暖かい浴室と全裸

「ここはどこ？」
ルリエットは見知らぬところにいた。
何か、とても大きな箱の様なものがある限りここは浴室と言えるだろう。
だが、ルリエットが知ってる浴室とはどこか違ったように見える。
ルリエットが知っている浴室と言えば石の正方形の箱の中にただお湯が入っていて、時間が経つとスグに水になってしまうようなめんどくさい風呂がルリエットの知っている浴室だ。
だけど何故かここの浴室は暖かかった。浴槽に被せてあるフタを開けると湯気が立ちこもる。
恐る恐る湯に触ってみるととても暖かかった。湯を入れたてなのだろうかなどと考えていると微かに足音が聞こえてきた。
だが、ルリエットはそれに気づかず暖かい湯を触っていた。
「うぃー今日めっちゃ汗かいたァー」
整った髪をしている男、田畑椿姫たはたツバキは浴室にルリエットがいると気づかず容赦なくドアを開けた。
遂に全裸のツバキとルリエットがご対面だ。

「キャぁぁぁぁ！！」
「ウワァァァァ！！」
2人の揃った悲鳴が浴室に響きあった。

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