一級建築士の俺が貧弱国家を軍事国家に育て上げる。

konoha

第3話 水不足の打開策

家も増えそれと共に住民が一万人を超え段々、国らしくなってきた訳だが俺はとある問題に直面した。

それは、アイリスの一言からだった。

「最近、紅茶があまり美味しく出来なくて……」

「あぁ、アイリスがいつも作ってくれる紅茶か。でも不味いとは思ってないぞ?」

「ありがとうございます。でも紅茶だけでは無くてこの国、全体の飲料水が美味しくないと市民からの意見も出てますよ」

「そうか………」

この国には、川はあるが浄水施設はまだ建設出来てない。その為、水は各家に備え付けられている貯水タンクに溜められてる為にこの国の飲料水の美味しさは最低と言っても良い。

「対処しなきゃまずいな…」

魔導建築の書にあるミッション欄を開きミッションを選択した。

『ミッション・国に浄水場を建設せよ』

「よし!じゃあ、やってくか」

てなワケで浄水場を建設する場所は城の北側の川に隣接する場所だ。メインストリートから建設予定地まで道路を牽き初期型の浄水場の建設を開始した。
昔の中世ヨーロッパでは飲料水は衛生的な問題があった為に代わりとして酒やワインが主流だったと記録してある。だが、飲料水は魔術でどうにか出来る。

「まだ浄水場は初期型なので飲料水としてはまぁまぁの物です。なので葡萄畑とりんご畑を建設してワインとビールを建設するか」

「良いですね!私、お酒大好きです!」

第二計画として城からは距離があるが南側に山がある為にそこを魔術で整備して葡萄畑とりんご畑を建設をした。葡萄畑とりんご畑には建設すると生まれる職人に任せる事にした。それと共に、小さい街を建設を開始する。

「そう言えばリュウさん。街の名前を決めてなかったですね。今、決めちゃうのはどうでしょう?」

「そうだな、城を中心とした都市をフェールシュタット、北側の川に隣接する浄水場と追加で建設する町の名前をルソン。南側の山脈に位置する葡萄畑とりんご畑の街をエルドルドバーンにしよう」

「ふふふふ、良いんじゃないですか」

アイリスは俺の決めた都市の名前に苦笑し手で腹を抑える。何故かは分からないけどアイリスにはツボるらしい。
その間に、全ての建設が終了し指定された作業員が仕事を開始した。
そして、ミッションを達成しレベルは6、報酬金一○○万円。ついでに建設した葡萄畑とりんご畑そしてお酒を作る工事の建設した為に本来目的では無かったミッションを達成しレベルは7となった。

「これで水不足は解消するでしょう。一応、この貧弱国家を軍事国家にするには発展と革命が第一となりますから」

「あぁ、やがてはまだ出会ったことの無い国家と対立関係となるか平和関係を保つかは俺次第となるな」  

「はい。なので発展と革命、軍備増強はしっかりと」

改めて俺は最終目標の軍事国家を目指す事を志す。しかし、まだ物語は始まったばかり、軍事国家どころか軍備も不足している国としてはこれからだ。

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