つの騎士団が集まっています。先ほどのバルト伯爵とオルクス=ジーザスを名乗る者が率いていましたが、強制送還したため、司令は私となっています。一応北方軍最高司令官はあなたになっているため、あなたが将となっています」

現在、ファーリー=イグエスト騎士団長と会議中。その話によると、俺は北方軍最高司令官らしい。
まあここは優秀そうなイグエスト君に任せようではないか。

「陛下の命によりますと、我々は残軍掃討なのですが、現在の進行状況はいかほどなのでしょうか?」

「現在の進行状況は、この街から、皇都まで真っ直ぐと、第五砦まで進軍しています。その他の兵はまだそのままなので、あとに三個騎士団が必要かと」

「もう…そんなところまで…はっ、えー我々と同じく、隣国、パトレック教国がカトレアに宣戦布告。同時に三国同盟に加盟、名称が三国同盟から大陸連合ユナイテッドグラードに変更。パトレックは五個騎士団を派遣。我々も二個騎士団を追加派遣し、今日中に到着の予定です。魔族、エルフ族も要請があればいつでも出れる用意をしているそうです」

「大陸連合ねぇ…ここも併合する気満々だなあ。
しかもあの教国が五個師団も出てきたか。
分かった。では次はこちらの情報を。敵は馬なし馬車と呼ばれているものを使い、迅速な行動が可能となっている。敵の援軍はすぐにたどり着く。これは精鋭部隊による前線突破、包囲殲滅か、圧倒的火力と攻撃速度をもってごり押しかっていうところだ。最も注意すべきは、敵の龍騎兵部隊による上空からの攻撃だ。
ワイバーンに乗った兵士が攻撃をしてくる。ワイバーンも攻撃をしてくるから火力は相当なものだ。対空戦闘が得意奴らを集めたほうがいい。さて、こっちもこれで――」

視界が真っ白に染まった。いや、正確には視界の半分が、だが。囮の視界が光って、囮の存在が消えた。消える前に映ったのは光球か?  広範囲殲滅兵器か…レールガンとか?  いや、光球の物量兵器だな。

「…前言撤回。最も注意すべきは、敵の最新兵器だ。こいつは広範囲を殲滅できる。この映像を見てくれ」

さっきの映像を見せる。え?  そんなこと出来るのかって?  記憶共有だよ

「恐らく光球の物量兵器だな。発信源は恐らく皇都。さっさと制圧してくるか…
んじゃあ、皇都までは各砦を制覇してくる。あの兵器は規模からしてそう連発はできないはずだ。恐らく3日はかかる。その間に俺達がその兵器を使用不可能にしておくから、派遣軍の7個騎士団を前線へ展開、現在の3個騎士団は俺たちの開けた穴から後方へ移動、敵の補給線を絶ち、包囲殲滅をしろ。俺達は皇都を制圧したら背後から一気に攻める。
俺達は昼になったら行動を開始するが、後続部隊は7個騎士団が展開してから動いてくれ。あとのタイミングとかは貴方に任せる」

「了解!  健闘を祈ります!」

まもなく集合時刻か…砦をさっさと制圧して皇都に行かないとな…

「総員傾注!  騎士団長閣下より!  訓辞!」

「おいコウ。なんだこれは…」

集合場所に行ったらコウがなんか言ってきた。というかよく訓辞なんて言葉知ってたな

「まあ、でも話はあるだろ?  主に敵の兵器について」

妙に鋭い

「まあいい。さて、みんな第五砦で起こった事は知っているな!  敵の謎の攻撃により囮部隊が吹っ飛んだ!  恐らくその攻撃は光球の大量発射の物量兵器!再装填には3日はかかる想定だ!  後続の展開を支援するために奴を3日以内に潰す!  最大限の速力で敵を叩く!  行くぞ!  総員搭乗!  出撃だ!」

「おおう!」

この戦いは、この戦争の中で最も大きいものになるだろう。
圧倒的な防御力と攻撃力と機動力を持つ俺達と人員輸送による素早い陣地転換が可能な敵。
輸送車によりどんどん送られてくる敵に対し、一向に倒れない俺達。
一進一退と言うより、膠着状態というか
無進無退みたいな感じになるだろうな。
するとやはり、補給が追いつかない程の火力と速度が出ないとな…

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