月影の夢

美扇

第四話「入隊試験(上)」

どうも皆さん。美扇です。

第三話は、前々回のお詫びとして、少しばかり早めに投稿させていただきました。

さて、前回は、狂華が壬生狼の土方の小姓になったとこで狂華は「小姓ってなーあーに?」ってな感じで終わりましたね。

妖ばかり切ってきた狂華に小姓は務まるのか!?

では、ごゆっくり〜





「…え?」

土方が目を丸くして狂華を見る。

「ん?だから小姓って何すんだ?って聞いて…」

「それは分かってんだ。」

土方は狂華の話を遮って止めた。

「?じゃあ何でそんな顔なんだ?」

全く理解出来ていない狂華。

「お前、女だよな?本当に。」

土方が聞いてくる。

「あぁ、女だ。」

................

チュンチュン…

「じゃあ!何で小姓意味がわかってないんだよー!」

「知るかー!分からないから聞いてんだろー!」

ハァ…ハァ…

二人が激しく口論する。

「んぁ〜小姓っていうのは、いわゆる雑用だ。つまり部屋の片付けとか、俺に茶を出したりとかするやつのことを言うんだよ。」

めんどくさそう?に土方は狂華に説明する。

「へぇーなんか大変そうだ。」

他人事のように答える狂華。

「まぁ、その前に屯所の案内をしないとな。」

と言い、土方は突然立ち上がった。

「っと、その前に、ほらよっ。これ着な。」

ボフッ!

「これは?」

狂華が土方から受け取ったものは、黒い着物と袴だった。

「さっきも近藤さんに言ったが、ここは女子禁制。
女の格好でいられちゃ困るんだ。」

と言い、部屋を出る土方。

「着方は分かるな?」

(。_。`)コク

「そうか、なら俺は出とくから着替えたら呼べ。」

数分後

「着替えたぞ。」

狂華が土方を呼ぶ。

土方が襖を開くと、髪をひとつくくりにしたこがらな青年がいるように見えた。

「ちょっとデカいか?それ」

袴を少し引きずっている狂華に聞く。

「いや、大丈夫。」

問題ないと狂華は答える。しかし土方はなんか不満そう。

「ちょっといいか?」

狂華に近づき、狂華の袴を掴む。

「悪ぃ少し引っ張るぞ。」

「ん?」

グッ!

ビクッ!

突然袴を引っ張られてびっくりした狂華。

「よし、これなら大丈夫だろ。」

よく見ると、袴が少し上がっている。直してくれたことをここで狂華は理解した。

「あ、ありがとう。」

「・・・」

何も言葉を話さず狂華を見る土方

「ちょっ、何か言って…」

(   >ω<)ヾ(`ω´ヾ)ワシャワシャ

土方が狂華の頭を撫でる

「クスッ。ちゃんと礼が言えるぶん総司より可愛げがあるな。」


「ほら。屯所の案内してやる、ボサっとすんな。行くぞ。」

「っあ?あ、あぁ。」

慌てて狂華もついて行く。

開けた襖の隙間から入ってきた光を浴びた土方を見て狂華は、綺麗な人だと思った。

部屋を出て、廊下を歩いている最中にここの人達のことを狂華に話した。

さっき部屋にいた人達は、ここの幹部の人達。近藤局長の他にもう1人局長と副長がいること、調理場や厠の場所
風呂に入る時間帯など、最低限ではあるが丁寧に説明していた。

話して少しすると土方は立ち止まった。

「おっと、いきなり止まるなよ。」

狂華は土方にぶつかりそうになったことを伝えた。

「はぁ〜。いいか、ここから入ったらお前は壬生浪士組の隊士兼俺の小姓だ。女っぽい行動は避けろよいいな」

狂華に言い聞かせるよう言った。

「あ、あぁ。」

返事をして、中の広間に入った。そこには大勢の人。しかも全員男だ。

そして、その全員が狂華の方を向く。

広間の1段高いところに山南総長、近藤局長、土方が座り

1段下の両端に幹部が座り残りの広間半分を大勢の隊士が座っていた。

そして狂華は幹部と局長のあいだの列の橋に座る。

「今日、我々に新たな仲間が加わった。狂華君、なにか挨拶を。」

近藤局長呼ばれ、狂華は前出る。

「え、えーと。今日から隊士兼土方副長の小姓になった狂華だ。よろしく頼む。」

(なんだよ女っぽいことって!つまりはあれだろ?男っぽい行動をすればいいんだろ??)

ザワザワ…ザワザワ…

「新しい隊士だって」
「え?なんだあいつ」
「女見てぇ」
「副長の小姓っでどういうことだ?」

隊士がざわつく。

「騒がしいぞお前ら。まぁ、不満な点も多々あるだろう。だが、これは決定事項だ。誰にとやかく言われても変える気はねぇ。」

鬼の形相をした土方は隊士全員を睨んだ。

その顔に殆どの隊士はビビったが、ビビらない奴も中にはいた。

弱そう((ボソッ…

ピクっ

微かに耳に入った言葉に狂華はイラついた。

未だにざわつく広間。

「誰だ?今弱そうとか言った奴。」

一瞬にしてその空気を凍てつかせた声の主は、狂華だ。

「え?」

幹部の人達には聴こえていたからか全く止めようとしない。

「だから、誰だよ弱そうとか抜かした馬鹿は」

狂華さん、かなり怒っていらっしゃる…

「俺だよ。しかし馬鹿とは酷いねお子様が」

からかう様な言い方。いや、馬鹿にする様な言い方だ。

「てめぇ、もう1回聞いてやる誰が弱そうだって?」

「何度も言ってやるよお子様。お前の事だよ。く、そ、ガ、キ。笑笑」

ピキツ。

あ、何か切れた

「土方。こいつ殺ってもいいか?」

怒りが殺気に変わった狂華が聞いた。

「副長を付けろ。後、殺しはするなせいぜい半殺しだ。」

喧嘩を許可した土方。

「えぇ!ちょっと止めた方がいいんじゃない?」

藤堂が焦る。

「やめとけ。今止めに入ると、こっちが怪我する。」

永倉が藤堂を止める。

「喧嘩はいかん!武道場で勝負をしてはどうだろう。」

近藤局長が提案する。

「それいいですね。おめぇみてぇな餓鬼が入れる所じゃねぇってこと教えてやる。」

近藤の提案に賛成の隊士。

「いいだろう面倒なことをしなくて済む。」

それを承諾した狂華。

「山崎いるか?」

「はい。副長。」

土方の後で声がする。

「武道場に結界を張れ。」

「了解です」

その黒い影はどこかえ消えた。

「じゃあ他の隊士は各自解散。武道場へは近づくな。以上」

ここで他の隊士は悟った。あの隊士はここで負けると。

〜武道場〜

集まったのは幹部全員と狂華と、喧嘩を売った隊士。

「さぁ始めようか。」

隊士は木刀を片手に余裕そうにしていた。

「木刀じゃねぇぞ。」

と、突然土方の声がした。

「どういうことですか?副長。」

質問する隊士。

「どうって、真剣勝負なら文字通り真剣でしないとな。」

と言い、二人に刀を渡した。

「鶴月。土方これにしたってことは…」

狂華が土方に聞く。

「あぁ、これがお前の入隊試験にする。好きな様に剣を振れ」

土方が鋭い目つきで答えるが、それが狂華には何となく安心した。

「副長。結界、張り終えました。」

黒い忍びのような男が土方に言う。

「ご苦労。下がっていい。」

「はっ。」

シュッ!

男はどこかえ消えた。

「では、審判長は私。近藤が、補佐は永倉と斎藤が務める。」

3人が狂華達を三角形に囲むように立つ。

「では、両者構えて…始め!」

グニュグニュグニュ

隊士の中から聞こえるその音。

「はっ、前々から思ってたんですよ。何で俺はまだこんな下っ端なのかって。」

そいつはだんだんと人の形を保てなくっていき。

「だから、手に入れたんすよ。チカラヲ…」

言葉も段々あやふやになり…

鋭い牙。爪が生えて…

それはもう…

ヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!

人の姿ではなかった。





はいどうも美扇です。

第四話「入隊試験(上)」如何だったでしょうか。

いい所で終わってしまいましたね。

本当はもっと早く終わらせるところだったのですが

切り上げ方が分からなくなってしまい。こうなってしまいました。

では、また次回!

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