邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 拾伍

SS一章 『妹達の二人旅』


「ここが…」

扉から鉱山に入り、ギルドマスターを待つ三人は、皆一様にして感嘆の息を吐く。
眼前に広がるのは巨大な空間。
天井は50mほどの高さであり、壁は大量のランタンが吊るされ、揺れる炎が岸壁を等間隔に照らしている。

整備された坑道は横道が大量に存在し、そこでは鉱夫やプレイヤーが採掘しているのが見て取れる。

「お?あんたらも鉱石の採掘に来たのか?災難な時期に来ちまったな!下に降りると危ないからここら辺で採掘しろよ!」

そんな風に周囲を見渡していると初心者だと思ったのかタンクトップ姿で黄色いヘルメットをかぶった鉱夫風の男が話しかけてきた。

「おじさん!ここはどんな鉱石が出るの?」

「ここは基本的に鉄や銅、石炭なんかだな、魔導金属ミスリルはここじゃあ当然出ないしその階層にはまだ行けない。金や銀も五層から取れるんだが、二層より下は今モンスターの大量発生で立ち入り禁止になってるんだ。まあ一層だけでも十分に広いし、今の鍛治士の腕では金や銀は加工できないから問題はないんだがな。まあこんなもんか?」

ガハハと笑いながら情報を教えてくれて去っていった男に対し、遊理は少しのお金を握らせて奥へと進もうとすると、肩に手が置かれた。

「私を置いていく気か?」
「ヒッ!?」

遊理がギ、ギギ…と油のさされていないブリキ人形のようなぎこちない動きで振り向くと、そこには瞳のみが笑っておらず、他は満面の笑みでギルドマスターが立っていた。

「ハ、ハハー…そ、ソンナワケナイジャナイデスカー…ハハ…」

血の気がひいた顔で遊理がそう言うと、今までの怖い笑顔は何処へやら満面の笑みでギルドマスターが歩き出した。

「ん?何してるんだ?置いていくぞ?ここにモンスターは出ないし、二層くらいなら鉱夫でも倒せる雑魚ばかりだ。奥まで行かないと調査の意味がないだろう?」

そう言って坑道をまっすぐ進んでいくギルドマスターに一行は慌ててついていくのであった。


はい、次二階層

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やっと合宿終わった( f ‘∀‘ )fヤッタゼ!
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皆様のおかげでクロシヲの豆腐メンタルは未だ崩れずにいられます。
これからも頑張るので呼んでくださいお願いします何でもしますから(サイドストーリーとかの御要望ありましたらコメントいただければ採用するかもしれません(すぐにでは無いですが…いやほら長くなると本編が…ね?))

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