邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百八十三話 置き去り
7章 あゝ神よ
「あれ?後見人って複数人いていいんですか?」
現在はセレスがシグレの後見人なのだが、そこにタケミカヅチとフツヌシノカミが加わるとシグレの後見人は三柱になってしまう。
そこに疑問を感じたシグレが目の前の神々に質問を投げかける。
『こういうの出来ないのって不便だよね』
『まあ我々は別世界、別次元から来てるからな、逆にできたらおかしい』
「ああ、何人いようが別に関係無いですよ?後見人とか名ばかりで、要はその神を気にいってるよ!ていう称号的なやつですし」
「ふぉふぉふぉ、そんなわけで、先程も言った通り我々二柱はお主の後見人となろう」
「あとスキルもやるぞ〜」
「まあそんなわけで神会まで時間もあるからわしの家で休んでいけ」
「ありがとうございます」
「私も御一緒させていただきますね」
そんな感じで、神々はフツヌシノカミの家へと転移したのだった。
「あれ……?俺……置き去り?」
積み重なって呻く英霊と、呆然と神々のいた場所を見つめる魔法使いを置き去りにして。
転移した先には、暖かな木造建築のまさに日本建築、といった風情の家があった。
「まあ入っとくれ、茶でも飲みながら話をするとしよう」
がらがらと扉ではなく円側から障子紙の貼られた障子を開けて中へとはいるフツヌシノカミとタケミカヅチに倣い、二人は中へ入る。
シグレの現実の家とほとんど変わりないのだから実際によく分かっていないのはセレス飲みなのだが。
さて、そんなこんなで木製の美しい卓を囲み、フツヌシノカミが緑茶を持ってきたところで、唐突にタケミカヅチが話し始めた。
「済まなかった!早くお前の実力が見たくて、つい強引な手を使っちまった!」
「いえいえ、気にしてませんよ」
「儂からも謝罪させてもらおう。済まなかった」
「済んだことですから」
「神会にも報告はしないでおきますね」
「有難い」
「さて、じゃあ報酬をやろう!」
「うむ。真に良き戦いであった。久しぶりに楽しめたわ」
「ん?楽しめた?フツヌシノカミさん。見ていただけでは?」
今まで黙っていたセレスがフツヌシノカミに質問する。
「ああ、セレスの嬢ちゃんは知らんか、儂は刀なんじゃよ」
「ファ?」
惚けた声を出すセレスを前に、フツヌシノカミは説明し始める。
「儂は所謂付喪神と呼ばれるものでな、元々神剣布都御魂じゃった。それがさらに神格を上げたものが儂じゃ、そのため、人間の形態をとることも出来るのじゃよ」
「あぁ。なるほど!」
そんな雑談の後、二人はさほど悩む様子もなくシグレへと向き直った。
「そう言うわけで、儂らからはこれを送ろう」
ー神武を取得しましたー
ー神武が死齎に変質しましたー
ー神武ノ体を取得しましたー
ー各種スキルが統合されますー
ー《無窮》を取得しましたー
ー《剣皇》を取得しましたー
「ほう…」
「また物騒なものが……」
隣でセレスが顔を青くしている。
(後で薬を渡しておきましょう……)
シグレ自身色々とやらかしている自覚はあるがトラブルが転がり込んでくるのだから仕方がない。
「ほう、無窮まで行ったか、やはりな」
「そんなにすごいものなんですか?」
「ああ、我々に匹敵すると思えばいい」
「聞きたいことは色々あるが、今は辞めておこう」
「それはそうとお主、それ、神器じゃな?」
スキルをもらい、茶を飲みながら雑談に耽っていたところ、フツヌシノカミが座布団の隣に置いておいた阿修羅骨刀を指さしそういった。
「タケミカヅチがお主を襲った時に装備していた剣、あれは儂じゃ。タケミカヅチが振るう儂をたとえ折られようが受け流すなど、神器以外ありえんわ」
「正直お前の技術も大きいがな」
「そうですか。確かにこの剣は神器です。呪い付きですがね」
「じゃろうな、それはそういう神から作り出されたものじゃ。それこそ、世界を滅ぼす災厄と言っていいくらいの、な」
後見人が増えたよ!やったねた(ry
死齎
より素早く、効率的に、敵を殺すためだけのモノ
ソレニ感情ハ無ク、希望ナド無イ。
在ルノハタダ、死。
其は、死を齎ス者
過去に身につけたものの集大成
無窮
ひとつのことに自分を注ぎ込んだ執念。
超越せしものに送られる称号
どのような精神、肉体状況下であろうと最善の行動が可能
剣皇
剣の王たるもの。
剣の鑑定失敗無効
剣からのダメージ超軽減
剣装備時、ダメージ超増加
剣作成時品質向上
死齎に統合されたスキル一覧
武芸百般
隠密
投擲
遠投
いいね3400ありがとうございます!!!
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「あれ?後見人って複数人いていいんですか?」
現在はセレスがシグレの後見人なのだが、そこにタケミカヅチとフツヌシノカミが加わるとシグレの後見人は三柱になってしまう。
そこに疑問を感じたシグレが目の前の神々に質問を投げかける。
『こういうの出来ないのって不便だよね』
『まあ我々は別世界、別次元から来てるからな、逆にできたらおかしい』
「ああ、何人いようが別に関係無いですよ?後見人とか名ばかりで、要はその神を気にいってるよ!ていう称号的なやつですし」
「ふぉふぉふぉ、そんなわけで、先程も言った通り我々二柱はお主の後見人となろう」
「あとスキルもやるぞ〜」
「まあそんなわけで神会まで時間もあるからわしの家で休んでいけ」
「ありがとうございます」
「私も御一緒させていただきますね」
そんな感じで、神々はフツヌシノカミの家へと転移したのだった。
「あれ……?俺……置き去り?」
積み重なって呻く英霊と、呆然と神々のいた場所を見つめる魔法使いを置き去りにして。
転移した先には、暖かな木造建築のまさに日本建築、といった風情の家があった。
「まあ入っとくれ、茶でも飲みながら話をするとしよう」
がらがらと扉ではなく円側から障子紙の貼られた障子を開けて中へとはいるフツヌシノカミとタケミカヅチに倣い、二人は中へ入る。
シグレの現実の家とほとんど変わりないのだから実際によく分かっていないのはセレス飲みなのだが。
さて、そんなこんなで木製の美しい卓を囲み、フツヌシノカミが緑茶を持ってきたところで、唐突にタケミカヅチが話し始めた。
「済まなかった!早くお前の実力が見たくて、つい強引な手を使っちまった!」
「いえいえ、気にしてませんよ」
「儂からも謝罪させてもらおう。済まなかった」
「済んだことですから」
「神会にも報告はしないでおきますね」
「有難い」
「さて、じゃあ報酬をやろう!」
「うむ。真に良き戦いであった。久しぶりに楽しめたわ」
「ん?楽しめた?フツヌシノカミさん。見ていただけでは?」
今まで黙っていたセレスがフツヌシノカミに質問する。
「ああ、セレスの嬢ちゃんは知らんか、儂は刀なんじゃよ」
「ファ?」
惚けた声を出すセレスを前に、フツヌシノカミは説明し始める。
「儂は所謂付喪神と呼ばれるものでな、元々神剣布都御魂じゃった。それがさらに神格を上げたものが儂じゃ、そのため、人間の形態をとることも出来るのじゃよ」
「あぁ。なるほど!」
そんな雑談の後、二人はさほど悩む様子もなくシグレへと向き直った。
「そう言うわけで、儂らからはこれを送ろう」
ー神武を取得しましたー
ー神武が死齎に変質しましたー
ー神武ノ体を取得しましたー
ー各種スキルが統合されますー
ー《無窮》を取得しましたー
ー《剣皇》を取得しましたー
「ほう…」
「また物騒なものが……」
隣でセレスが顔を青くしている。
(後で薬を渡しておきましょう……)
シグレ自身色々とやらかしている自覚はあるがトラブルが転がり込んでくるのだから仕方がない。
「ほう、無窮まで行ったか、やはりな」
「そんなにすごいものなんですか?」
「ああ、我々に匹敵すると思えばいい」
「聞きたいことは色々あるが、今は辞めておこう」
「それはそうとお主、それ、神器じゃな?」
スキルをもらい、茶を飲みながら雑談に耽っていたところ、フツヌシノカミが座布団の隣に置いておいた阿修羅骨刀を指さしそういった。
「タケミカヅチがお主を襲った時に装備していた剣、あれは儂じゃ。タケミカヅチが振るう儂をたとえ折られようが受け流すなど、神器以外ありえんわ」
「正直お前の技術も大きいがな」
「そうですか。確かにこの剣は神器です。呪い付きですがね」
「じゃろうな、それはそういう神から作り出されたものじゃ。それこそ、世界を滅ぼす災厄と言っていいくらいの、な」
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より素早く、効率的に、敵を殺すためだけのモノ
ソレニ感情ハ無ク、希望ナド無イ。
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