邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第九十八話 報告
6章 玩具は盤上で踊る
「転移」
目的であった料理の補充や、スキルのレベル上げができたので一応の目的は果たしたシグレは、次の日に捜査の進捗やらを聞くためにルルイエに転移した。
『いらっしゃい』
「よくきたな」
二つの声が重なる
「お邪魔します。それで、捜査の進捗はいかがでしょうか」
挨拶とともになされた質問に対してダゴンはばつが悪そうに渋面を作った
「残念ながら、ほとんど何も見つけられなかった」
お手上げだ。とでもいうように諸手あげたダゴンに対し、シグレは問いを投げかける
「ほとんど、ということは何か見つかったのですね?」
それに対しダゴンはかぶりを振って否定する
「と言っても他の邪神が動き出してることがわかっただけだ。正直言ってクトゥルフ神話なのかすらわからん」
「場所は?」
「君が転移してきた町の西側、距離としては近めだな」
そういうとシグレは少し考えてから顔を上げて話し始めた。
「なるほど…そういうことでしたか…
すこしよろしいですか?これを伝えておきたい方がいるので」
そういうとすこし驚いたように瞳孔を開いたダゴンはすぐに落ち着いて返答する。
「ん?ああ、いいとも」
『すいませんフェンリル様、聞こえていますか?』
数秒の沈黙とともに相手からも念話が帰ってくる
『ああ、聞こえているよ。それで、なんのようだい?』
『杞憂かもしれないのですが、邪神が集落の近くで活動しているかもしれません』
狼の集落があるのは南の森の西端に近いところなのである、無視できるほど遠い距離ではない。
『…………いや、それは貴重な情報だ。ありがとう』
『一応言っておきますが、独断専行はやめてくださいね、フェンリル様が敵に回ろうものなら全滅必至なので』
『うっ………わかった……』
(あ、この人いますぐにでも行こうとしてましたね。危ない危ない)
「おい、いいか?」
「あ、はい」
「とりあえずこれで報告は以上だ。
何かやることがあるならここに残って存分にやるがいい」
「あ、はい、では存分に」
『私、ここの主人のはずなんだけどなぁ』
置いてけぼりにされるクトゥルフ様であった
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「転移」
目的であった料理の補充や、スキルのレベル上げができたので一応の目的は果たしたシグレは、次の日に捜査の進捗やらを聞くためにルルイエに転移した。
『いらっしゃい』
「よくきたな」
二つの声が重なる
「お邪魔します。それで、捜査の進捗はいかがでしょうか」
挨拶とともになされた質問に対してダゴンはばつが悪そうに渋面を作った
「残念ながら、ほとんど何も見つけられなかった」
お手上げだ。とでもいうように諸手あげたダゴンに対し、シグレは問いを投げかける
「ほとんど、ということは何か見つかったのですね?」
それに対しダゴンはかぶりを振って否定する
「と言っても他の邪神が動き出してることがわかっただけだ。正直言ってクトゥルフ神話なのかすらわからん」
「場所は?」
「君が転移してきた町の西側、距離としては近めだな」
そういうとシグレは少し考えてから顔を上げて話し始めた。
「なるほど…そういうことでしたか…
すこしよろしいですか?これを伝えておきたい方がいるので」
そういうとすこし驚いたように瞳孔を開いたダゴンはすぐに落ち着いて返答する。
「ん?ああ、いいとも」
『すいませんフェンリル様、聞こえていますか?』
数秒の沈黙とともに相手からも念話が帰ってくる
『ああ、聞こえているよ。それで、なんのようだい?』
『杞憂かもしれないのですが、邪神が集落の近くで活動しているかもしれません』
狼の集落があるのは南の森の西端に近いところなのである、無視できるほど遠い距離ではない。
『…………いや、それは貴重な情報だ。ありがとう』
『一応言っておきますが、独断専行はやめてくださいね、フェンリル様が敵に回ろうものなら全滅必至なので』
『うっ………わかった……』
(あ、この人いますぐにでも行こうとしてましたね。危ない危ない)
「おい、いいか?」
「あ、はい」
「とりあえずこれで報告は以上だ。
何かやることがあるならここに残って存分にやるがいい」
「あ、はい、では存分に」
『私、ここの主人のはずなんだけどなぁ』
置いてけぼりにされるクトゥルフ様であった
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