【打ち切り】Rank.0にして最強につき
第6話 来たる追っ手
流石に簡略化し過ぎたか。
だが史実だし、細かく説明してたら日が昇る。
此奴等にそこまでしてやる意味も無い。まぁ多分彼方からお断りだろうがな。
「お楽しみ頂けたかな?諸君。まぁ今は祭りとなってるんだから今を楽しめば良いだろ。知ったところでどうと言うことはねぇんだし、そうなんだって聞き流しとけ」
「言われなくてもそうするさッ」
何を怒っているのか、ラムルスは強く言い放った。
ラムルスはそのまま教室から去って行ってしまった。
此奴からかい甲斐はあるけど、今は揶揄ったつもりは無かったんだがな。
揶揄ったと思われているのだろうが、俺が話した事は全て史実だ。まぁ少なからず端折った部分もあるけどな。
たった小文を語っただけで外は既に黒みを帯び、街の街灯に灯りが灯っている。
今日は簡単な授業と明日の準備だけだったらしいが、時間は既に二〇時を回っている。
さてそろそろ俺の前で突っ伏してる此奴どうにかしなきゃな。
「おい、いつまで狸寝入りしてる気だ?俺はもう帰るぞ、眠いし」
「アハハ〜、やっぱりバレてました?」
「当たり前だ」
苦笑いを浮かべて気まずそうに其奴は顔を上げた。
ずっと伏せていたからだろうが腰を痛そうに押さえて身体を伸ばした。
因みにいつから狸寝入りしていたかと言うと、ラムルスが来た瞬間だ。
まぁ、流石にあんだけデカい音立てれば意識は浮上するもんだろ。
「んん〜ッ、はぁ。と言うかまだ寝るんですか?授業が終わってからずっと待ってましたけど、先輩もう五時間は寝てましたよ?」
「俺の勝手だろうが。お前の気にする事じゃねぇよ。じゃあな」
「え、ちょ、待って下さいよ!」
俺が教室を出るとトルドレスが慌てて荷物を纏めて追い掛けて来た。
取り敢えず此奴の事は置いておいて、教室の鍵を閉めて職員室に向かった。
明日始業式と言うだけあって教師はまだ結構残っていた。
「失礼するぞ」
俺が入った瞬間、僅かな時間殆どが此方に向いたが直ぐに慌てて目を逸らした。
随分と嫌われたもんだな。
唯一目を逸らさなかった人物もいたが。
「お、何だ。まだ残ってたのか。」
「ああ、寝てた」
「あれだけ寝といてまだ寝てたのか。全く、余りにも授業に興味持たないからと他の教師が落ち込んでたぞ」
あくまでも自分は落ち込んでないと言いたげだな。まぁ、実際そうだろうけどよ。
「俺にいい解決案が有るんだが、どうだろう?」
「許可しない自信があるが、一応聞いてやろう」
「俺が学校に来なければ落ち込み怯える、更に気分を害す奴も少なからず減ると思うのだが?」
「却下だ。点は取ってるから結果は良しとして睡眠は見逃してるが、それでも最低限出席日数は取れ。と言うかお前少しは自重しろ」
確かに、此処まで色々と目を瞑って貰ったしな。
目を瞑って貰ってるのは別に授業態度だけじゃない。裏でも色々な。
そんな事だから、この教師の言う事はあまり無下には出来ねえ。
それでも俺の辞書に“自重”なんて言葉はない。
「・・・・・・・・・なんだその顔は。ハァ、君に自重なんて初めから期待はしてないが、無駄に敵を作るのは君にとっても得はないだろう」
「いんや?腕の立つ奴だったら暇を削ってでも相手してやっても良いと思ってるぜ?」
「脳筋以外はRank.0なんかに喧嘩なんて売らないだろ。負かしても名誉も得られないんだからな」
「それもそうか」
そう、俺のRankは規定最低Rank.1にも劣る0。
この数字は俺以外に出した者の話を聴いた事はない。
だが、俺としてはこの数字に異論は無い。
この数字の本当の意味を知るものは片手で足りる程しか居ない。
「んじゃ、帰るわ。それじゃあな、志乃教諭」
「桜川先生だ。夜道に気を付けるんだぞ」
「へいよ」
背後でため息を吐かれたけど、疲れてんのかね。
今度労ってやろう。
職員室を出れば扉の正面でトルドレスが律儀に立って待っていた。
「なんだ、まだ居たのか」
あれ?似たようなセリフさっき聞いたな。
「なんだ、って何ですか。そうですね私が勝手に着いて行くだけですもんね!」
「あ?何ムキになってんだ?」
「別にムキになんてなってないです!」
良くわからんが取り敢えず眠い。
「そうか」
特に興味は無いから帰路に向かった。
下駄箱は別々の場所の為、一度別れた。
撒こうかなぁ、とか思ったがトルドレスは先回りで校門で待ち構えて居た。
逃がしはしませんよ!、みたいなドヤ顔で立っているもんだから見ている側は呆れるばかりだ。周りに人影は無いから恥ずかしいなんて事はない。
「んで、目的は?」
「そんな物はありませんよ。強いて言うなら“空亡 刀利”と言う人物に興味があるんですよ。Rank.0の人柄に」
「・・・・・・・・・」
本当に何がしたいんだかな。
俺の事知りたいなら噂話で充分だと思うが。
俺が知っている俺の噂。
例えば、“空亡は学園一の不良だ”———少なくとも良い生徒では無いな。
例えば、“空亡は不正で学園に入学した“————まぁ、ツテはあったな。
例えば、“空亡はテストでカンニングをしている”————自分の記憶なんだからそりゃ見放題だろ。
例えば、例えば、例えば————。
挙げればきりが無い。
そもそもRank.0だぞ?最低基準にも満たない俺に何かあるとは自分自身ですら何も思わない。そう言う事なんだからな。
「まぁ、着いて来たいなら勝手にすれば良い。何が得れるのかは知らんけど」
「ありがとう御座います!そうさせて頂きますね。仮に断られても付いて行くつもりでしたが、そうならなくてよかったです!」
「あーそーかい」
まぁ、それが分かってたから許したんだがな。
ちゃちゃっと帰りたいからさっさと足を動かす。
「あ、お前の家までだからな?」
「え、送ってくれるんですか!?ありがとう御座います!それで大丈夫です!」
ポジティブだなぁ、理由も聞かねえんだもんな。
でも・・・・・・・・・家に着くのは少し時間が掛かりそうだな。
「あのー、先輩。なんで付けられてるんですか?」
声を潜めもせず、軽く話しかける感じで質問してきた。やっぱ気付くよなぁ。
何を考えてるのか、それとも完全にバレていないつもりなのか、後ろから三人ほど付けてきている。
「えぇ・・・・・・普通に問いて来んのかよ。まぁ良いけどよ」
可哀想にな。
「だ、そうだぞ!出てこーい!」
「先輩も先輩で相手を舐めてますね」
此奴自覚あったのか。
【あとがき】
どうもどうも、Aksaraです!
いやー、今回は短くてすいませんねー。
「本当に短いな。つか毎度毎度あとがき(仮)で文字数稼ぐの止めろよ」
立派なあとがきじゃあああああああ!(多分)
あと文字数稼ぐとか言うのやめてね?印象悪いからさ?ね?
「事実だろうが」
『そうですね。先輩に一票!』
いや別に票を競ってるわけじゃないし、てかナチュラルにそっち付いたね。天然なんて設定付けたっけかな・・・・・・。
まぁ良いや。
今回ストーリーが短かった訳ですが、特に言い訳は有りません!
単なる俺の実力不足です!
時間だってギリギリの投稿になっちゃったしね。
いやー、定期が日付だけで良かったー、時間も定めてたら遅れてたよー多分。
「三流以下の作者だとしてもそれは許されんな」
『そうですね。先輩に一票!』
あれーアリスちゃんのセリフはコピペかなー?
後、このアプリ、『ノベルバ』にて書かせてもらっているので、感想や良いねはダイレクトに嬉しいっす!
お気に入り登録?しおり?だっけ?
その通知が携帯に届くたびに感極まっています!
一言でも良いので貰えれば返信致します!
返信方法はコメントで名指しでやらせて頂きます!あればですがね・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・」
『そうですね。先輩に一票!』
先輩何も言ってないねぇ。
一言でも良いので!俺にやる気をください!返信致します!
まぁ、言いたい事は此れくらいでしょう。
では!また次回、一月後にお会いしましょう!
「またな」
『じゃあねー』
あ、喋った。
「学園」の人気作品
書籍化作品
-
-
24251
-
-
337
-
-
11128
-
-
0
-
-
516
-
-
1978
-
-
440
-
-
381
-
-
969
コメント
KT_riku〆
次の投稿まってます!