話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

異世界召喚されたら学園通いながら冒険者稼業(仮)

佐藤美味

第2話 ストーカーに注意!?

「くそ、なんて日だ!」

 一昔前に流行ったギャグを現実に使う事になるとは考えてもみなかった。それも見知らぬ女性から俺が異世界召喚をされているなんて非現実的な説明をされ、拒否権もなく。しまいにはスカート中の閲覧権もないとは…… 後者だけでもどうにかならないものか……
 その説明をしてくれた自称《女神》は、どこから出してきたのか円卓の椅子に座り、卓上に準備されたティーセットを片手に笑顔でこちらを眺めている。見た目は高身長で肌も白く、整った顔立ちだが、髪が青紫をしておりフロー○を思い出させてくれる。フ〇ーラとは小学生の時に流行ったRPGゲームの登場人物の一人だ。まったく、どうせ似せるならおしとやかな性格まで似せてほしいものだ。

「あちらが後から出てきて勝手に似ていたのです。」

「……心の声に返事をしないでくれ。」

「そろそろ思考もまとまってきた様なので話を進めます。あちらの世界では機械技術が発達していない替わりに魔法技術というものが民の生活を支えています。あなたもRPGゲームやライトノベルを嗜んでいるならイメージしやすいと思うのですが、そのイメージと大きく相違はありません。」

「ん? 俺がライトノベルを嗜んでいた事は話ししていないのだが。」

「私はここ3年程あなたの行動を監視していました。安心してください、プライベート部分は見えていませんので個人情報は守られています。」

 この時点ですでにプライベートなのだが……

「ついでに安心して頂くためにお伝えしておきますが、お使いになっていたパソコンのデスクトップの《秘蔵》フォルダは削除しておきました。安心して異世界ライフを送ってください。ぷっ……ぶふっ 」

 こ、こいつ、絶対分かっててやってやがる。

 しかし、プライベートが晒(さら)されていた事は許せないが、パソコンのデータを消してくれていた事は正直にありがたい。あのデータは身内だろうが友人だろうが見られたら笑い者になってしまうぐらい特殊な性癖が露見してしまうブツでる。流石に急に行方をくらまし、あのブツを見られてしまった場合、元々良くはない俺の印象が地の底を突き抜け地核まで急下降してしまうところだった。

「私の中では人として扱うのも考えさせられますけど」

 予想はしていたけどブツも確認済みなのね……。

「話が脱線しすぎてしまいました、通常の召喚時には私が関与する事なく“あちら側”に渡っていたのですが、今回はあなたが読んでいたライトノベルにならって私からギフトを差し上げたいと思います。通常召喚でも《言語理解》、《身体能力向上》等は付与されるのですが、ギフトを授かる事により今後の生活の幅が広がるでしょう。」

 これは素直にありがたい、プライベートが晒されていたというのは許せそうにないが、確定された過去の事より予測不能なこれからの不安が大きかったからだ。

「それは助かる...... しかし、気になる事が一つだけある。俺の事を3年程前から監視していたと言っていたが、これだけが理由がみえない。」

「簡潔に言うと次に“あちら側”に渡る人物に対しての好奇心からの行動だけど、時期にズレを感じるよね、それは“あちら側”との時差なんだよ。“あちら側”で今召喚しても今までいた世界では3年後にしか召喚の影響が表れないという事だね。」

 その時差のせいで俺の3年間が…… 。

「……質問は以上ですね、いってらっしゃい。」

あれ、ギフトの説明は?

「待っ、待って……く、れ……。」






誤字脱字がありましたら教えて下さい。

「異世界召喚されたら学園通いながら冒険者稼業(仮)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「冒険」の人気作品

コメント

コメントを書く