邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 拾捌

SS一章 『妹達の二人旅』


元冒険者のクーリの知識に驚きつつ、一行は敵のいなくなった第二階層を歩いていた。

「あ、そこ岩に見せかけた罠があります」
「ありがとうございます」

ゴーレムなどのいた場所の地面は荷重反応型の罠が敷き詰められていたのだが、元盗賊のクーリが罠を見抜いてくれるため、殆ど罠にかかる危険はなくなっていた。

「しっかし犯人も相当用心深いやつだな、普通ここまでやるか?」

「やらないでしょうね…
並々ならぬ警戒心が見え隠れしてます。なにかトラウマでもあるのか…もしかしたら誰かの知人かも知れませんよ?」

「おいおい、冗談キツイぜ」

「いえ、割とあり得る結論ですよ。丁度いいので少し休みましょうか」

クーリのその一言で遊理が土魔法を使って地面をならし、皆がそこに座り込んでクーリの話を聞く。

「まず、今回の事件にはひとつ誰もが抱いた疑問があります。それは、『何故、鉱山に入れたのか?』ということです」

「確かに、あの警備を知っているものならそう思うだろうし、事実として外壁に破壊された痕跡はない、だが、お前の言う通りそれではどうやってあの警備掻い潜ったのかってところや、どうやってゴーレムを生産したのかに疑問が残る」

「しかし、その疑問はある仮定によって一挙に氷解します」

「ところでギルドマスター、硬度の高い魔導金属ミスリルの採掘には魔石を使った爆弾を使いますよね?」

「……ああ、それ用の魔石倉庫がある」

それっきりギルドマスターは口を噤み、クーリはお茶をすすりながら一息置いたあとにその仮定を告げた。

「関係者、それも魔導金属ミスリルの採掘用の魔石倉庫を開放できるほど立場の高いものならば、疑問点を全てクリア出来る」

「……で

「ああお茶美味しい!」

「「「グハッ!」」」

遊理を除いた全員が等しく地に倒れ伏した。

「シリアスムードが一瞬にして蒸発した!?」

「自重してくださいよ遊理ちゃん!」

「何ともまぁ…自由なものですなぁ」

上からギルドマスター、皐月、クーリである。

「あ、なんか称号ゲットしたよ!
『シリアスブレイカー』だって!」

「「「ああ…」」」

全員が納得してしまった。

死んでしまったシリアスさんを弔いつつ、一行は進んでいく。


はい、いうことは無い

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