邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百四十話 解析終了

7章 あゝ神よ


「お疲れ様でした。丁度こちらも終わったところです」

切り株に座りゴーレムを修理しながら戦闘を終えたクーフーリンに声をかけるシグレに対し、近くの木を切り倒して座れるところを作ってそこに座りながらクーフーリンは返答する。

「終わったって何がだ?そのゴーレムの修理か?」

「いえいえ、あなたをここに呼んだ理由は存じ上げているでしょう?」

「つまり、見つかったのか!あの場所が!」

目を見開いて声を荒らげ、肩を掴んで揺らしでもしそうな形相でシグレ(対しクーフーリンは問いかける。
当然といえば当然である。彼は師匠を取り込まれて(?)いるのだから。
それを助けられるかもしれないとなれば声を荒らげるのも当然であろう。

「ええ。今から少し準備をしますので、少々お待ちください」

「了解だ。出来るだけ早くな?」

「ええ、もちろんですとも」

『……で、何をどうすればいいんですか?「時間がいる」と言われたので時間は確保しましたけど』

『よし、航路は確立した。時の羅針盤を出してくれ』
『なんだっけそれ?』
「クァチル・ウタウス様に頂いた指定したものをどこにいても指し示すコンパスですよ」
『そういやあったねそんなん』
「ですが、何故これがいるんです?」
『帰還用だよ。座標が常に変動しているという話はしたな?』
「つまり……帰れなくなると?」
『最悪の場合どころか十中八九、9割以上そうなる。自分の位置が常に変化し続けるんだからな、まず普通に変えることは不可能だ。そんな不安定な場所で転移を使ったら何処に移動するかなんて分かったもんじゃあないだが……』
「羅針盤で目標を固定すれば帰ってきたりできる。と」
『その通り、なので今回はここにセットしておいてくれ』
「了解しました」
『…………相対座標判明、航路固定、移動期間設定……よし、あとは銀の鍵を起動すればいつでも行けるぞ。ちょいと面倒だがな』

「了解です。面倒とは?」

『座標固定のために門型に、しかも鍵付きにしなきゃならん』
「成程、その程度でしたら関係はありませんね」

こうして移動方法を確保し、その後数時間を使って準備やゴーレムの修理を終わらせたシグレは、クーフーリンと並び立った。




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