氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

デート

明日の四天王会議まで、時間があるので

アリスとデートすることになった

といっても、デート先はイノンモールだ

イノンモールまでは電車で移動したが

昨日の3位決定戦の疲れのせいか、アリスは電車の中で眠ている

しかも、頭を俺の肩にくっつけて寝ているので、周りからの視線が痛い

やはり、アリスほどの美少女となると、皆の嫉妬が激しいのだ

まぁ、少し誇らしくはあるが

そして、あっという間にイノンモールについた

「ふぁ〜」

アリスは少し眠そうだ

「ごめんね、寝ちゃった」

「いいよ、疲れてるだろ」

「それに、アリスの寝顔を拝見できたしな」

秋風はからかうように言う

アリスは顔を赤くして

「バカバカ・・・」

と言いながら、胸をトントンと叩いてくる

「いや、本当に可愛かったなぁ」

これは事実だがな

「頭を肩に乗せてくるし」

アリスはもう真っ赤で爆発しそうなので、さすがにここでやめておいた

「さぁ、早く行こうか」

秋風は手を差し出す

「ええ、行きましょ」

アリスは手を繋ぐのではなく、腕に抱きついてきた

秋風もこれはさすがに恥ずかしいのか、顔を赤くしている

今はちょうど10時だ

まずは、アリスの私服を買いに行くことにした

お嬢様っぽい服しかなかったので、ちょうどいい機会だ

「どうかな?」

アリスはいろいろな服を着ては、見せてくるが、どれを着ても可愛いので、コメントしづらい

俺が似合ってるしか言ってないからか、途中でアリスが明らかに変な服装を混ぜてくる

「ぷっ、ふはははは」

その度に俺は笑ってしまう

というか、本当にこういうところも可愛い

「じゃあ、私はこれとこれとこれを買うわ」

そう言って、アリスはレジへ行き

学生証をスキャンして、会計をする

アカデミー生は、バトルの勝利回数や大会の記録、
序列順位などを基準に電子マネーが月の初めに学生証に振り込まれる

アリスの勝利数や結果、序列などを考えると

月10万は入ってくるだろう

俺も同じくらいだ

「さぁ、つぎは秋風の服を見に行きましょ」

アリスは自分の服を買えて満足そうだ

「え、俺のも見るの?」

「もちろんよ、さぁ行きましょ」

アリスは腕に抱きついてくる

参ったなぁ

俺オシャレとかしない人だし

最終的に半ば強引に連れていかれた

やっぱり、ファッションについてはさっぱりだ

「ふぅ、ひとまずご飯行かない?」

「うん、そうしよう」

ちょうど、服選びでクタクタだし

昼ごはんは、洋食を食べた

俺もアリスも、パスタを食べた

「秋風、はい」

「あーん」

アリスがパスタを秋風に食べさせようとしている

「い、いや、アリス、恥ずかしいんだけど」

アリスは少し残念そうな顔をする

「わ、わかったよ、あーん」

アリスは嬉しそうに、パスタを秋風の口に運ぶ

「美味しい」

アリスが食べていたのは魚介系のパスタだったので、美味しかった

「秋風のもちょーだい」

「まじかよ、俺やらないとダメか?」

またしてもアリスは少し残念そうな顔をする

「わかったよ、はい、あーん」

秋風は、アリスの口にパスタを運ぶ

アリスは嬉しそうにパスタを食べた

「秋風のも、美味しいわね」

俺が食べていたのは普通のナポリタンだったが、普通に
美味しかった

その後も、ご飯の後ショッピングは続き

5時になったので

帰ることにした

ちょうど、帰宅の時間とかぶり、乗客が多かったが

なんとか、席に座ることができた

行きと同様、アリスは寝ている

秋風は、アリスの頭を撫でる

本当にこんな子が、バトルになるとあんな強いなんて想像もできない

「次は、国立アカデミー前、国立アカデミー前です」

「アリス、着くぞ」

アリスをそっと起こす

「また、寝ちゃったのね、ありがと」

そして、駅に降りたが、アリスはフラフラだ

「アリス、家までおぶってくか?」

「うん、ありがと」

アリスは素直に答える

「よいしょっと」

アリスはそんな重くない、前おぶった時と体重もあまり変わってないみたいだ

寮までは、アリスが寝ていたので、一言も喋ることはなかった

部屋も繋がっているので、そのまま俺の部屋に入り

アリスの部屋のドアを開ける

アリスをベッドに寝かせる

「おやすみ、アリス」

「おやすみ、秋風」

アリスは半分寝ぼけていたが

秋風はアリスの頬にキスをして、部屋に戻った

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