邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百二十五話 決着の一日前
6章 玩具は盤上で踊る
「ただいま戻りました」
「そうか、早くこっちにきて座れ」
シグレが図書館へ帰った時にはもうセフィロも起きており、図書館の一室で何やら白銀の鎧を着た男たちと話しているところだった。
言われた通りに席につこうとすると、アリスから念話がかかってきた。
『本国に確認してみたけど、黒が持ち帰ったとされる賢者の石(らしきもの)はまだ献上されていないみたい、つまり…
『“黒”の人間がまだそれを所持している?』
『そ、私はこの件が終わったらそれを調べてみる。だから、君と冒険に行くのはもうすこし先になっちゃうけどあの魔法なんなのか教えてね!?ハァハァ』
「……エイッ」
セフィロがいきなり変な動きをしだしたアリスを相手方にみられることなくチョップで抑えてみせた。
素晴らしい。
「では本題に入ろう。単刀直入に聞くが、本部の場所はわかったのか?」
「それについてはこいつが知っとる」
そう言いながらセフィロはシグレに振り向く。
同時に相手もシグレの方を見据える。
「だれだこの男は」
「わしの弟子じゃよ。今回手伝ってもらったんじゃ」
「なるほど。では話を聞かせてもらえるかね?」
「ええ」
数時間後
「と…まあそんな感じで手に入れたのがこれです。すでに呪いなどがないことはわかっているので手にとってもいいですよ?」
とりあえず物事の始まりから一通り説明して、道化に押し付けられたチケットを見せる。
ちなみに解析の結果としてシグレの任意で何人でも同時に転移することが可能であることがわかった。
受けとった者はそれを様々な角度から調べたり、魔法使い然としたローブを着たものを呼び寄せて何か魔法をかけたりした後、シグレにそれを返してくる。
「では出発は明日の早朝にしよう。各員は用意をしておいてくれ」
そう言うとどこかのバックドアを通ってぞろぞろと男たちは消えていった。
「さてさて…明日の早朝かぁ…どうなるのかなぁ?」
そう言いながら道化は盤上で手をいじる。
今や星真珠の歩兵はすでに全滅しており、残っているのは王と女王、騎士二体に城が一。
黒曜石の駒も歩兵が二、城一、騎士二、女王、王だけである。
決着の時は、刻一刻と迫っていた。
次回から本部襲撃です。
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
いいね1400ありがとうございます!
このごろすごい増えて嬉しい
あと、祝150話!ここまで続けてこれたのも皆様のおかげです!
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「ただいま戻りました」
「そうか、早くこっちにきて座れ」
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『“黒”の人間がまだそれを所持している?』
『そ、私はこの件が終わったらそれを調べてみる。だから、君と冒険に行くのはもうすこし先になっちゃうけどあの魔法なんなのか教えてね!?ハァハァ』
「……エイッ」
セフィロがいきなり変な動きをしだしたアリスを相手方にみられることなくチョップで抑えてみせた。
素晴らしい。
「では本題に入ろう。単刀直入に聞くが、本部の場所はわかったのか?」
「それについてはこいつが知っとる」
そう言いながらセフィロはシグレに振り向く。
同時に相手もシグレの方を見据える。
「だれだこの男は」
「わしの弟子じゃよ。今回手伝ってもらったんじゃ」
「なるほど。では話を聞かせてもらえるかね?」
「ええ」
数時間後
「と…まあそんな感じで手に入れたのがこれです。すでに呪いなどがないことはわかっているので手にとってもいいですよ?」
とりあえず物事の始まりから一通り説明して、道化に押し付けられたチケットを見せる。
ちなみに解析の結果としてシグレの任意で何人でも同時に転移することが可能であることがわかった。
受けとった者はそれを様々な角度から調べたり、魔法使い然としたローブを着たものを呼び寄せて何か魔法をかけたりした後、シグレにそれを返してくる。
「では出発は明日の早朝にしよう。各員は用意をしておいてくれ」
そう言うとどこかのバックドアを通ってぞろぞろと男たちは消えていった。
「さてさて…明日の早朝かぁ…どうなるのかなぁ?」
そう言いながら道化は盤上で手をいじる。
今や星真珠の歩兵はすでに全滅しており、残っているのは王と女王、騎士二体に城が一。
黒曜石の駒も歩兵が二、城一、騎士二、女王、王だけである。
決着の時は、刻一刻と迫っていた。
次回から本部襲撃です。
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