邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第三百七十六話 イート・ビーフ
9章 Grim happy end
紅い河と荊の森を越えたことで植生が変わったのか、鬱蒼とした木々と湿度の高い環境は変わらないが、腰丈ほどにまで群生していた荊は膝丈ほどでしかなくなり、シグレの移動速度は格段に向上した。
数十分程経った後、道を塞ぐように群生していた荊を切り払うと、鬱蒼とした木々の先に差し込む陽光がシグレの視界に飛び込んできた。
木々に遮られていた視線が遮るもののない草原を見渡し、爽やかな風が頬を撫でる。
森の中で嫌という程味わった蒸し暑さは煙のように消え去り、眼前の草原は降り注ぐ陽光により暖かく、そしてのどかな様子であった。
「クリーン」
万が一にもバレるとは思わないが、一応森を進むことによって付着した細かな汚れも落とし、透明化したまま草原を進んでいく。
そして、小高い丘の様になっている場所の下、開けたこの草原において唯一人間の視線を遮れる場所で魔法を解除し、変装魔法により変装した男性の冒険者然とした姿で草原を歩いていく。
「クリエイト・マジックウェポン、暴乱の剣」
変装魔法で創り上げていた幻影の片手直剣と全くおなじ外見の武器を魔法によって作りだし、そのまま腰に収める。
「見た目はただの鉄製片手直剣なので風が発生しているのを見られたら一悶着ありそうですが……まあ、この程度ならマジックアイテムとでも言っておけばバレないでしょう」
武器を用意したシグレは早速出発し、草原にて草を食んでいた牛のような生物を捕獲、すぐさま魔法により解体調理し、とりあえずの食糧難を防いだのだった。
「しかしまぁ、牛の肉が数十㎏取れたのはいいですが、これだけでは栄養が偏りますからね……」
そう、実はこのゲーム、栄養失調が存在するのである。
どうやら隠しパラメータのようなもので食材が「肉」、「魚」、「植物」などにカテゴリ分けされているらしく、それらをバランスよく食さない場合栄養失調としてステータスがかなり減少したり、場合によっては即座に「気絶」の状態異常が付与されてその場で倒れ込むことすらあるのだ。
多くのカテゴリの食材を使用する鍋系やサンドイッチなどが高価になるのもこれが理由の一つだったりする。
そんなわけで、新たな食材を求め、シグレは草原を進んでいくのだった。
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森の中で嫌という程味わった蒸し暑さは煙のように消え去り、眼前の草原は降り注ぐ陽光により暖かく、そしてのどかな様子であった。
「クリーン」
万が一にもバレるとは思わないが、一応森を進むことによって付着した細かな汚れも落とし、透明化したまま草原を進んでいく。
そして、小高い丘の様になっている場所の下、開けたこの草原において唯一人間の視線を遮れる場所で魔法を解除し、変装魔法により変装した男性の冒険者然とした姿で草原を歩いていく。
「クリエイト・マジックウェポン、暴乱の剣」
変装魔法で創り上げていた幻影の片手直剣と全くおなじ外見の武器を魔法によって作りだし、そのまま腰に収める。
「見た目はただの鉄製片手直剣なので風が発生しているのを見られたら一悶着ありそうですが……まあ、この程度ならマジックアイテムとでも言っておけばバレないでしょう」
武器を用意したシグレは早速出発し、草原にて草を食んでいた牛のような生物を捕獲、すぐさま魔法により解体調理し、とりあえずの食糧難を防いだのだった。
「しかしまぁ、牛の肉が数十㎏取れたのはいいですが、これだけでは栄養が偏りますからね……」
そう、実はこのゲーム、栄養失調が存在するのである。
どうやら隠しパラメータのようなもので食材が「肉」、「魚」、「植物」などにカテゴリ分けされているらしく、それらをバランスよく食さない場合栄養失調としてステータスがかなり減少したり、場合によっては即座に「気絶」の状態異常が付与されてその場で倒れ込むことすらあるのだ。
多くのカテゴリの食材を使用する鍋系やサンドイッチなどが高価になるのもこれが理由の一つだったりする。
そんなわけで、新たな食材を求め、シグレは草原を進んでいくのだった。
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