選択権〜3つの選択肢から選ぶチートは!?〜

アキ・焔

国王への謁見

はぁ疲れた
正直この行事すっぽかしたいんだが…

え?何の行事かって?そんなの爵位授与に決まってるじゃん
てか、授与される前から疲れまくってんだよなぁ、これ式始まったらどんだけ疲れんのよ
まじで休みたい


一週間前
ギルドから一週間後に爵位授与が行われると聞いて家に帰った
リオナやローナ、バルトさんにヴィオナさんが祝ってくれた
食事も豪華でとても美味しかった
そんな中言われた一言がこれだ

「明日の朝にアキ君の爵位授与が行われると発表されるようだよ、これから大変だと思うが頑張ってね」

この時点では何の事か全く分からなかった
リオナやローナは気をつけて下さい!と言っていたが

そして迎えた翌日、ギルドに赴いてダンジョンではなく普通の依頼を受けようと向かうことにした
時間は10時頃なので、人も少ない時間帯だ
家から出ていつもの通りを歩いていると

「キャー、アキ様だわ」
「ほぅ、あれがSSランク冒険者様か、さぞお強いのだろう」
「そんな強さがあるのに顔も良いなんてステキ」
「黒剣の召喚士という二つ名もあるんだ強いに決まっている」

目の前には軽く百人は越えた人がいた
あぁ、なるほどね昨日皆が言ってたのはこういうことか
どうしようか迷っていると

「お主ら妾の主の邪魔なのじゃ」

リアンが思っていることをそのまま伝えた
その効果もあったのか道が少しずつ開いていった
てか、ギルドまで並んでたのかよ
道案内みたいだな

まぁ空いていたのでとりあえずギルドに入ることにした
だが、ギルドの中も酷かった
いつもほとんどの冒険者がいない筈の時間にギルドが埋まるくらいの冒険者がいた

この後にサインやら握手やら幾度となくさせられた
俺はアイドルじゃないんだがなぁ…

想像してほしい、これを六日間毎日されたら
詳しくは 起きる→出待ち→囲まれ→握手やサイン→夕方になる→家に帰る→寝る
こんな生活だ

俺には自分の時間がほとんど無かったのだ
家から出ない選択肢もあったが、爵位授与前は外に出て交流するのが基本らしいため仕方なかった


これで冒頭に戻る
分かってくれただろう?この気苦労を
そして今から爵位授与が行われる
てか、この国の王様の名前とか礼儀とか知らないんですけど…

まぁ助かることに玉座の間に入る前に案内してくれてる人に教えてもらった
まず国王の名前だが、ライトバルト・フォン・リプナスらしい
礼儀作法は片膝立ちらしい頭は上げないようだ、「面を上げよ」で上げるらしい

そんな感じで中に入った
真ん中ぐらいで礼儀の構えをした
すると国王に「面を上げよ」と言われたので顔を上げた

国王の顔は威厳に満ちてるが優しい雰囲気もあるような好好爺のようだった
まぁでも、目がとても鋭く俺を観察してはいるんだけどね

「此度はSSランク昇格に伴い一代限りの貴族職を送る」
「承りました」

ここで拍手が起こった
こんなんでいいのか?とも思ったが、この後にパーティーがありそこで色々と話すらしい

俺は退出してパーティー用の衣装に着替えさせられた
ってか、なんで着替えさせるのに女の人を用意したんだよ
それも一人で出来ると言ってんのに「我々の仕事ですから」と獲物を見る目をして無理矢理着替えさせてくるんだよ
まぁ服は貴族が来てるような服だった
これ似合ってんのかな?

とりあえずパーティー会場に向かうとリオナとローナが近くにいたので声をかけた

「おっリオナ、ローナ」
「あっ、アキなっ…」

固まった?何故だろう?

「アキ、とてもに、似合ってるな」
「そうね、とても似合ってて驚いたわ」
「そうか?自分じゃ良く分からないからな、サンキューリオナ、ローナ、でも二人の方がよく似合ってるぞ」
「あ、ありがとぉ」
「ありがとう…」

二人とも照れてしまったようだ
うーん、最近何故か恥ずかしい言葉を連発してる気がする…なんでだろう
その後少し話してると、国王ともう二人入ってきた
国王が席に辿り着くと座らずに回りを見てから

「今宵は皆で新たな貴族の仲間を祝おうではないか、乾杯!」
「「「乾杯!!!」」」

その合図とともに沢山の人(女性)に囲まれた
自分の名前を各々言ってきたため、覚えられる筈がない
聖徳太子は十人いけたそうだが、こっちは三十人ぐらいだぞ無理がある

そこから逃げるように囲みから出ると、そこには王様がいた

「お主も大変よのぅ、我はライトバルトこれからよろしく頼むなアキ殿、そしてこの二人は我の娘のミリアとサフィルだ」
「ミリアです、これからよろしくお願いします」
「サフィルだよ、よろしくねアキさん」

この国の王様いい人なのかな?ミリアさんは少しお堅い人っぽくて、サフィルちゃんは人懐っこい感じかな、年はミリアさんが18ぐらいでサフィルちゃんが14くらいだ

「アキと申します、こちらこそどうぞよろしくお願いします」




今回はここまでです!
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二日投稿止めようかなとも思ってましたがグッドや登録、コメントなどのおかげもあり、これからも二日投稿頑張っていこうと思います!
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