死んだら神になりました

叉龍

42-訓練

「おいおい!高度が低いぞ!こんなんじゃ撃ち落とされるぞ!計器を見ろ!100mじゃねえか!1000は行かねえと全員が落とされんだぞ!」

「次!射撃訓練だ!いいか!ホバリング中はそのまま照準を合わせろ!
上には向けるなよ!ローターに当たる!」

トランスポーターⅠはガラスではなく、魔法を電気のように使用したスクリーンになっている。
壁全体がスクリーンになってるため、何処から敵が来ても分かるようになっている。
そして、照準は円形で、中心に点が入っている。当然、外にあるミサイルポットと連動して動いている。

第三中隊志願者が、トランスポーターⅠに乗って、ササイから指導を受けている。

そして俺は、第一、二中隊の訓練中だ。なんの訓練かというと、着地と懸垂降下、あとはロープに捕まったまま攻撃したり、移動する訓練だ。

ヘリがもし撃墜された時に着地が出来れば生存することは出来るし、ほかの場面にも役立つ。
これは、機甲に『スラスター』『ジェット』『エアクッション』の魔法を付与し、まずは『ジェット』で落下速度を落として『エアクッション』で軟着陸をする訓練だ。
それが出来れば、次は『ジェット』を『スラスター』に変えた訓練。
次はジェットのみ、その次はスラスターと、難易度をあげていく。
スラスターやジェットを使うことが出来れば、移動にも、攻撃にスピードを加え、威力を上げることも出来る。

通常の戦闘では、ヘリを着陸させ後方ハッチから降りて戦闘に移る。
しかし、常にそれが可能とは限らない。
例えば、下に激しい起伏があったり、障害物がなく、敵が周りに多くいたら、着陸する機体はデカい的だ。その時に高空からジェットを使って素早く降下、陣形展開をすれば、敵の意表を突くことが出来る。

また、自分の乗っていた機が破壊されて撤退できない時には、別の機体の横から垂れているロープに捕まったまま離陸したりする。

ついでに言っておくと、第三中隊の中隊長はササイになった。

「さあ、実践訓練を始めるぞ。
今回は魔物の撲滅だ」

俺は森のセットと大量の魔物を召喚する。

「降下ポイントは全員がA地点だ。
降下の指定はしない。目標は最深部にいるオーガ亜種を討伐し帰還する」

「第三中隊はショットボムで着陸地点を確保、そして特戦隊をジェット降下させ、切り込ませる。後に他小隊を展開させ離陸する。オーガ亜種まで第二中隊を誘導、援護し、第二中隊をその場で回収し爆撃をしつつ、第一中隊の守るA地点まで戻り回収をし帰還する」

特戦隊とは、降下の最難関ポイントであるスラスター降下をこなす突撃部隊だ。部隊長は俺だが、行動が奇抜すぎるため副隊長のシアスに任せている。
シアスは様々な戦略を練ってくれるので何かと使える奴だ。ついでに言うと、ここにコウやレリックもここにいて、特戦隊は恐れ知らず、好奇心旺盛な部隊で、俺の新型に何度も乗るため、別名がモルモットとなっている。
てかこの世界も被験体をモルモットって言うやついるんだ。

ついでに言っておくと、各中隊の隊長も一応特戦隊に所属している。

「よし、撲滅作戦を開始する!着装!」

「第一中隊点呼!」

「第二中隊点呼!」

「第三点呼!」

「特戦隊点呼!」

「「「「総員異常なし!出撃準備よし!」」」」

「よし、特戦隊は301!第一中隊は302、3!第二中隊は304、5!出撃!」

301などはヘリの機体番号だ。

「離陸する!目標地点到達まであと3分!」

「ポイントA視認!敵多数!ショットボムによる爆撃を開始する!」

周りのミサイルポットが下方を向き、一斉に日を吹き始める。

「降下ポイント確保!特戦隊降下!」

「降下開始!」

1機のヘリから、9人が飛び降りていく。

「発動!」

【ドンッ】

「抜剣!円型陣形を取り着陸ポイントを固守せよ!」

「おう!」

その時、全員が使った捜索系魔法にあるものが引っかかった。
それはこちらを取り囲むゴブリンロードとゴブリンキング、ゴブリンエンペラーの群れだった。
…やり過ぎた…

「前言撤回!密集隊形を取り各個撃破!シアス!頼んだ!俺はエンペラーのとこに行く!」

「了解!第一中隊、第二中隊は小隊事に降下開始!
第一中隊は密集隊形を取り攻撃の激しい南側の防衛!
第二中隊は小隊で討伐に当たってください!」

うむ、やはりシアスは戦いが盤面に見えているようだ。全体が見えている。

武器召喚『無限刀』『終焉の刀』

生身の状態ならば、ここから一気に神速で飛んでも問題は無いが、それでは機甲が壊れるから、うまく機甲の性能を活かすか…

ジェット起動

ジェットは、魔法陣で機甲の内部に刻まれていて、機甲が壊れない最大規模のところで制限がかかるようになっている。
だが、それでも人間を吹っ飛ばすほどの威力がある。
具体的には最大で、戦闘機並の速力が出る。
まあそんなえげつないものを使うのは俺くらいだが。

そして俺は最高速度でゴブリンロードの群れをゴブリンエンペラーの方向に突っ込んでいく。
ちょっと後ろを振り返ってみた。
そこには綺麗に抉られた地面と、綺麗に消し飛んだゴブリンロードが大量に…

今更止まれない…
俺は逆噴射をして、ゴブリンエンペラーまで反動で飛ぶことにした…



いくつか訂正をコメントで頂きました!
何気に訂正箇所が見つかりましたね。
コメントくれた皆さんありがとうございました!



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