邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百六十七話 ハイドアンド・サーチ

9章 Grim happy end


「さて、片付いたようですし、下準備をして街に行きますか」

腐臭漂う森の広場から離れたシグレは、再び森の中を歩いていた。
素材についてはそもそも殆どの怪物が素材採取が不可能な程に傷ついているのでほとんど回収できなかったが、回収出来た分は街で換金でもするためにアイテムボックスへとしまってある。
このアイテムボックスは内部でも時間が進行し通常と同じように品質の劣化が起こるため、なるべく早めに街に辿り着きたいところである。
空を飛べばいいと思うかもしれないが、空には怪鳥が跋扈している。
もちろん、そんな物はこの肉体であってもシグレの敵ではないのだが面倒なことに変わりはない。
また、このゲームの特性上森の中に何かしらのヒントが隠されている可能性も存在するため、シグレはこうして地上を進んでいるのである。
地上については先程掃討した分でほとんどの怪物が息絶えたらしく、先程から魔力感知に反応はない。上空には大量に反応があるが。
進行方向は変わらず遠目に確認した街であり、その中でもある程度木々の密集しているところを選んで進んでいく。
鬱蒼とした木々が上空からの視線を遮り、上空からの襲撃を未然に防ぐ。
代償として移動は遅々としたものになってしまうが、それは仕方の無いことコラテラルダメージというものだろう。
そもそもこの一回は傍観するので、なにか大きな問題を起こしては結末を変えてしまいかねないため、あまり大規模な戦闘は起こしたくないのである。
先程の戦闘も発覚を避けて隠蔽魔法を使用した上で目立ちやすい炎系魔法も使わずに敵が使うため同士討ちと思われるだろう酸や証拠の残らない風で殲滅したのはそこら辺が理由である。

広域探知フィールド・サーチ

マップ一枚分を探査する魔法を使用した結果、最初にこの肉体が存在した荊の檻はどうやらマップの中心に位置しており、現在は中心と東端の間に居るようである。

「まだまだ道のりは長いですねぇ……」



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