死んだら神になりました

叉龍

55-作戦会議

四日目か…さて…眠い。昨日はアイツらに呼ばれて神界に行ってたからな。例え神界に行くのは俺の精神であって、肉体は休まっているとはいえ、寝た感覚がないというのは結構辛い。
そういえば男陣空気だったような気が…
まあいいか

「おーい、ジンどうすんだ?  昨夜は敵は第三砦にいたけどもうそろそろ動いているはずだぞ」

「ここらで防衛戦を学ぶのもいいな…爆撃も使わなくて済むから一石二鳥か?  しかしここでは…」

防衛戦か…待ち伏せ…

「コウ!各隊隊長を一一」

「集めておいたぜ」

「流石コウ。さて、これからの作戦を伝える。第一部隊は盾を構えて2列の壁を作れ前衛が負傷、または装填中に後衛が入れ替わる。そして第二部隊は左右からの遊撃。第三部隊は砦に陣を敷き、上空の特戦隊の観測の元砲撃。航空隊は敵竜騎兵の迎撃。ササイ、ここからはプロペラでは危険だ」

プロペラ機の羽に敵の攻撃が当たったら後は墜落しかない。その点、魔法で後方に噴射するジェットであれば吸気機構は存在させないことも可能。

「言いたいことは分かる。しかしな…今からは無理だ。乗ったことがあるが、ありゃ相当な訓練が必要だ」

あれ?乗ったことがある?

「ササイって…どこの時代の人?」

「何言ってんだよ。大戦時だぞ。あっただろ?あの音速越えるやつが」

「機体名は?」

「あー、F16だっけな?」

「思いっきり現代じゃねえか!」

ほんとササイって何もんだよ…
絶対地球じゃない。

「あー、じゃあ空の迎撃は特戦隊でやる。その間十分にジェットが使えるようにしろ。特戦隊が観測と迎撃をやる。ササイ、哨戒機を上げてくれ発見したら即離脱でいい」

「了解。4方向でいいか?」

「ああ。そうしてくれ」

ササイが言う4方向とは、先ずは敵主力の第二砦。そして奇襲を防ぐための左右、そして後方。加えて後方は味方の伝令を確認、収容するため戦闘ヘリによる哨戒活動になる。

「じゃあ俺は指示を飛ばしてくる」

「ああ、頼んだ。さて、この戦いは第一、二部隊が主力だ。特に第一部隊は敵の攻撃を正面から受けるため消耗も激しい。現場指揮官はカーリックさん。お願いします」

「いきなりの大役だな。わかった。尽力を尽くす」

「よし。では作戦の細かい内容を伝える。先ずは決戦場所。
ここ(第一砦)と第二砦の街道に奇襲をかけられるような場所があるかと問われれば万人がないと答える。そうだろう?
森のない荒野の広がる地に隠れる場所などないと万人が答えるが、ここはそこらじゅうに隠れる場所がある。勢いをつけてそのまま離脱をする剣士達は無理だが、俺たちみたいに遠距離武器があって待っているだけでいいならば、そこら辺の砂を体にかけて、ついでに荒野用の迷彩塗装をすればもうバレない。というわけで砂がかなり柔らかく、人が隠れられるわけもない平地。この場所で行う」

俺が示したのは地図に『死の荒野』と書かれたところだった。死の荒野とは街道を一歩踏み外せば沼のように体が沈み、砂の熱や重量で死んでしまう。 
しかし砦間を移動するためには必ず必要なところだ。
そんな所でも俺特製のアーマーがあれば冷房機能で熱は効かず、硬化と身体強化で重さも気にならない。

「死の荒野?  なんでそんなところで…」

「死の荒野がなぜ危険なのか。それは知識がなく、防御手段がないからしかし、今は全身機甲フルアーマーがある。あれなら砂の重さなど感じないし、熱も伝わらない。沈まないようにするにはジェットを吹かせればいい。それに第二部隊は動かず、伏せて腹ばいになればいいだけ。戦車も加工すればあそこでも使える。
これで危険は全て排除された」

戦車の加工とは、履帯キャタピラ幅を広くするだけだ。速度とかは魔法でなんとかなる。
少々強引だが敵を殲滅するならばこれが一番いい。

「はあ、どうしていつも君はそんな事が…軍部参謀にでもなったらどうだい?」

「嫌ですよ、そんな面倒くさそうな仕事。そろそろ用意をしてください。隠れておかないと」

「了解。我々第一部隊は道で待機していればいいのだな」

「はい、お願いします」

こうしてみんなが持ち位置についた。
俺?  今空中にて偵察中だよ。ちなみに言うと第二砦のあたり。後1時間もしないうちに来るだろう。ああ、ここで広範囲魔法を使えば楽だけどな…

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