邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百四十八話 対策

8章 復活儀式


『なるほど、イスの偉大なる種族、ということはそれは精神交換機か……確かに、神話において「そうである」と定義されたイスの偉大なる種族によって作られたその機械なら、時の壁を越えることも容易だろう。だが、それではまた別の問題が発生してしまうではないか』
『そうだよ。精神交換機っていう名前の通り、それは時を巻き戻るのでもなく、時空間を旅するようなものでもない。ただ、時間と空間を超越して、二つの生命の精神を入れ替えるんだ。そして、それは入れ替わった体の肉体、魂という名の器に収納される。この時、記憶は入れ替わった精神の方に付随するから、入れ替わった先の体の元々の持ち主の記憶を得たりはできない。ここまではいいんだけど、それには、一つ、大きな欠点があるんだ』
「どういうことです?」
『まず前提として一言言っておこう。スキルは・・・・魂に付随する・・・・・・
そして当然、身体能力は肉体に依存する。これらを踏まえて、今からいうことを聞いてくれ。
精神交換機は、精神のみを交換する・・・・・・・・・
つまり、スキルもステータスも引き継がれないんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは世界におけるルール。つまるところ、君でも捻じ曲げることはできない。
精神交換した相手は神じゃあないだろうから神としての力も存在しない。今まで君を最強たらしめてきた力の一切が封印されるんだ。その状態でニャルラトホテプの襲撃を受けてみろ。奴は無限に姿を持つ。過去に自分の化身を送り込むことなど容易いだろうさ。そんな状況で、君に何ができるっていうんだい』
『まさにクトゥルフの言う通りだ。それに加えて我々との通信も途絶、しかもどの時代のどの場所にどのような修正事項が存在するのかもわかっていない。いわば手探りで溶岩の煮え滾る細き道を歩くのと同じ、自殺行為といっても差し支えない。どうするつもりだ。もちろん我々も全力で守ってニャルラトホテプの妨害を防ぐが、そこを明確にしてもらわない限り、断言してもいいがこの計画は頓挫する。あとは全員揃って消滅させられて終わりだ』

『賢者となるか、愚者となるかは貴様次第だ。さあ、聞かせてもらおう。貴様の策を』


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