邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百九話 作戦会議
6章 玩具は盤上で踊る
「そういえば、アリスさんって王国とのパイプを持っているんですか?」
髪の毛をいじるアリスにシグレは疑問をぶつける。
「ええ、そうよ。これでも私、王都で一番の魔法研究家なんだから!」
「そのアホな性格のせいで損ばかりしとるがな」
必死にない胸を張るアリスとそれにチャチャを入れるセフィロは、長年の付き合いを感じさせるものだった。
閑話休題
「さて、作戦会議を始めるわよ」
地図を用意し、そこにアリスが魔法で印をつけていく
「赤丸が奴らのアジトで、作戦での騎士団の初期位置が黒丸のところよ。
今回私たちが担当するのは騎士団が到着するまでに敵の本陣を見つけ、騎士団が到着したら一緒に乗り込み、制圧することよ。
ただ、騎士団は始まりの町以外の支部を潰しながらくるから最低二日はかかるわ。ちなみに本部の位置はこの町の周辺だと思うわ、支部が極端に多いし、一番人や薬の搬入が激しいからね。」
「ふむ、となると冒険者には支部の制圧や取りこぼしの討伐などが主な依頼となるのか?」
腕を組んで聞いていたセフィロの質問にアリスは淀みなく答える。
「ええ、そうね。一部の冒険者には指名依頼を出すけれど」
「というわけで、受けてくれるかしら?報酬は弾むわよ?」
ー『外法の所業』が発生しました。受託しますか?ー
ーY/Nー
ーYー
ー『外法の所業』を受託しましたー
「ええ、よろこんで」
それを着てセフィロとアリスはホッとしたような顔で紅茶を口に含む
「さて、受けていただいたところでより細かい部分の作戦会議をしていきたいのだけれど…いいかしら?」
沈黙で肯定を示すセフィロとは逆に、シグレは声を上げた。
「ちょっと待ってください、これって使えますかね?」
そう言ってシグレはアイテムボックスの中からいつぞやの無線機と地図を取り出す。
「『改良型魔力式無線機』と『冒険者の地図』です。無線機の方はこのように耳にかけることで戦闘中はキーワードを言うか念じるだけで特定の相手または複数人と念話ができます。地図の方は魔力を登録した人間が歩いた場所がマッピングされるというものです」
「「な…」」
説明を聞いた2人はその場で硬直する。
鑑定で薄々わかっていたとはいえやはり改めて聞かされるとかなりショックがある。
まあ無理もないのだが。
シグレが出した二つのものは下手しなくてもこの世界の戦争のやり方を大きく変えることになるからだ。
両方とも数多の利用法があるのである。採用しない理由がなかった。
「はい、これは採用よ!ハァハァ!」
「やめておけ…採用には賛成じゃがいまは貴様の趣味を優先していい時ではない」
いきなり飛びかかろうとしたアリスの首をつかんで拘束するセフィロから、本日何度目かのため息が漏れた。
「おぬし、これを軍の将校などに見せるなよ…国の総力を挙げて捕まえにくるからな」
「心得ております」
「どうだか…ああ、あと量産を頼む」
「かしこまりました」
 〖プレイヤーの皆様におしらせします。セリオス大森林 東のボス 変異種『デモニックカズラ』をPT『黒鉄』の方々が討伐しました。それにより、新たなフィールドが解放されます〗
はい、ぶっ壊れ魔道具
やっと少しは彼らは報われたのだ
方角間違ってるかも知らん
誤字脱字や作品へのご意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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「そういえば、アリスさんって王国とのパイプを持っているんですか?」
髪の毛をいじるアリスにシグレは疑問をぶつける。
「ええ、そうよ。これでも私、王都で一番の魔法研究家なんだから!」
「そのアホな性格のせいで損ばかりしとるがな」
必死にない胸を張るアリスとそれにチャチャを入れるセフィロは、長年の付き合いを感じさせるものだった。
閑話休題
「さて、作戦会議を始めるわよ」
地図を用意し、そこにアリスが魔法で印をつけていく
「赤丸が奴らのアジトで、作戦での騎士団の初期位置が黒丸のところよ。
今回私たちが担当するのは騎士団が到着するまでに敵の本陣を見つけ、騎士団が到着したら一緒に乗り込み、制圧することよ。
ただ、騎士団は始まりの町以外の支部を潰しながらくるから最低二日はかかるわ。ちなみに本部の位置はこの町の周辺だと思うわ、支部が極端に多いし、一番人や薬の搬入が激しいからね。」
「ふむ、となると冒険者には支部の制圧や取りこぼしの討伐などが主な依頼となるのか?」
腕を組んで聞いていたセフィロの質問にアリスは淀みなく答える。
「ええ、そうね。一部の冒険者には指名依頼を出すけれど」
「というわけで、受けてくれるかしら?報酬は弾むわよ?」
ー『外法の所業』が発生しました。受託しますか?ー
ーY/Nー
ーYー
ー『外法の所業』を受託しましたー
「ええ、よろこんで」
それを着てセフィロとアリスはホッとしたような顔で紅茶を口に含む
「さて、受けていただいたところでより細かい部分の作戦会議をしていきたいのだけれど…いいかしら?」
沈黙で肯定を示すセフィロとは逆に、シグレは声を上げた。
「ちょっと待ってください、これって使えますかね?」
そう言ってシグレはアイテムボックスの中からいつぞやの無線機と地図を取り出す。
「『改良型魔力式無線機』と『冒険者の地図』です。無線機の方はこのように耳にかけることで戦闘中はキーワードを言うか念じるだけで特定の相手または複数人と念話ができます。地図の方は魔力を登録した人間が歩いた場所がマッピングされるというものです」
「「な…」」
説明を聞いた2人はその場で硬直する。
鑑定で薄々わかっていたとはいえやはり改めて聞かされるとかなりショックがある。
まあ無理もないのだが。
シグレが出した二つのものは下手しなくてもこの世界の戦争のやり方を大きく変えることになるからだ。
両方とも数多の利用法があるのである。採用しない理由がなかった。
「はい、これは採用よ!ハァハァ!」
「やめておけ…採用には賛成じゃがいまは貴様の趣味を優先していい時ではない」
いきなり飛びかかろうとしたアリスの首をつかんで拘束するセフィロから、本日何度目かのため息が漏れた。
「おぬし、これを軍の将校などに見せるなよ…国の総力を挙げて捕まえにくるからな」
「心得ております」
「どうだか…ああ、あと量産を頼む」
「かしこまりました」
 〖プレイヤーの皆様におしらせします。セリオス大森林 東のボス 変異種『デモニックカズラ』をPT『黒鉄』の方々が討伐しました。それにより、新たなフィールドが解放されます〗
はい、ぶっ壊れ魔道具
やっと少しは彼らは報われたのだ
方角間違ってるかも知らん
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