邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第四百三話 反旗

9章 Grim happy end


「余が、太陽王である」

現れた男はよく通る声でそう告げると、何やら魔道具のようなものを取り出した。

そして、太陽王がそれを起動しようと中空にその魔道具と思しき物体を掲げたのと時を同じくして整然と整列していた者達の最前列、つまるところ徴兵された男達の列が乱れ、一人の男が演説代の前までやってきた。

「なんだ貴様は!いまは太陽王様の御前にして太陽王様のありがたきお言葉を賜わる時!不敬であるぞ!」
「た、太陽王様!聞いてくだせぇ!おらは南のゾラ村からやってきた、パグっちゅうもんだ!おらは、人なんて殺せねぇ!大人しく村で小麦を育ててるのが合ってるだ!そんな奴を、なんで無理矢理戦争に連れていくんだべ!?その理由を教えてけろ!おらは、もう戦いたくな

そう言い切るより早く、どこかから飛来した熱線が飛び出した男の喉を貫いた。
熱線の熱により焼かれた肉は煙を上げ、貫かれたことで穴の空いた気管が必死に空気を確保しようとするヒューヒューという音が驚きの中静寂に満たされた周囲に静かに広がって行った。

「……余に仇なす愚か者はこの国には必要ない。国家の膿を早い段階で取り除けたことを喜びつつ、皆に見せたいものがある」

氷のように冷徹に、表情ひとつ変えずに放たれた無慈悲な発言に国民達は恐怖と畏敬と猜疑の入り交じった表情と態度で反応し、あるものは怯え、機嫌を伺うように太陽王を見据え、あるものは義憤に駆られて拳を固く握りしめながら親の仇のような目付きで太陽王を見ていた。

「一体なんなんだ……」
「まさか、さっきみたいにまた人を殺すのか……?」
「いや、そんなことは__だが……太陽王様なら……」

そして、太陽王と名乗った男が何事か呟くと、真っ青な色をした巻貝のような形の魔道具から光が発せられ、中空に映像が浮かび上がった。

そこには太陽王ともう一人、瓜二つだがどこか雰囲気の違う青年が立っていた。


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