邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 廿陸

SS一章 『妹達の二人旅』


約五時間後

「緊張を解くな!いつ奴らが来ても対応できるようにしろ!」

「ああ!」

「おい待て!一人いなくなってるぞ!」

「何!?全員点呼だ!人数を確認しろ!」

そうして鉱山警備の者達は点呼を始めるが、ある一定の頻度で点呼が途切れる。

「どうしたんだ!?」

大声でリーダーの男が問いかけると、悲痛な叫びをあげながら近くの男が話し出す。

「消えた男…ガードルは…俺の仲間のガードルは…死んじまった」

「何?証拠はあるのか?」

リーダーが疑問に思うのも当然である。なにせ周囲は見晴らしのいい広場だし、何よりいなくなったというだけで血痕や落し物など証拠となるものが残っていないのである。

「あ…ああ…あいつは死んじまったよ。なにせ、これが反応してねぇんだ…」

そう言って男は黒く染まった野球ボールほどの大きさの水晶球を取り出してリーダーに見せる。 

「なんだそりゃ?」

「比翼の石だ。魔力を流すと番となる連理の石に反応する。そして、持ち主が死ぬともう一方がこういう風に黒く染まっちまうんだ」

たしかにそれが反応しないということは何よりの証拠であろう。そう判断したリーダーはすぐさま新たな命令を下した。

「全員今から二人組ツーマンセルで警備に当たれ!単独行動は死にたくなけりゃ絶対にするなよ!いいな!」

周囲の冒険者達が応!と答え二人組を作っていく。

「全員気合い入れ直せ!ここで生き残って国から金を搾り取るぞ!」

「オォォォォォォォォォオォ!」

野太い叫び声とともに、冒険者たちは気合を入れ直すのであった。


最近短い。すいません!
話的にここで切らなきゃあれなので…
次回、狩人(残党狩りの人)side

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