邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百十一話 クエスト発注
6章 玩具は盤上で踊る
「とりあえずクエストをだしにいきましょうか。道わかる?」
「ええ」
道どころかここはギルドの資料室に繋がっているのだが、アリスはそれを知らないようである
「案内して」
「わしは色々準備をしておくぞ」
「わかりました。それでは」
セフィロの話を聞きつつ図書館の書架の間を抜け、資料室への扉へと向かう。
隣のアリスが困惑した顔で
「ちょっちょっと!なんで図書館の中を進んでるのよ、外に出ないとダメじゃない!」
聞いてくるが、
「まあまあ、もうすぐつくので」
とシグレが子供相手のようにたしなめている。
扉の前に到着したシグレは、セフィロから教えてもらった通りに本を動かすと、本棚が横にずれ、魔法陣が現れた。
「そうか、ここがギルドに繋がっているのね」
シグレは頷くだけで肯定の意を示し、魔法陣の中に足を踏み入れ、冒険者ギルド資料室へと転移した。
「へ〜、セフィロはこんなとこにもバックドアを繋げていたのね。あ!セフィロの論文がある!」
「ここは冒険者ギルド資料室です。あと論文は持って行ったらなぜか回収されたのですが、なぜでしょうか?」
そう聞かれたアリスは、顎に手を当てて考える動作をしたあと、
「わかんない!」
と笑顔で言い放った。
とりあえずギルドホールに出て行くと多数のプレイヤーの視線が全てシグレに、というか隣のアリスに向けられた。
「クエストってどうやって出すの?」
「確かそれ専用の受付があったはずですが…あ、あれですね」
クエスト受注カウンターの奥の人気のあまりない受付を指差す。
そこにはクエスト発注カウンターと書かれており、白衣を着た老人がクエストを発注していた。
「長くてすまんかったのう」
用事が終わったのか老人は2人に声をかけ、いえ、と言わせる間も無くギルドから出て行った。
「クエストの発注でしょうか?」
「はい」
そう答えたのはアリスである。
すると受付嬢は一気にテンションが下がった顔で、
「今回はなに?薬草集め?お花摘みの護衛?その程度で毎回ギルドを煩わせないでもらえるかしら?」
「私、こういうものなんですが」
「はぁ?どうせ男爵家かなんかの…ってえぇ!?王家の紀章!?」
呆れたようにアリスが一枚のカードを見せると、受付嬢は乾いた声を出して固まってしまった
「ッハッ!ギルド長に知らせないと!」
唐突に目を覚ました受付嬢は2人に何も言わず矢のように奥へと消えて行った。
しばらくするとギルド長がやってきて、アリスに事情を聞き、クエストを発注した。
「どうだ小僧、また一戦やらないか?」
「遠慮しておきます」
「ああそうだ。ギルド職員の規律を守れなかったあの受付嬢は今日で最後の仕事にしておくから安心しろ」
「王家の使者に無礼な態度をとったからですか?」
「いや?平民が相手でも同じことをするさ、それがルールだ」
よくわからないかい、ふたたび
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なんか最近いいねめっちゃ増えて嬉しい
そんな感じでいいね860ありがとうございます!
これからもご愛読お願いします!
「とりあえずクエストをだしにいきましょうか。道わかる?」
「ええ」
道どころかここはギルドの資料室に繋がっているのだが、アリスはそれを知らないようである
「案内して」
「わしは色々準備をしておくぞ」
「わかりました。それでは」
セフィロの話を聞きつつ図書館の書架の間を抜け、資料室への扉へと向かう。
隣のアリスが困惑した顔で
「ちょっちょっと!なんで図書館の中を進んでるのよ、外に出ないとダメじゃない!」
聞いてくるが、
「まあまあ、もうすぐつくので」
とシグレが子供相手のようにたしなめている。
扉の前に到着したシグレは、セフィロから教えてもらった通りに本を動かすと、本棚が横にずれ、魔法陣が現れた。
「そうか、ここがギルドに繋がっているのね」
シグレは頷くだけで肯定の意を示し、魔法陣の中に足を踏み入れ、冒険者ギルド資料室へと転移した。
「へ〜、セフィロはこんなとこにもバックドアを繋げていたのね。あ!セフィロの論文がある!」
「ここは冒険者ギルド資料室です。あと論文は持って行ったらなぜか回収されたのですが、なぜでしょうか?」
そう聞かれたアリスは、顎に手を当てて考える動作をしたあと、
「わかんない!」
と笑顔で言い放った。
とりあえずギルドホールに出て行くと多数のプレイヤーの視線が全てシグレに、というか隣のアリスに向けられた。
「クエストってどうやって出すの?」
「確かそれ専用の受付があったはずですが…あ、あれですね」
クエスト受注カウンターの奥の人気のあまりない受付を指差す。
そこにはクエスト発注カウンターと書かれており、白衣を着た老人がクエストを発注していた。
「長くてすまんかったのう」
用事が終わったのか老人は2人に声をかけ、いえ、と言わせる間も無くギルドから出て行った。
「クエストの発注でしょうか?」
「はい」
そう答えたのはアリスである。
すると受付嬢は一気にテンションが下がった顔で、
「今回はなに?薬草集め?お花摘みの護衛?その程度で毎回ギルドを煩わせないでもらえるかしら?」
「私、こういうものなんですが」
「はぁ?どうせ男爵家かなんかの…ってえぇ!?王家の紀章!?」
呆れたようにアリスが一枚のカードを見せると、受付嬢は乾いた声を出して固まってしまった
「ッハッ!ギルド長に知らせないと!」
唐突に目を覚ました受付嬢は2人に何も言わず矢のように奥へと消えて行った。
しばらくするとギルド長がやってきて、アリスに事情を聞き、クエストを発注した。
「どうだ小僧、また一戦やらないか?」
「遠慮しておきます」
「ああそうだ。ギルド職員の規律を守れなかったあの受付嬢は今日で最後の仕事にしておくから安心しろ」
「王家の使者に無礼な態度をとったからですか?」
「いや?平民が相手でも同じことをするさ、それがルールだ」
よくわからないかい、ふたたび
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