邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

後日談 驚嘆、もしくは畏敬

サバイバル終了から約一週間後のお話です


肌寒い早朝の森の中で、皐月は赤くなった頰を抑える。

「はぁぁぁぁぁぁ…いつ見てもお兄様は…」

「こらこら皐月、戻ってきなさーい。今一応最前線にいるんだからね」

最前線のフィールドにいるにもかかわらず録画していた兄の動画を見て感動して泣き崩れる皐月を遊理は注意する。

言っても聞かないことはわかっているし戦闘になったら中断してくれるので、形式上言っているにすぎない。
というか本音を言えば遊理だって同じことをしたいのだが少しでもシグレに近づきたい2人は森の中で黙々とレベリングに励んでいた。

「そうだ!一回狼の集落行こう!」

「そうですね。いいかもしれませんね」

「お、おう」

普段礼儀正しい皐月がここまでぶっきらぼうな態度をとるとは…ブラコンおそるべし…

閑話休題それはそれとして

狼の集落にやってきた2人は大声で叫ぶ

「わんこー!いるー?」

「その呼び方をやめろっつただろうがっ!」

その声に呼ばれていつぞやの精霊狼エレメントウルフがやってくる。

「案内して」

「図々しいなおい」

それでも案内をしてくれる精霊狼エレメントウルフ、ツンデレかな?

村の中心についた2人は挨拶もそこそこに森の損害に舌を巻く。

「………」

「………」

「うん。よーくわかるよ。なんせ神ですら驚いてたからね」

「やったのは誰なの?」

狼の集落ここに入れて、これほどの攻撃を繰り出せる人といったら

「御察しの通りさ」

「つまり、やったのは」

「「お兄さん(さま)」」

「ちょっと記録に残してきますね」

そうするというが早いか皐月は現場を様々な角度で撮影し始めた。

30分後

「ふ、満足です」

妙に清々しい笑顔で皐月が帰ってきた。

「ねえ皐月!鑑賞会しようよ!狼さんたちが見たいんだって!」

「わかりました!すぐ準備しますね!お兄様の美しさを最大限伝えるために画質を最大にしたこの動画にしましょう。あとはこれを拡大して…

その後、闘技大会編とサバイバル編の動画が夜になるまで上映された。

その後何故か狼たちの一部がシグレを子供特有のキラキラした尊敬の眼差しで見るようになったそうな。

ー《宣教師》を取得しましたー


宣教師皐月・遊理の誕生である。

最後の宣教師は2人とも取得しました。

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