邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 丗壱

SS一章 『妹達の二人旅』


ところ変わって鉱山の第三階層、皐月達一行はようやく呪いから解放され、魔石が散乱する魔石倉庫にて休息をとっていた。

「ハァ…ハァ…サイールドめ…最後の…最後に…あんな隠し玉を…」

ギルドマスターは床に経たり込み、息を荒らげながら愚痴を吐く。

「時間稼ぎが目的なのだとしたら、この先で何かが進行、もしくは既に終了してしまっているかも知れませんね」

「急がないと!」

「そうですな…皆様、ポーションです。お飲みください」

クーリから差し出されたポーションを飲み干して息を整えた一行は装備などを点検し第四階層へと進んでいく。

「ん?ちょっと待ってくれ」

第四階層への道のり、幾度目かのモンスターとの遭遇を乗り越えた時に、ギルドマスターがそう言ってペンダントを取り出した。

「なんですか?」
「地上から連絡だ。一応確認しておきたい」

そう言いながらギルドマスターはペンダントトップの蓋を開き、それを耳に当てた。

「なんだ?なにがあったんだ?…ああ……ああ…なに!?わかった、今すぐ行く!どうにか持ちこたえろ!」

途中から人が変わったかのように怒鳴り出したギルドマスターはそれだけ言うと蓋を閉めて胸にペンダントをしまい、3人に声をかける。

「敵の狙いは地上だ!今すぐ地上に戻る!」

「え?え?ちょっと待っ」
「行きますよ遊理ちゃん!」

そうして、街へと向けて一行は走り出した。


『なんだ?何があったんだ?』

ギルドマスターが連絡に応答した時、地上では激戦が繰り広げられていた。

現状一番安全なはずの鉱山前にあるギルド支部の中からでも戦闘音が聞こえてくる始末である。

「ああ!やっと繋がった!何してたんですか!時間が無いので要件だけ伝えます!敵の狙いは地上です!すぐに戻ってきてください!」

『なに!?わかった、今すぐ行く!どうにか持ちこたえろ!』

そこまで言って通信は切断された。

「全員聞け!もう少しでギルドマスターが戻ってくる!それまで持ちこたえるんだ!」

そう言いながら、副ギルドマスターは愛用の双剣を持って、乱戦へと飛び込んでいった。


間に合うかな?

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コメント

  • ノベルバユーザー208148

    サイドストーリー長過ぎでしょ。長く書きたいならスピンオフにでもして別作品で出せばいいのでは?

    1
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