邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第八十三話 絶望の化身

5章 蹂躙


さて、死告鳥レイブンゴブリン軍ゾンビたちによって敵軍は残り三割を切りましたね。
残りは私自身でやりましょう。
まだ向こうのボスが乗ってそうな神輿は攻撃してませんしね。あれは最後にしましょう。

「おお!鴉とゾンビが消えたぞ!」

「やっぱりあれだけの数を維持するなんて無理なんだ!」

「今なら逃げれるぞ!」

「いや、ヤツを倒してカグヤ様をお守りするんだ!」

「お、おう!」

なんか好き勝手言ってますけどもうこれ殲滅していいですよね。

「 いくらお前といえどこの数には勝てまい?降伏するなら許してやるぞ?」

リーダーっぽい男が話しかけてきました。
リーダーはさっき殺したので副リーダーですかね?
え…さっきのやつ見てこの程度で勝てるってなんで思えるんですかね?
とりあえず…

「身の程を知れ」

惨劇は再び訪れる。
死神は一歩も動かず彼らにとっては未知の手段で副リーダーの男の首を切り落とす。
ある者は恐怖で膝をつき無様に震え
ある者は畏れ、狂気の中で死神を敬う
ある者は脱兎のごとくこの地獄からの脱出を試みる
そしてその全てを、死神は檻で包み込む
ただ何もない黒い空間で彼らは死神の御手によって死へゆっくりと導かれる。
死神が願うは全ての死

「『全てに、平等なる死を』」

檻が消滅した後にそこにあったのは、死神ともう1人とつい先ほどまでサバンナだったはずの砂漠のみ

そして、死神はもう1人に歩み寄る。
すでに彼女を守っていた親衛隊ひと神輿かごは無く、無防備な彼女に死神はゆっくりと近づいていく。

「や、やめて!」

喋り出した彼女を無視して死神は歩き続ける。

「そ、そうだわ。あなたをこの私の補佐官にしてあげる。光栄でしょ?だから私を殺さないで!」

「……」

「じゃ、じゃあひs

「いらないです」

大鎌を真横に薙ぐ
それだけで彼女は事切れ、光となって消え去った。

〖プレイヤーの皆様にお知らせします。
第二サーバーのプレイヤー全員が死亡したため、第二サーバーは敗退しました〗
ー心器『幻霊の書ファントムグリモワール』がレベルアップしましたー
ー《死神ザ・デス(偽)》が《死神ザ・デス》にランクアップしましたー
ー《絶望の化身》を取得しましたー
ー《狂気を撒くもの》を取得しましたー
ー《堕落した者フォーリナー》を取得しましたー


ひゃっほい!

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