僕の声を聞いてください!!!
そもそも 1
「ほんと つむぎは意見言うの苦手だよなー…」
『う…それ言われたら終わりだよ』
幼馴染の 星野から言われた一言
これは 長年僕が気にしてることであり
まあ…いわゆるコンプレックスというやつだ
小学校の時だって
給食当番でもなんでもないのに
温食から何まで 全部一人で運ばさせた時もあるし
中学になってもそう
適当な理由で 言いくるめられて
日直を10回は 必要以上にやった
高校に なったら変われるとかなんとか
思ってたけど 
所詮は そこまで変わっていない
それに______
「おい 星野!!!
暇なら カラオケでも行かないか?」
「お、いいな!!
…つむぎは 来る??」
『いや 楽しんできて…』
僕に 申し訳なさそうに 友達と教室から出ていく星野
カラオケなんて
 家族と指で数える程しか言ったことがないし 
友達とだなんて もちろん行ったことない
…最も 友達と呼べるのが星野しかいないが…
僕は何故かいたたまれなくなって
早足で 教室から出た
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