ありふれた日常の中で
第0章 〜魔王と右手に力を宿しもの〜
辺りは、霧が渦巻き不穏な空気に包まれている。
そこには二つの影がある。
「ついに追い詰めたぞ、右手に力を宿しものよ。今ここで、お前を始末する。」
「やれるもんならやってみろ。俺はこの右手でお前を倒すっ!!!行くぞ。」
ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   
「おおっ!かっけぇー!俺も右手に力が欲しい!」
両手に少年漫画の雑誌を開いて持ち、部屋のベッドの上に寝転びながら、興奮し目をキラキラと輝かせる純粋な少年がそこにはいた。
ぴょんとベットから起き上がるなり
「俺はこの右手でお前を倒す。.... だって!かっけぇー!
俺もいつかこんな風になりたいー!」
そんなことをはしゃいで言っていると、下から母が
「もう寝なさい!明日は学校でしょ?!」
と一喝、飛んできた。
「ヤベッ。もうそんな時間か。明日、学校に行ったらみんなとこの漫画のこと話そう!」
と静かに一人で思っていた少年だった。
ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー
こんなどこにでもいるふつうの小学生だが、彼自身もこの先に起こる出来事は全く予想していなかった。
もちろんこの先で、本当に「力」が手に入るとも...
これからの章で描かれていく、この少年の物語。
時には、困難なことも待ち受けるのだがそれを受け成長していくこの少年の姿を見届けてください。
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