邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
SS 妹達の二人旅 壱
今回から皐月&遊理のサイドストーリー的なあれが入ります。
シグレは多分出ないしチート要素もそこまでありません
どうでもいいなら飛ばしてどうぞ
時間軸的には本編でシグレが白い廊下を探索しているあたりです。
彼女たちもだんだん『普通』から離れていくのでしょうか…
それでは
SS一章『妹達の二人旅』
開幕です
「よっし!今日もレベリング始めようか!」
「そうですね。お兄様に追いつかないまでも支えられるように頑張りましょう」
魔法使い系のキャラなのに拳を打ち鳴らす遊理に、弓を構える皐月が同調した。
 「叫喚の雨雲」
遊理が魔法を詠唱し、水魔法が発動する。
天に向けたその手からは灰色の雨雲が立ち上り、周辺一帯に雨が降り注ぐ。
現在のフィールドは荒野と砂漠の境目、よって警戒すべき敵は炎蜥蜴や蠍など、両者ともに隠密性能は高いのだが、雨に触れた生物の居場所および形状をマップに投影するという結界に近いこの魔法にはその隠密性は意味をなさない、そして両者とも防御能力は低いため発見できれば美味しい獲物なのである。
「12時の方向に蠍の大群、多分巣穴かな」
砂漠や荒野といったフィールドには稀に洞窟のような場所があり、そこからモンスターが湧くするため、いい狩場であり死の危険を孕んだ場所である。
ちなみに巣穴とは初発見者が名付けた名前なのだとか。
「ではそちらに向かいましょうか」
何のためらいもなく2人は12時の方向へと進軍していく。
ージョブレベルがアップしましたー
「やったぜ」
ちなみに現在の2人のレベルは25、攻略組が大体23なので突出しているといっていい、しかし、だとしても巣穴は危険な場所であり、紙耐久の後衛職が2人だけでいく場所ではないのだ。
しかしそんなことは関係ないとばかりに巣穴にたどり着いた2人は、出てきた蠍を経験値に変えつつ遊理は自身の最大最強の攻撃を発動する。
「魔術書の極意 圧縮火球」
生み出されたものは、小さな炎、1mmにも満たないその火球は、炎であれば当然発散するはずの熱を、光を一切発散せずに穴の底へと落ちていき
「解放」
そのひとことで、弾け、膨れ上がり、限界まで圧縮された暴虐の炎を解き放った。
タネは簡単、心器である。
遊理に与えられたのは、『魔導目録』
魔法の全てを知る力
レベルの上昇とともに能力が追加され、スキルを持っていなくとも全ての魔法がいずれは使用可能になる。
今使ったのは数あるこの心器の能力である『魔術書の極意』の『魔法圧縮』である。
これは魔法が世界に及ぼす影響を最小限にするために極限まで圧縮するだけ、しかし、それは全く無駄なエネルギー消費がないということである。
その結果が、下級魔法の一つである火球による眼前の現象である。
「行け!『鏡の中の大英雄』」
皐月がそう叫ぶと、巨大な鏡が皐月の前に現れ、なかからシグレと瓜二つの姿をした男が現れ、崩落した洞窟へと入っていく
「よし、かえろっか」
「ええ」
これこそが2人が後衛2人というおかしな構成で攻略組の先を行く理由の最たるものが皐月の心器である『鏡の中の大英雄』である。
その効果は、他人の歪な双子を作り出すこと。
1人しか生み出せなかったり、装備自体は複製できない、本人の許可がなければ使用できないなど欠点はあるが、その性能はそれらの欠点を補ってあまりあるものである。
なんと、生み出した歪な双子はもととなったもののスキルをそのまま使えるのである。
流石にステータスは減少するし、MPなどは皐月に依存するが固有スキル以外ならば自由に発動できるしとまさにぶっ壊れなのであった。
そしてシグレの歪な双子が蠍を狩り終えて消える頃には、また次の巣穴に火球が投げ込まれていた。
はい、すでに普通じゃなかったよ
今回は心器の紹介回みたいなあれ、次回から本格的にサイドストーリーが始まります
ちなみに2人がシグレクエストに参加しなかったのはシグレにとめられたからです
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
シグレは多分出ないしチート要素もそこまでありません
どうでもいいなら飛ばしてどうぞ
時間軸的には本編でシグレが白い廊下を探索しているあたりです。
彼女たちもだんだん『普通』から離れていくのでしょうか…
それでは
SS一章『妹達の二人旅』
開幕です
「よっし!今日もレベリング始めようか!」
「そうですね。お兄様に追いつかないまでも支えられるように頑張りましょう」
魔法使い系のキャラなのに拳を打ち鳴らす遊理に、弓を構える皐月が同調した。
 「叫喚の雨雲」
遊理が魔法を詠唱し、水魔法が発動する。
天に向けたその手からは灰色の雨雲が立ち上り、周辺一帯に雨が降り注ぐ。
現在のフィールドは荒野と砂漠の境目、よって警戒すべき敵は炎蜥蜴や蠍など、両者ともに隠密性能は高いのだが、雨に触れた生物の居場所および形状をマップに投影するという結界に近いこの魔法にはその隠密性は意味をなさない、そして両者とも防御能力は低いため発見できれば美味しい獲物なのである。
「12時の方向に蠍の大群、多分巣穴かな」
砂漠や荒野といったフィールドには稀に洞窟のような場所があり、そこからモンスターが湧くするため、いい狩場であり死の危険を孕んだ場所である。
ちなみに巣穴とは初発見者が名付けた名前なのだとか。
「ではそちらに向かいましょうか」
何のためらいもなく2人は12時の方向へと進軍していく。
ージョブレベルがアップしましたー
「やったぜ」
ちなみに現在の2人のレベルは25、攻略組が大体23なので突出しているといっていい、しかし、だとしても巣穴は危険な場所であり、紙耐久の後衛職が2人だけでいく場所ではないのだ。
しかしそんなことは関係ないとばかりに巣穴にたどり着いた2人は、出てきた蠍を経験値に変えつつ遊理は自身の最大最強の攻撃を発動する。
「魔術書の極意 圧縮火球」
生み出されたものは、小さな炎、1mmにも満たないその火球は、炎であれば当然発散するはずの熱を、光を一切発散せずに穴の底へと落ちていき
「解放」
そのひとことで、弾け、膨れ上がり、限界まで圧縮された暴虐の炎を解き放った。
タネは簡単、心器である。
遊理に与えられたのは、『魔導目録』
魔法の全てを知る力
レベルの上昇とともに能力が追加され、スキルを持っていなくとも全ての魔法がいずれは使用可能になる。
今使ったのは数あるこの心器の能力である『魔術書の極意』の『魔法圧縮』である。
これは魔法が世界に及ぼす影響を最小限にするために極限まで圧縮するだけ、しかし、それは全く無駄なエネルギー消費がないということである。
その結果が、下級魔法の一つである火球による眼前の現象である。
「行け!『鏡の中の大英雄』」
皐月がそう叫ぶと、巨大な鏡が皐月の前に現れ、なかからシグレと瓜二つの姿をした男が現れ、崩落した洞窟へと入っていく
「よし、かえろっか」
「ええ」
これこそが2人が後衛2人というおかしな構成で攻略組の先を行く理由の最たるものが皐月の心器である『鏡の中の大英雄』である。
その効果は、他人の歪な双子を作り出すこと。
1人しか生み出せなかったり、装備自体は複製できない、本人の許可がなければ使用できないなど欠点はあるが、その性能はそれらの欠点を補ってあまりあるものである。
なんと、生み出した歪な双子はもととなったもののスキルをそのまま使えるのである。
流石にステータスは減少するし、MPなどは皐月に依存するが固有スキル以外ならば自由に発動できるしとまさにぶっ壊れなのであった。
そしてシグレの歪な双子が蠍を狩り終えて消える頃には、また次の巣穴に火球が投げ込まれていた。
はい、すでに普通じゃなかったよ
今回は心器の紹介回みたいなあれ、次回から本格的にサイドストーリーが始まります
ちなみに2人がシグレクエストに参加しなかったのはシグレにとめられたからです
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