邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百四十七話 変身: Transform

7章 あゝ神よ


『ただの鼻息でこれか……』
『ケルトは脳筋多すぎなんだよ!強けりゃいいじゃないのに!』
『まあ否定はできんな、戦闘に特化しすぎている。原典コピー元の方は戦いの神格持ちだとしても何ら疑問はないな』
『しかもこいつらは海獣、文字通り海の獣・・・と来たもんだ。陸上でこれだぜ?頭がイカれてやがる』
「まさに戦闘特化の脳筋ですね」
『モンスター版バーサーカーと言っても過言ではないな』

吹き飛ばされる間に神たちとそんな雑談をし、着地と同時にシグレはクーフーリンに問いかける。

「どっちですか?これ」

「ん〜〜……クリードだな」

「どうします?」

「監視してなにか弱点を探るか、抵抗か……逃亡か」

「抵抗の手段は?」
「ないな、即殺されて終わりだ」
「監視の手段は?」
「別に視覚でもいいんだが、守るべきことは単純だ。感知範囲に入らなければいい」
「感知範囲は?」
「やつは殆ど視覚を使ってねぇ。嗅覚もだ。使っているのは超音波。体の棘を超高速で振動させることで俺らの可聴域を超えた超音波を発生させ、その音が反響して帰ってくるでの時間などで周囲を感知している。つまり近づいたら死ぬぞ」

「逃げます?」
「それが一番いいんだが……一矢報いてやりてぇな」

 「じゃ、上空から行きましょうか」
「おい待て、空間魔法も使えない。空中浮遊は間違いなくバレる。こんな状況でどうやって行くんだ?」
「どうやっても何も、こうやってですが」

その瞬間、シグレは自らの腕を黒い翼に変形させ、宇宙へと舞い上がった。
腕だけでなく体全体が真っ黒に染まった鷹のようになり、変形がおさまった頃にはシグレは一匹の巨大な怪鳥となっていた。
もはや人の面影はなく、魔獣のようである。

「乗ってください」
「俺はもうお前がわからなくなってきたよよ」
「とりあえずあの巨体の周囲に近づき過ぎないようにゆっくりと近づいてみましょう。この姿なら黒獣の一種と判定されるはずです」
「確かにこの完成度なら騙されそうだな。俺も何も言われずにこれが出てきたら敵だと思うわ」
シグレの変身した大鷹に乗り、シグレとクーフーリンは大空を闊歩する。

低速低空飛行で進む二人は目を細める。
クーフーリンを柔らかな羽毛がその体を包み、頬を撫でる風は高所であるからか少し冷たい。

「つきまし「グルァァァァァァァァア!!!!!!!!!」

二人がクリードに接近した瞬間、クリードが雄叫びをあげる。

突如として、明確な死の予感は訪れた。


変身は万能変形の効果です。(魔法による補助あり)

突然ですが皆様にお知らせです。
クロシヲのリアルの事情により正月三が日は休載とさせていただきます。
本当に申し訳ありません。
ですが、元旦にシグレのステータス一覧などが投稿されるようにしているので、それでお許しください。
三が日以降はこれまでと変わらず毎日投稿を続けていきますのでどうかお許しください。

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