邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第三百九十八話 調べてみよう
9章 Grim happy end
「しかしまあ、どうしたらここまで民に悪く思われてしまうのか……とりあえず調べて見ますか」
シグレはそんなことを言いながら人目のない路地裏へと入り、透明化の魔法を行使、このまま男の姿でいるといかな自由を旨とする冒険者であろうとも徴兵令が発令されたあとの街にいるには不自然なため、今の冒険者の青年の姿から眼鏡をかけた理知的な女性の姿に変身した。
「さて、まずは図書館、というか資料館にでも行きますか」
情報屋は信用を売るのだから自ら信用を失うようなことをするとは考えにくい。
しかも常時発動している嘘発見器も反応しなかったので、十中八九あのエルフがなにかしているということは無いだろう。
というかこれであのエルフが黒幕ならもう諦めるしかない。
放たれた嘘に対し微塵も反応が示されないということはそれだけ相手との力量差があるということなので、あのエルフの情報やが犯人ならば今の脆弱な体のシグレには太刀打ちできないのである。
それどころか一瞬で体が一片も残らず解体されるだろう。
まあ、そんなことは無いだろうし、あって欲しくないのだが。
「すいません。蔵書の閲覧をお願いしたいのですが」
「分かりました。では、こちらに閲覧料をお支払い頂き、このカードを退出時に受付に返還してください」
「分かりました」
「それでは、ごゆっくり」
そんなわけで閲覧料を支払ったシグレは歴史書などが置かれた棚へと向かっていく。
「鑑定」
入館管理カード
ある王国の賢者が作り出した魔道具。
このカードを所持したまま一定の範囲内から出た場合、即座に警報が鳴る。
(このカード……あの王国の図書館においてあったものの劣化版のようですね。構造解析も容易ですし……この体の持ち主……ハクロさんが作ったんですかね?)
この体にはジョブ:賢者があり、そのレベルは151である。
そのようなことをしていたとしても違和感はないだろう。
「さて……とりあえずはこの太陽の国より前から調べて見ますかね」
そう言ってシグレは眼鏡を掛け直し、本棚からいくつかの本を取り出して机に持ってゆき、それらを机に積み上げて読み始めた。
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しかも常時発動している嘘発見器も反応しなかったので、十中八九あのエルフがなにかしているということは無いだろう。
というかこれであのエルフが黒幕ならもう諦めるしかない。
放たれた嘘に対し微塵も反応が示されないということはそれだけ相手との力量差があるということなので、あのエルフの情報やが犯人ならば今の脆弱な体のシグレには太刀打ちできないのである。
それどころか一瞬で体が一片も残らず解体されるだろう。
まあ、そんなことは無いだろうし、あって欲しくないのだが。
「すいません。蔵書の閲覧をお願いしたいのですが」
「分かりました。では、こちらに閲覧料をお支払い頂き、このカードを退出時に受付に返還してください」
「分かりました」
「それでは、ごゆっくり」
そんなわけで閲覧料を支払ったシグレは歴史書などが置かれた棚へと向かっていく。
「鑑定」
入館管理カード
ある王国の賢者が作り出した魔道具。
このカードを所持したまま一定の範囲内から出た場合、即座に警報が鳴る。
(このカード……あの王国の図書館においてあったものの劣化版のようですね。構造解析も容易ですし……この体の持ち主……ハクロさんが作ったんですかね?)
この体にはジョブ:賢者があり、そのレベルは151である。
そのようなことをしていたとしても違和感はないだろう。
「さて……とりあえずはこの太陽の国より前から調べて見ますかね」
そう言ってシグレは眼鏡を掛け直し、本棚からいくつかの本を取り出して机に持ってゆき、それらを机に積み上げて読み始めた。
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