一級建築士の俺が貧弱国家を軍事国家に育て上げる。

konoha

第2話 家!家!家!

目覚めた世界で国家を作り上げる事を決意した俺はあれから結構家を増やし人口も着々と増加光景を示していた。現在の人口は一五○○人と国家としてはまだまだだ。
あのチュートリアルの後、自身の家を建築した。まだ時代が中世ヨーロッパなので家と言うよりも城と言った方が無難だ。

「よく見てみるとミッションが有るんだな、初めて知った」 

「はい、ミッションをクリアするとレベルと国家資金を得る事が出来るのでやってみたらどうです?」  

アイリスは紅茶を俺のティーカップに注ぎながら内容を教えた。俺は手元にあるケーキを一口食べミッション欄のページに目を落とした。

「ん?なになに?国の人口を一万人に増やせ。報酬は経験値と国家資金二〇万円…やってみるか」

内容を確認し城を囲む様な形に範囲を設定し家の建築が始まった。やはり建築時には青い光が現れ幻想的な風景を醸し出してくれる。現在の国の様子はこの門と入国手続きを行う施設が見えそこを抜けるとメインストリートが始まる。まだ補整されてない道路四本と両側には二階建ての家が城に向かって聳え立つ。兵舎はメインストリートから少し離れた所に建設した。
設定した範囲の建築が終了し城を囲む様に家が完成した。しかし、まだ家は足りないので城の後ろ側にも道路四本を設置し両側に家を建設した。

「おぉ、随分と家が増えましたね」

「だろ、この城を中心に家を建設したんだ。人口は五〇〇〇人に増えたね」

「でも、その分、城壁を建設しないと敵に攻められますよ?」

「そうだね、城壁を建設するか」

城壁の存在を忘れかけてた俺にアイリスは苦笑しながら言った。まだ敵国の兵士やモンスターなどは見ていない。
一方、城壁は円を描く様に設定し建築を開始した。城壁が増えるとそれと共に監視塔も増えるので兵士の増強は必要だ。なので、元の兵舎の隣に追加で二軒の兵舎を建設した。

「そう言えば、リュウさん、レベルいくつでしたっけ?」

「今、レベル4だ。次で5なんだが、レベル5で獲得出来る騎士兵総司令部施設って何だ?」 

「あ、それは、駐留している騎士兵達を統合出来る司令施設ですね。施設を建設すると騎士兵を遠征や敵兵やモンスター、アンデッドの偵察任務、敵国への侵攻が出来ます」

「へぇ、そうなのか。やってみるか」

「でも、今は人口を増やしてくださいね」

そして、家を建設しミッションを達成した。現在の人口一一○○○人。ミッション達成と共に国家資金二〇万円を獲得し経験値も上がったのでレベルが5に上がった。そんな訳で、さっき話していた騎士兵総司令部を魔導建築の書にて建設を開始した。資金は五〇万円。

「では、リュウさん。騎士兵総司令部についてもう一度説明しますね」

「あぁ、頼む」

「騎士兵総司令部はこの国に配属・駐留している兵士全員を統合する事が出来ます。総司令部では、自国兵士に命令する事ができ主に資材などを調達出来る遠征や敵国に侵攻出来る宣戦布告・攻撃、敵国の兵士やモンスター・アンデッドの状況を知る為の偵察任務、自国防衛任務もありますよ」

「分かった。取り敢えず今は自国防衛に専念しよう。遠征とかは人材とレベルが上がってからだな」



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今年度国家予算5億円

現在の大栄ディアトリア王国の人口11000人

現在の騎士兵総人数1500人

リュウのレベル5

現在獲得の"書"
『魔導建築の書』

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