邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 拾壱

SS一章 『妹達の二人旅』


「さて、まずはどこまで知っているか確認させてもらおう」

応接室へと通され、座ると同時にギルドマスターからの質問が飛んでくる。

「我々が知っているのは、鉱山にて大量のモンスターが出現し、現在鉱山奥地が閉鎖されているということだけです」

質問をしっかり予測していたのかクーリ淀みなく返答をする。

「あいわかった。言っておくが、わしらも同程度の情報しかもっとらんから期待せんでおくれ。今わかってるのはその情報と、少なくともダンジョンではないということだけじゃな」

ダンジョン__
それは魔物を生み出す魔境にして、古の叡智の結晶が眠る神秘の墓所。

基本的には大量の魔力が一箇所に短期間で集まるとダンジョンコアと呼ばれるものが生成され、周囲を飲み込んでダンジョン化させていく。
また、出現する魔物の種類は環境に左右される。
なので草原型のダンジョンや、海そのものがダンジョンであることもある。
ここの鉱山がダンジョン化したのならば出現するのは土塊人形マッドマリオネットやゴーレムなどの土や金属に関係するモンスターなのに、出現するモンスターにその特徴はない。
そしてなにより、ダンジョン・・・・・の侵食・・・は止まらない・・・・・・
時間が経つと同時に周囲を侵食し、自らに取り込む。
草原型などはそのまま周囲の大地を飲み込み、建造物型は内部が拡大する。
そう。するのだが…

「今回はダンジョンの侵食ではないようでな。最初に確認した範囲から拡大していないんじゃ」

そんなわけでここモルテンの冒険者ギルドは現在起こっている問題の元凶はダンジョンではないと判断したのだった。

「であれば、何か強大な魔物でも誕生したか、人為的に仕組まれたかのどちらかでしょうな」

魔導金属ミスリルなどが存在する関係上、鉱山内部は土精霊が多く、また魔力も遥かに外界と比べたら多い。

そのため定期的に泥人形マッドパペットなどの魔物が出現するのだが__

「いや、間引きはしていたからそれはないじゃろう。新たな空間の発見情報もないしな」

常日頃から間引いておけば強い魔物は産まれないし、弱いモンスターは鉱夫の鶴嘴で砕けるため、この線は限りなく薄いだろう。

「残りは人為的な細工、ですか。
とりあえず現場に向かってみましょう」

そういった皐月に全員が同調し、応接室から出ていった


はい、次回多分鉱山

今日からクロシヲは合宿に行くので投稿日時が間違っていても四日ほど修正できません。更新は多分止まらないのでご安心ください。

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(IDはあらすじにあります)

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