邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第三百十七話 胎内回帰
8章 復活儀式
「ブラックホール……ですか」
『ああ、君たちはブラックホールは星の崩壊によって作られ、反物質の塊であるとしているが、それは大きな間違いだ』
『反物質の塊というのは間違っていないが、ある決定的な違いがある』
「どういうことです?」
真っ黒になった道無き道を踏みしめ、ゆっくりと祭壇に向かいながら、シグレは恐れるように語る神々に問いを返す。
『ブラックホールっていうのはね……生物の体の中なんだよ』
「え?」
そして、シグレが祭壇にたどり着き、惚けた返事をすると同時に未知の物質でつくられたクトゥルフを模した象のような物に触れると、世界が白く染まった。
ー器の到着を確認。封印を解放し、権限を一部移譲しますー
辿り着いたのは、古びた遺跡だった。
青みがかった灰色の石壁の至る所に冒涜的な彫刻が刻まれ、無造作に魔術やこの世の真理が描かれた石版が放置されている。
『其は異形なるもの。全ての母にして全ての知を識るもの』
無色透明で、ひっきりなしに上げている気味の悪いクスクス笑いや、 強狂的でヒステリックなその笑いをあげ、脈動し、蠢き、宙に浮き上がったゼリー状の体を持ち、ヤツメウナギのような歯を持つ触手を何本も携えた、それが真っ赤に染まっている 星の精が徘徊しているのを見たと思うと、宙を飛び耐え難い絶叫を鳴り響かせる大量の目がついた朽木のような生物が風を吹かせている。
「ここは……まさか……」
石版を拾い上げ、そしてその内容を読み取ったシグレは、戦慄しながらも感嘆の息を吐いた。
「ショゴスの創造りかた。
幻夢郷への道。
万軍を治めるもの……」
『もう分かっただろう?それは、魔術師たちの秘宝。かの狂えるアラブ人アヴドゥル・アルハザードが欲し、そして帰ることのなかった魔術の、いや、世界の秘奥』
シグレの進む足取りは厳かに、しかし確かに進むその先には、光と、叡智と、そして____
『ここは全ての母にして父』
『ウボ=サスラ、その胎内だ』
ウボ=サスラ、その化身が今も蠢いていた。
こめんとへんしんこーなー
「勝った…… (大きすぎるフラグ)」
それを言ってはいけないんだ……
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)
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「ブラックホール……ですか」
『ああ、君たちはブラックホールは星の崩壊によって作られ、反物質の塊であるとしているが、それは大きな間違いだ』
『反物質の塊というのは間違っていないが、ある決定的な違いがある』
「どういうことです?」
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『ブラックホールっていうのはね……生物の体の中なんだよ』
「え?」
そして、シグレが祭壇にたどり着き、惚けた返事をすると同時に未知の物質でつくられたクトゥルフを模した象のような物に触れると、世界が白く染まった。
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青みがかった灰色の石壁の至る所に冒涜的な彫刻が刻まれ、無造作に魔術やこの世の真理が描かれた石版が放置されている。
『其は異形なるもの。全ての母にして全ての知を識るもの』
無色透明で、ひっきりなしに上げている気味の悪いクスクス笑いや、 強狂的でヒステリックなその笑いをあげ、脈動し、蠢き、宙に浮き上がったゼリー状の体を持ち、ヤツメウナギのような歯を持つ触手を何本も携えた、それが真っ赤に染まっている 星の精が徘徊しているのを見たと思うと、宙を飛び耐え難い絶叫を鳴り響かせる大量の目がついた朽木のような生物が風を吹かせている。
「ここは……まさか……」
石版を拾い上げ、そしてその内容を読み取ったシグレは、戦慄しながらも感嘆の息を吐いた。
「ショゴスの創造りかた。
幻夢郷への道。
万軍を治めるもの……」
『もう分かっただろう?それは、魔術師たちの秘宝。かの狂えるアラブ人アヴドゥル・アルハザードが欲し、そして帰ることのなかった魔術の、いや、世界の秘奥』
シグレの進む足取りは厳かに、しかし確かに進むその先には、光と、叡智と、そして____
『ここは全ての母にして父』
『ウボ=サスラ、その胎内だ』
ウボ=サスラ、その化身が今も蠢いていた。
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「勝った…… (大きすぎるフラグ)」
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