邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百五十四話 精神交換

8章 復活儀式


「さて、それじゃあ早速始めましょうか」
『別に精神転移で過去に行くのを長引かせる理由もないしね』
『そういえば、椅子の偉大なる種族の精神転移装置とは、どのような原理で起動するのだ?契約者よ』
「簡単に説明すると、まず、前提としてこの機械はあらゆる時間軸、つまるところ世界の縦軸ならばどこにでも存在しているんです』

腰のベルトポーチから緻密な電子回路のような模様の描かれたもの、イスの偉大なる種族が作り出した精神交換機を取り出し、ささげるようにしてもちながら、シグレは説明を始めた。

『過去のこの空間にもこの機械は存在するし、未来のこの空間にもこの機械は存在する。その特性のせいで、今、世界中のあらゆるところにこの機械は存在しています。ラヴクラフト氏による創作によりそれらは「イス人の技術」とされたものによって隠蔽、物理的な存在を抹消され、私がやっと近くできる程度の希薄さで空間を漂っています。私もイス人との交渉でそれらを認識するための方法を得ていなければ存在を知覚することができたか定かではありません」

そんなことを言いながら自らの手の中の機械を大切そうに扱いながら、一息置いてシグレは再び喋り出した。

「話を戻しましょうか。精神転移は、この機械をどこかの時間軸に存在する対象に差し込めばいいんです」
『つまり、時間たてじくはどうでもいいから、やる相手のいる空間よこじくに行けってこと?』
「そういうことですね。先程も言ったように過去現在未来とこの機械はあらゆる時間軸に同時に存在するため、そこに持っていくだけで差し込むことができます。相手が過去にどこにいたかを探るのも、この機械に内蔵された過去と未来を視ることが出来る機能を使えば簡単です。今は未来視は封印されているようですね。まぁ、元々「イスの偉大なる種族にしか使えない」はずのに、使い方を聞いたとはいえここまで操作できていること自体がおかしいんですけどね」
『なるほど、要約すると過去を見て相手見つけてぶっ刺せと』
「少し乱暴になりますがそうですね。要約するとそういう意味です」
『なるほど、理解した。しかし、確かにイスの偉大なる種族のテクノロジーを使えるというのには違和感があるな』
「今は調べても何もわかりませんし、そろそろ行きますよ」
『ああ、了解した』


作者迷走中

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